(2011年10月3日臨時発行)
(独り言:今、もの造り企業の環境はたいへん厳しいですね。3K職場ですし、海外から安価なものが入ってくるし。
また、但馬は”谷間”から来ているのではと言われるくらい平地が少ないところです。
そんな但馬地方のもの造り企業の応援の気持ちでこの記事を書いています。
井上三右衛門@晴耕雨読)
(下記の内容については私の知識レベルがまだ低い時に記載していますので、
適切でない部分があるかも知れませんが、修正はしていませんので。)
●今日、10月2日、NHKのルソンの壺という25分番組で、兵庫県豊岡市にある中田工芸さんが紹介されました。実は、9月4日に放送予定だったのですが、和歌山県の台風による大災害の報道が急に入ったため放送されず、1ケ月遅れでやっと見せていただきました。
●中田工芸さんは、豊岡市の中の旧日高町に本社があり、神鍋高原も同じ旧日高町にあり、地縁があります。
●中田工芸さんの主製品は木製のハンガーで、国内シェアは5割だそうです。中小企業診断士が関係するJ-NET21などでも、俳優の方が来て取材をされ、紹介されていたと記憶しています。
●個人的な中田工芸さんの思い出は、母が中田工芸さんから折りたたみ傘を購入した時に、(当時の)社長の奥様からアドバイスされた内容です。それは、もうだいぶ前のことで、当時は雑貨店をされていたはずで、概観でほぼ同じように見える傘なので安い方を母が購入しようとすると、「見てください、奥さん。こちらの安い傘の骨はこの程度の太さですが、少し高いこちらの傘の骨はこんなに太いんです。だから、丈夫で長持ちしますよ。」とわざわざ傘を開いて示され、アドバイスされたそうです。価格だけでなく、消費者・使用者の視線が入ったアドバイスをされているところがすばらしいと当時思った記憶があります。
●そんな会社さんですから、ここまで会社が大きくなったのではと想像をします。
●番組を見て、私も1つ購入したくなりました。
前置きが長くなりました、番組で紹介された内容を中小企業診断士風にアレンジ・構成して紹介します。
会社名:中田工芸
売上:7億5000万円
従業員:46名
市場シェア:木製のハンガーで5割
社長:中田孝一さん
市場の環境:ハンガーの市場はプラスチックの安価な製品が主流であるが、ブランド品の店頭販売などで使用されるハンガーは、ブランドのイメージやコンセプトを保つこだわりのハンガーが必要となる。
会社の強み(知的資産からの視点):
①著名デザイナーなどのブランド・コンセプトに関わる細かい要求に応えてきたため、信頼を得ている。(関係資産)
③細かい要求に応えてきたことで、細かい要求にを実現する設計力・製造技術力が蓄積されている。(人的資産)
動機付け:東京の青山・渋谷などへの社員旅行時に、自分たちが製造したハンガーが店頭販売時に使用されている様子を見て、モチベーションがあがった。
最後に:番組の中で出てきましたが、ハンガーは服をかけるものですが、服だけでなく福もかけたいですね。
(上記内容では著作権に触れない程度で、公共放送としての番組の写真をわかりやすいよう使用させていただいています。著作権侵害の意図はありません。)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます