「水を求めて」

ジュリアの水飲みのお作法といえば、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ガラス製の口の広いボウルに右手をつけてすくって舐めると決まっていました。が、何と別の場所でも。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ちゃぷ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ぴちゃぴちゃぴちゃ。
水を入れる器は三種類あるのですが、これまではじゃぶじゃぶするのはガラス鉢だけで、この四角い白磁器のお皿は、ティアラが専ら使っていたので、ジュリアは近づかなかったんですよね。そして更に、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
どーん。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ささっ。
明らかに挙動不審猫です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ちら。
悪いことをしてるというのが分かっているみたい。それとも、怒るかも…というのにスリルを感じているとか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「なにか問題でも？」
あちこち水浸しにするの、やめてくださいな。