道機船連によると、2025年のロシア漁業者の漁獲量は、1月21日までに25万9,600㌧で、このうち極東が23万3,600㌧、魚種別ではスケソウが13万5,100㌧、ニシン8万300㌧、マダラ8,500㌧となっている。
2024年のロシアのスケソウ漁獲量は199万㌧に達し、冷凍すり身生産が7万800㌧と前年比47%増、世界のトップ5を占めた。フィレ製品に対するEUの輸入免税もなくなり、ロシアのスケソウ加工は益々すり身生産に傾注すると予想される。
2024年ロシアの総漁獲量は488万㌧と超え、このうち極東が370万㌧を占め、スケソウ、ニシン、イワシ、サバを中心に極東海域の漁獲の3分の1を20隻の漁船が占める寡占化が進んでいる。道機船連の原口聖二常務は「投資目的漁獲割当の導入とM&Aが背景にある」と指摘する。
ちなみに第1位となった高性能表層・中層トロール船「ピョトル・ペルヴィ」(ピヨトル1世)は9万3,540㌧を漁獲し1隻当たり年間の世界記録を更新した。概要は全長105m×全幅20.64m、1日あたりの漁獲能力は450〜480㌧、冷凍保管能力が3,000トンとしている
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