第177回記事(2014年1月13日(月)発行)
(次回1月20日(月)発行予定)
今回は、「ものづくり・工場改善 5S」の6回目7回目になります。
1回目に記載しているリストの中で、既に4冊の本を紹介しましたが、今日紹介する2冊は
「ものづくり・工場改善」のカテゴリーの中で紹介済みなので、コピーを貼るだけにさせていただきます。
さらに色々な本を読み進めており、紹介したい本が数冊出てきていますが、
それらについては後日紹介したいと思います。
次回は、「ものづくり・工場改善 見える化」のカテゴリーを新たに始めたいと思います。
⑥山名敏文
大不況に勝つ山名式5Sの進め方
(2011年7月4日発行)(次回2011年7月11日発行予定)
ものづくり・工場改善の4回目になります。
年間12冊の中の7月の一冊です。
タイトル:大不況に勝つ5Sのすすめ方[実践活用版]
著者:山名敏文(名古屋工業大学卒業、中小企業診断士、中部産業連盟でコンサルタントをされていたようです)
出版社:三修社
ここが読みどころ
タイトルにある「大不況に勝つ」と「実践」の2つの言葉に惹かれてこの本を購入しました。
調べてみると、5Sの本には大きく分けて2つのタイプがあるようです。1つ目のタイプは初心者のために豊富に事例写真をいてている。2つ目のタイプが5Sの先にある経営改善を目指すものです。
この本は、「実践」の言葉にあるように豊富な事例が業種別に写真で紹介されているとともに、「大不況に勝つ」に表わされるように経営改善の方法も記載されています。そのため、この本には両方のタイプが入っています。また、「5Sはやったが経営改善につながっていない」と嘆いている方には、何が間違っているかを示しており、その点でも参考になるのではと思います。
内容:
第1章で5Sに関する5つの間違いが指摘されています。
①5Sの正しい意味(定義)を知らない
②5S運営の仕方が間違っている(組織)
③5S運営の仕方が間違っている(行事)
④5Sの展開を「物」だけと思っている
⑤5Sは常に「進化」が必要なのを知らない
①については、たとえば、整理の定義は「今、必要な物と不必要な物を区分けして、不要な物を処分すること」(太字部分が正しい定義では追加)となっています。
④⑤については、対象が「物」に限定されるわけではなく、会社の状況により、「安全」→「物」→「機械」→「情報」→「仕事」と進化させるべきだと言っています。
ただ、②③の項目に関しては、間違ったものと正しいものが比較されていないため、よく理解できませんでした。
物だけの5Sから次のステージに進めていない方、5Sが経営改善に寄与しておられない会社の方にはたいへん役に立つと思います。
目次:
第1章 利益が出ない原因は?利益が出る5Sと出ない5S
第2章 5Sの対象は企業が置かれている環境で違う
第3章 品質・納期・原価との関係は
第4章 5S活動に有効な道具立て
第5章 業種別の対応の仕方、注意点と良い事例
あとがき
ページ数:166P
価格:2200円
写真
井上 三右衛門
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