■炎のクリエイター日記

美味しいもの・史跡が持つ歴史のご紹介。お料理はプロ・自作を問わず鮮明な画像で、どんな素材も関西仕立てにクリエイトします。

炎のクリエイター 撮影 & 画像補正

このブログに使用の画像は、殆んどを「iPhone15 pro」で撮り「CANON Power Shot G7XⅡ」と「CANON一眼」などの撮影機器でフォローしています。画像に補正を施せば、とっておきの一枚を奇麗にできます。 ※画像の転載・転用は禁止させて頂きます。 貧富の差が激しい元禄時代は、ご存じ忠臣蔵のモデルとなった事件の頃で、長屋暮らしのお母さんが廃材の木っ端の中から、三角すいの形状を探し出し、きもの布地でクルリと木片を包み込んで、座人形のような「木目込み人形」が生まれた。豪華絢爛な雛人形よりも現在の木目込みお内裏さまから詫び錆びを感じる。

別荘感覚の会員制リゾートホテル ~朝食・ついでに晩ご飯~

2017年08月31日 21時05分34秒 | 和食・懐石料理
ホテルでもあり、別荘でもあり、コンドミニアム系も併せ持つ「エクシブ」は、その施設が名古屋中心に全国24施設あり、簡単に言うと「会員制リゾートホテル」の形をとっている。今回はお友達のお誘いに甘えて、素敵なスイートを予約して頂いたが、こういう物件は実際に個人が持てば、各種経費を始め固定資産税などが漏れなくかかってくる。従ってワシの立場であれば、今回の利用方法が最良だと思うし良い経験をさせて頂いた。



例えば法人で所有すれば‥‥ということだろうが、ワシは好きな時に仕事をし、好きな時にバイクで突っ走って行くような生活方式なので、どだい法人となると無理な相談ということで、一緒に楽しめるお友達を大事にすることに。お泊りした上で、印象に残ったところは数々あるが、食い気から始まるワシのポイントは、朝ご飯を戴いた「生簀割烹 海幸」の和食がホッコリ落ち着いて良い雰囲気であったのでご紹介。

■自家製味噌と野菜スティック・トウモロコシ蒸し


朝ご飯のメニューは、食前ジュースに「青汁の林檎ジュース割り」で、口いっぱいに清涼感あふれる味を楽しめば、身体の指示系統に食事の準備を促せた。一の膳は、自家製味噌と野菜スティックトウモロコシ蒸しから始まって、二の膳は、「白ご飯・十穀米・お粥(乾燥梅紫蘇付き)の中から選択出来たうえに、お替り自由でどれに変更してもOKであった。お替り自由と言えば、渡り蟹とアオサのお味噌汁は、蟹からの良い出汁が引き出され、お替り時にはあっため直し蟹も追加してあった。オーソドックスな、納豆・焼き海苔・梅干漬物も添えられているのでご飯の配分は無用。

■おぼろ豆腐・焼物盛合せ(地魚・鱈子・さつま揚げ・出汁巻)・煮物二種(油揚げとヒジキ・大根とインゲン)


三の膳は、おぼろ豆腐焼きもの盛合わせ(地魚・鱈子・さつま揚げ)煮物二種(油揚げとヒジキ・大根とインゲン)菜っ葉とシラスのお浸し。それぞれ談笑を交わした後に、時間をおいてのデザートは、キーウイヨーグルトが目に鮮やかに飛び込んできた。

■デザートは、ヨーグルトにキーウイ


夜はブッフェ形式でアルコールも全種飲み放題であったので、ワシ的超偏ったもの‥‥刺身・焼き貝・ハモ落としなどになり、お肉や海老や中華系には見向きもしなかったので、当初のワンカットだけ紹介しておく。

■偏ったブッフェのワンプレート

■夜のプールは遊泳禁止


ワシは見掛けによらず、必要以上に硬いベッドや、逆にふっかふかのベッドなどでは、一睡も出来ないことがあるほど繊細な部分も持ち合わせていて、自分の寝室には結構な気を遣っている。従ってエクシブのベッドの柔らかさが身体にフィットしたのは有難かった。

■寝室のベッドは程よい柔らかさ

■寝室から見た伊勢湾の日の出




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銀だらの蔵みそ焼 ~ 一の傳は西京漬け専門店の老舗 ~

2017年03月28日 21時45分37秒 | 和食・懐石料理
陽気に誘われて、桜花が満開になる直前の京都で、焼き魚ランチを楽しんだ。昭和2年創業 西京漬け専門店の老舗「一の傳(いちのでん)本店」は、柳馬場通りに面して錦通りをやや北へ行ったところにあり、年季のはいった黒っぽい建造物で、1Fが焼いていない西京味噌漬けの販売店で、2Fでのランチが三月は「弥生の御膳/3,350円」の食事が楽しめるようになっている。



店名の「一の傳」にちなんだ「一」の字を模ったお皿に、ズラリと八寸的なお料理が盛られていて、粋な感じに仕上がっているし、味も「京料理」とは思えぬくらいの味付けで、最近の風潮だろうか?薄味で素材の持ち味を感じるのではなく、しっかりした味で素材の持ち味を引き出す感じである。



日本酒の蔵元、佐々木酒造の「西陣」と言えば、俳優の佐々木蔵之介さんのご実家のお酒。続いて運ばれてきたのは、ふわふわの酒蒸し蛤のしんじょうや、鰆と揚げ出し豆腐をみぞれ餡で楽しめるように、ひと手間かけた料理はどれも秀作だ。







メインの銀だらは、甘~い味噌と溢れる脂の旨みを感じる焼き加減で、ホロリホロホロと解れる身を戴く「蔵みそ焼」。添えられてある小松菜のお浸しでも「土釜炊きご飯」が、ふっくらとして柔らかく炊き上がっていて、どんどん進むこと請け合い。お口直しの果物が「水物」って、最近はめっきり聞かないが、カラフルなデザートが可愛かった。人によっての価値観は違うものの「老舗の味」を満喫できるランチであったと感想を残しておく。









■今月の弥生の御膳(3月)コース料金3,350円
・季節の前菜盛り合わせ
 ホワイトアスパラの茶碗蒸し・桜海老と春キャベツの含め煮・粟麩田楽・蛸の柔らか煮など。
・蛤しんじょう
・鰆と揚げだし豆腐のみぞれ餡かけ
・銀だらの「蔵みそ焼」 ※4月は金目鯛の予定とのこと。
・土釜炊きふっくらご飯・合わせ味噌汁・京漬物
・水物



■京都「一の傳(いちのでん)本店」
・所在地:京都市中京区柳馬場通り錦上る十文字町435
・営業:2Fお食事11:00~16:00
    1F買い物10:00~18:00
・定休:水曜日
・TEL:075-254-4070(要予約)





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紅鮭・出汁巻き・田舎みそ汁 ~健康的な和食朝ご飯~

2017年02月19日 21時12分42秒 | 和食・懐石料理
いつもは卵+白ご飯なら、手っ取り早くご飯の上から半熟スクランブルエッグを、ぶちまけたような朝ご飯で、これを実家では菜の花(故郷奈良ではナタネという)をイメージして「なたね丼」と呼んでいた。この丼に随分と傾いたが、飲んだ翌日にあたる今日に限っては、和食の優しい感触と、味噌の効果を胃が欲しがっているような気がした。疲れから泥のように眠って、時間は15時をまわっていたにも拘わらず、身体的には朝ご飯であった。







考えられるであろう一番安易な和食として、白ご飯・紅鮭・出汁まき・蕪の酢漬け・田舎味噌のみそ汁での朝食。「玉子焼き」を始め「みそ汁」などには、アルコールを分解する過程で必要な、タンパク質・糖分・ミネラル・水分の補給が出来るので、和食効果で体力回復を目指す・・・食物で肝臓を元気にしてしまおうって目論みは、成功したか失敗したかは定かでないが、二日酔いはしていない。




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プチ同窓会には、少し分量の配分を変えた「ガトーショコラ」を持参した。みんなの評価は上々で・・・そりゃ不味いとは言えんわね。と、言うことで喜んで頂けたと良い方に受け取っておくことにした。留守中の応援・コメントありがとうでした。



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料理旅館の鰻コース料理 ~天理市二階堂~

2016年08月20日 22時05分32秒 | 和食・懐石料理
昔のお伊勢街道を、明治天皇が通られるとして、道の真ん中にせり出したお堂を二階建てのお堂にして道端に寄せたのが「二階堂」の始まりで、その集落の途切れかかった所に、鰻料理・川魚料理専門の料理旅館「綿宗(わたそう)がある。関西で言うところの「まむし」は、ご飯に鰻を混ぜ合わせることで「まぶす→まむし」が起源となっていて、鰻とご飯はミルフィーユ状態に折り重ねられ、ご飯とご飯の間からもウナギが出てくる丼なのだ。







街道筋から見える店先では、崩れ落ちそうな建物と看板が目に入ってくる料理旅館だが、左手の玄関から回り込むようになっている。コースとして「卯巻き・かば焼き・うざく・肝焼き・まむし・肝吸い」の順で出されてくるが、何と言っても田舎のことで、量がドッカドカとこれでもか!と入っているので、大食いに覚えのある方は嬉しい悲鳴だ。





卯巻きは鰻を巻き込んだ玉子焼きで、鰻と共にビタミンBを多く含む卵によって、少々のビタミン欠乏症を治してしまおうと考えられた一品であり、かば焼きは丸々の輪切り状態で焼くさまが、ガマの穂と似ていることから「ガマ焼き→かば焼き」となったようだ。うざくのキュウリはビタミンCを破壊すると言う迷信から、逆にビタミンCだけ含まれない鰻と合わせたようで、肝焼きもお皿一杯に盛られてあって、田舎のオカンの料理と一緒だ・・・・・ほぼ!





そして「綿宗のまむし」が一風変わっているのは、蓋を取った時点で鰻の存在は見えないし、タレを含ませた白ご飯が所狭しとビッシリ詰め込まれてある。子供の頃は、何か店屋物と言えば「綿宗」が一番だったし、これに勝るものはないとまで思っていた。量が多いし、蓋をとれば蓋と同じ弧を描いた山盛り状態なのが、田舎料理に見えてしまう理由だろう。ウナギ自体は天然モノも含めて、野池で暫く飼ってから泥気を抜いて料理するそうで、綿宗が不味くなったとは言わないが、周囲のウナギ専門店が美味しくなったのが、このお店の誤算だったところだろう。





■料理旅館 綿宗 ~鰻コース料理・川魚料理~
・所在地:奈良県大和郡山市八条町45
・電話:0743-56-0007
※過去に使われていたお重やお櫃が展示されていて、歴史の重みを感じた。




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「うざく」を、サッパリと戴く ~ウナギ一匹の酢のものを5人で戴く~

2016年07月29日 22時20分51秒 | 和食・懐石料理
(うなぎ)のかば焼きと、キュウリを酢のものにした料理を「うざく」と言うが、語源としてはキュウリを、ザックリ・ザクザクと切った音から由来したようで、「う」「ざく」を混ぜ合わせるので、このように呼ばれたようだ。鰻は蒲焼を細切りにしたものを刻んで、タレを充分まぶして味を沁み込ませる方が、見映えは悪いが美味しい。更に、塩もみしたキュウリを、甘酢・二杯酢・三杯酢で和えて、双方をドッキングすれば簡単に出来上がる超簡単料理なのだ。





うな丼が主流の「丑の日」に、敢えてコストダウン出来る鰻の酢のもの「うざく」の提案をしたい。一匹の鰻のかば焼きで5人が楽しんだ結果、これには日本酒が合いそうだ。酔って絡んだりされる嫌われがちな方が「うざくて面倒」と言われるのとは、チョット違うので悪しからず。親父ギャグかよぉ~。(笑)




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鮎の天ぷら揚げ立て ~香魚・年魚などと表現する鮎~

2016年05月19日 21時44分28秒 | 和食・懐石料理
今が旬の「鮎(あゆ)」は、川魚でありながら、生臭さよりも良い香りの方が勝っている魚であるから「香魚(あゆ)」とも書くようだ。そんなキュウリのような香りは、他の魚にはない鮎の大きな特徴である。鮎は「魚」へんに「占」と書くが、鮎の習性である縄張りを持って、場を独占する「占める」という特徴から「鮎」となったという説が有力だ。





びわ湖産天然鮎の味と言えば、香魚たる二つの理由「キュウリのような香り」の香り漂うなか、その内蔵の味がほろ苦く「苔」の風味を演出している。これを味わうと、初夏の風物詩だという実感がわいてくるし、追っ付けビールを飲まずにはいられない衝動にかられる瞬間であった。塩でシンプルに戴くと、こんどは身体が冷酒を要求した。




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揚げたて「天ぷら」 ~サクサクっと食べたい!~

2016年03月11日 00時03分24秒 | 和食・懐石料理
お弁当に入れる「天ぷら」は、シットリ感があっても許されるが、本来は揚げたてをサックサクと食べたいものだ。ビールを飲みながらの天ぷらは堪えられない。そう言えば、料理をしない親父が、唯一進んで自分から行うのは「天ぷらを揚げる作業」であった。子供心に油が飛んで危ないから、自ら買って出たとばかり思ったのだが、実際は作業中から揚げたてをつまみ食いするのが好きだったからと、7回忌くらいにオカンに教えられたのは、少々ショックであった。



ささ身の青紫蘇巻きは、決してパサパサにせず、鶏肉をしっとりと揚げて青紫蘇の風味を味わうことにある。ほっくほく、しっとり、サックサクの三拍子が合言葉‥‥‥これも、経験から来る加減が重要なので、書こうと思っても書けないことに気が付いた。



サックサクに揚げるには、氷水で粉を溶くのがベストと聞くが、少々の日本酒やビールを混ぜると、粉の水分は蒸発して味わいだけが残るようなことで、サックサクで美味しくカラッと揚がる。こんな天ぷらを「天丼」にしても、タレを作るだけで素晴らしい〆の一品が出来上がるので、是非お試しあれ。






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いも棒 ~棒ダラと里芋の炊きものは年中行事~

2016年01月03日 00時03分11秒 | 和食・懐石料理
いつしか我が家の年中行事となったのは、「いも棒」と呼ぶ京料理を超美味しく作ること。この京料理を美味しく作るには・・・・・暮れの30日朝から、大晦日の紅白歌合戦くらいにかけて、超かたい「棒ダラ」と、超やわらかい京野菜の「里芋」を一緒に炊いていく。その難しさから割烹の板前さんが、京料理の腕自慢として挑戦する「粋」なものとなっていたようだ。今回は、えび芋より柔らかい「里芋」を選んだのは、鱈との相性が更に素晴らしいと思い試みた。



今年の炊き方は、棒ダラを戻して食べ易い大きさに切ったものを、炭酸を混ぜた水に30日の朝から漬け込んで、身を柔らかくすることを第一におこなった。夕方から引き上げた棒ダラの身を綺麗に洗って、一回目の炊き込みは、水煮で炭酸と汚れを落として行くとともに、サラリと茹でた感覚だ。





二回目の炊き込みは、鰹出汁に酒・味醂・砂糖で甘味だけを沁み込ませていき、最後にうっすらと醤油を加えて、馴染んだら火を消して流しに張り置いた水の中にお鍋ごと浸けて冷やす。こうして急激に冷やす理由は、雑菌が活動する生暖かい時間を短くして、同時に浸透圧で味を沁み込ますことにある。



三回目の炊き込みは、上記の煮汁を棒ダラ用と、里芋用に分けて別鍋で炊き込んでいく。双方とも醤油で最終的な味をやや薄めに決めて、キッチンペーパーで落し蓋をして煮詰めて味を濃くしていくのだが、途中で棒ダラと里芋を合流させて、最後の最後にひと摘みの塩で味を引き締めたら、味が二段階ほどアップするのが判るので、あとは再び浸透圧を期待して冷ませば出来上がり。


これだけ一生懸命炊き込む理由は、自分も美味しいのを食べたいのは勿論だが、2日に家族が勢揃いし、和気藹々と食卓を囲み、「今年も美味しい」とか「他のところの棒ダラは食べられない」とか聞くのは超気持ちが良くなる自己満足の世界なのだ。

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お雑煮は関西仕立て ~あけまして年賀状です~

2016年01月01日 00時00分01秒 | 和食・懐石料理


明けましておめでとうです。さて、生まれ故郷「奈良」のお雑煮は白みそ仕立てで、大阪・京都・奈良では一応の同一お雑煮とされている。食材といえば大根・金時人参・里芋を丸いまま入れることと、お餅も丸餅で焼かずに煮ること。それら丸い理由は、角が立たないからの縁かつぎからだ。白みそ仕立ての本場白みそは、お湯に溶いただけでも超美味しく、白みそが嫌いだと、例え作り方が完璧であっても残念な結果になるのでご注意。



お雑煮に国境はないし、その時々の気分によってタイプを変えるのも良いものだ。鰹出汁仕立てのおすましも気が利いているので、今年はお出汁に拘っておすましタイプのお雑煮に挑戦する。鰹出汁を始め、昆布出汁・干し椎茸出汁に料理酒少々でベースを作っていって最後に薄口醤油で味付けする。お餅を入れる段階になれば、煮詰めたり沸騰させるのは厳禁で、別鍋で戻した手毬生麩とともに味を沁み込ますとスープへの濁りは出ない。とにかく餅はデリケートに扱うこと・・・・少々煮込むと味が沁み込んで更に美味しいので紙一重の攻防だ。



お餅をすくい上げお椀にいれ、鶏モモ肉・大根・ニンジン・水菜は下茹でして、手毬生麩と一緒にお椀に盛り付ける。更に、出来たおすましを注いで出来上がり。好みで柚皮で香りを付けると見た目も綺麗で、豪華にするとしたら金箔もお祝いの席なので良いかと思う。ポイントは、お出汁を煮詰めないようにするのと、あらかじめ火の通り難い上記などの食材を、下茹でしておく事が重要かと思う。

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肉じゃが・・・・味が沁み込むまで待って!

2014年07月22日 21時19分56秒 | 和食・懐石料理
どんなお料理がお得意ですか?の問いに「肉じゃが」と答える人は、男性が好む料理のトップクラスに入っていると計算ずくな女性も少なくない。男が肉じゃがと答えるのは、ワシの周囲では極めて少数派だが・・・・そんな事を考えながらグツグツ煮込んでいるのは、紛れも無くすき焼き風だが「肉じゃが」である。



ワシはここへ、えのき茸や椎茸、麩やシラタキやうどんまで入れる時もあって、そうなればもはや「すき焼き」よりも具だくさんって場合もある。しいて言うならば、肉じゃがを「美味しいと食べてくれる人」も、いいかも知れない。と考えている間にジャガイモにもお出汁が沁み込んだ。



彼女に何を作って欲しいかと聞かれたら・・・・茶碗蒸しを上手に作れる人や、煮魚が得意な人などで、これらの望みを叶えてくれる人が良いかもですが、ワシは聞かれたら、美味しい「カレーライス」を作れる人と、まずは答えることにしている。何故なら、余程の事が無い限りカレーライスに失敗の心配は無い気がするので・・・・。



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得意料理は? ~肉じゃがだと言うひと~

2014年05月25日 23時51分37秒 | 和食・懐石料理
得意料理は?と問われたら‥‥‥取り敢えず「肉じゃが」と答える人、ジャガイモの煮崩れ対策はどのようにしているのか逆に尋ねてみたい。ワシはたまに「肉じゃが」をつくったとしたら、それが気懸かりで調理のあいだ中ずっとハラハラしている。ブツはそれと裏腹に、すき焼きのような材料構成になり、最後には「うどん」までいれてしまい「すき焼き風煮込み」になるのが頭に浮かぶ。



この時は、「肉」「じゃが」以外には「玉葱」のみと、先に心に固く決め牛肉多めで作ってみた「肉じゃが肉」みたいな比率として、煮崩れはいつものように警戒したが‥‥‥面取り?引っかき回さない?はたまた材料をメークイーンにする?対策は万全か? 天敵「団爵」など使って煮崩れした時にゃ~煮方にとって致命傷でもあるのだ。







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瀬田しじみの、お味噌汁・・・・

2014年01月20日 23時09分50秒 | 和食・懐石料理
恥ずかしいお話だが地元の「瀬田しじみ」と言う名前は、ブランド名だとばかり思っていたが、実は琵琶湖だけに生息する固有種であった。ヤマトシジミなどに比べると、殻が厚く身の味にコクがあり、特に冬場に最も身が肥え、美味しくなるところから「寒シジミ」とも呼ばれる。



以前にも触れたことがあるが、砂抜きを行った後、一旦冷凍した方が食べる時に味わいが深くなる「瀬田しじみ」は、昭和40年頃まで琵琶湖に生息していた。現在ではなかなか手に入らない貴重なものとなってしまい、一部では「幻のシジミ」と呼ばれているが、唐橋のたもとの漁協で冷凍にされて売られている。



何と言ってもお味噌汁にして食べるのが一般的な「瀬田しじみ」は、お水からジックリ出汁を引き出すように作り、付属のネギなどは敢えて一切入れない。すまし汁で作ると、その出汁でご飯を炊いて、身を殻からはずし、炊き上がる寸前の蒸らす時に入れて「しじみご飯」への応用もおもしろい。



日曜日に撮影した画像であるが、雪は今もところどころに残っている。



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裏山の柿の葉で包む「柿の葉すし」

2014年01月09日 23時43分20秒 | 和食・懐石料理
大和の国・・・・現在の奈良県のことだが、秋になると艶やかな柿の実が大量にぶら下がっている景色に出合う。県の中心部くらいに「五條」と言うところがあり、大和五條は全国でも一、二を争う柿の名産地なのだ。



海のない奈良、吉野川から紀ノ川へと変わる河川沿いの村人が、お客をおもてなしするために、遠く離れた海から鯖を塩で〆て運び、柿の里だから裏山の柿の葉で包む保存食・・・・これが「柿の葉すし」で、それぞれの家でつくられた「おふくろの味」でもあり、先人の食の知恵と工夫が凝縮された逸品なのだ。



柿の葉すし本舗「田中」の老舗の味、元祖の鯖は保存食でもあり、一日目よりも二日目の方が塩の刺々しい部分も馴染んで、柿の葉の香りも増して美味しいので、お土産に買って帰るときは、二日目に渡すように心掛けている。鮮やかな鮭も美味しく纏まっているし、最近では穴子寿司も絶品だと気付いた。





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新年のご挨拶は・・・・お雑煮から。

2014年01月01日 00時46分54秒 | 和食・懐石料理


新年、明けましておめでとうございます。
旧年中は色々とお世話になりましてありがとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

《午年元旦》


ワシのうたい文句である「どんな素材も関西風味にクリエイト」を、いつ何時でも実践できるよう頑張る年にしたい。クリエイターと言う者、創造主と言う意味で、素敵な素材があると、創り出してしまう人種と理解して頂きたい。つづけること あきらめないこと それが夢を叶える ガキ大将のススメは・・・・・「やりたいことやる!」そんな結論に辿りつく。


それが画像でも雑煮でも・・・・・関西風味に。




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おでん・・・・・・これからの季節!

2013年11月16日 00時02分32秒 | 和食・懐石料理


あまりに寒いので、サークルKで「チビ太のおでん\90」を数本買って帰えると、玄関のドアを開けるなり「おでん」の香りが・・・・・お家でも「おでん」の用意がされていた。こんな体験を「カブル」と言うのだろう・・・・・買って来た「おでん」をお鍋にぶっちゃけて、混ぜてやったゼィ! もうどれだか判らない事にしておこう。



牛スジで出汁をとり、ゆで玉子・きんちゃく餅・シラタキ・コンニャク・大根・牛蒡天・厚揚げ・じゃがいも・さつま揚げ・豆腐・手羽元・ロールキャベツなどなどで、色々あってバラエティに富んでいる。豆腐にかける八丁味噌を調味料達で味付けすれば、味噌味もなかなかおつなものだった。


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今回は「CANON一眼」と「CANON IXY」での撮影です。
ここを訪問してくださってありがとうです。
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コメント (11)
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