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ものづくり・工場改善 1年12冊 5月 トヨタ生産方式で鍛える「改善力」 小谷重徳

2015年10月13日 | ものづくり・工場改善 1年12冊

(2011年5月23日(月)発行)(次回2011年5月30日(月)予定)

(年間12冊の中の5月の1冊になります。)

訪問ありがとうございます。今回はものづくり・工場改善の2回目になります。前回の新郷重夫大先生の場合、思った以上に訪問者があり、うれしい次第です。とっても固い話なのに。
では、

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タイトル:トヨタ生産方式で鍛える「改善力」 ~生産現場の見方と改善の進め方~
著者:小谷重徳(現在は首都大学東京教授。トヨタ自動車の出身)
出版社:日刊工業新聞社

ここが読みどころ
中級レベルの工場・工程・作業の改善力を短期間で育成することを目的とする。
多くの経験豊富なコンサルタントの本が多数出版されている中で、この本をまず一番に取り上げる理由は、改善のために問題を見つけるという一番難しいプロセスに対する解決策が記載されているから。また、このプロセスは問題を見つけられないと改善が出来ないので、一番大切なプロセスでもある。この本を読むことで、問題点を発見力が向上するこ請け合いです。

内容:
①改善力:改善力(問題を解決する能力)は、問題発見力と問題解決力に分けられる。
②特徴を出す:生産現場の改善に関する本が多数出版される中で、著者は特徴を出すため、生産現場の問題発見をする方法にスポットを当て、Q&A方式で改善力を図ろうとしている。
③問題を見つける方法:問題を見つける方法は、分析をして見つけるのではない。理想を明確にし、理想と現実とにギャップがあることを見つければよい。理想はトヨタ生産方式である。しかし、トヨタ生産方式がそのまま当てはまらない場合は、生産に関する原理・原則を適用する。
④Q&A事例1:[設問3.1]それでは生産現場の問題点を発見するためには、何をどのようにみるべきなのであろうか。もちろん、生産現場の現状を理解するために、すべてを見るべきであるが、4つの観点で生産現場を見るとすると、その項目は何か答えよ。
[回答]は、自分でよく考え、書きだした上で、理由付けもした上で、本で確認ください。(39p)
⑤Q&A事例2:[設問6.1]生産ラインに要求されることは、
 ・品質が良い
 ・生産時間が短い
 ・設備や労働に関して生産性が高い
などを達成することである。そのためには、生産ラインはどのような条件を備えていなけらばならないであろうか。このような観点から生産ラインを見るためには、どのような項目があるか指摘せよ。
[見方]生産ラインを見る主要な観点は以下のとおりである。
 ・生産ラインの有無
 ・工程の編成
 ・段取り替え時間
 ・・・・・(90p)

とにかく、QからAをじっくりと考える(考え抜く)ことで、生産現場を見る観点からの知識の整理をする(自分なりの現場を見るポイントをまとめる)と、改善力・問題発見力は必ず向上します。

目次:
第1章 改善力の鍛え方
第2章 トヨタ生産方式の概要
第3章 改善の進め方
第4章 5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)に関する改善
第5章 作業に関する改善
第6章 生産ラインに関する改善
第7章 生産設備に関する改善
第8章 生産の仕組みに関する改善
第9章 工程間運搬に関する改善
第10章 品質に関する改善
第11章 トヨタ生産方式の導入よる工場改革

ページ数:243p
価格:2400円

写真:


                                                  井上三右衛門

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