大阪府・兵庫県の新規コロナ患者数は減少となりましたが、
北海道・沖縄県の新規コロナ患者数の増加が止まりませんね。
私は65歳ですので、さきほど(23日)1回目のワクチン接種をしてきました。
近所のおうちの玄関で
******************************************
ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第435回(2021年5月24日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
ものづくり・経営改善 在庫管理 / 適正在庫のマネジメント 勝呂隆男
******************************************
はじめに
この本は、著者の4冊のシリーズの中で2番目に出版された本で、在庫管理の本の中では推薦される方が特に多い本です。
タイトルの中にある「適正在庫」は本当にあるのだろうかと常々私は考えるのですが、皆さんのご意見はいかがですか。特に「適正」の部分については、私は特に疑問を感じてしまうのですが・・。49pには「適正在庫」の基本的な考え方は、在庫が多すぎても少なすぎても不経済であるということであると書かれています。在庫を多く持つことでの不経済と、売り損ないによる不経済のせめぎあいです。結局は、統計的に求められた平均在庫(=安全在庫+サイクル在庫)が適正在庫になってしまいます。しかしこれは妥協の産物のように思います。
目次
今回も全体の流れを見て頂くために、目次の項目をまず記載します。
1章 間違いだらけの在庫削減
2章 リードタイムを短縮する
3章 需給調整機能を見直す
4章 適正な在庫基準を設定する
5章 在庫ポイントを絞り込む
6章 アイテム数を減らす
7章 基本は現場改善と目で見る管理
8章 改善にも戦略がある
9章 新しい在庫理論
ポイント①在庫削減アプローチ
適性在庫は適正な在庫基準を設定し実行することで達成されるものであり、その後の、在庫削減の方策を3つのアプローチに分類して解説されています。
①生産管理アプローチ・・・2章、3章、4章
②営業・物流アプローチ・・・5章
③設計改善アプローチ・・・6章
ポイント②新しい在庫理論APIM
著者は新しく確立された適正在庫理論APIMを最後の9章で説明されており、この部分が一番主張されたい部分です。この9章は非常に重要です。従来の在庫理論と新しい在庫理論は何が違うかを3点述べておきます。
①在庫については、今日現在の在庫ではなく、未来の在庫を見ている。(61p)その為、リードタイムを、古典的理論では納入リードタイムで考えていたが、新理論では実行リードタイム(納入リードタイムー要求リードタイム)で考える。
②リードタイムの変動にについては、古典的理論では考えておらず最大固定で考えていたが、新理論では変動するものと考える。
③需要、特に間欠需要については、古典的理論では考えていないが、新理論では間欠需要についても対応している。
私の読み方
著者の章立て以外に、私は以下の順番で以下の内容が書かれていると認識されるので、この順番で読んでいただくと本の理解がすすむのではと考えます。
従来の在庫管理・・・4章
在庫削減のための現場改善・・・7章
在庫削減の戦略・・・8章
在庫削減の個別方法・・・2章、3章、5章、6章
著者の提案する在庫削減法APIM・・・9章
外観
PS 著者の主張をかなり大胆に解釈している部分があると思いますので、ご批判等がございましたらご連絡を頂けたらと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます