飲兵衛の酔写アルバムPartⅡ

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名古屋城本丸御殿

2020-01-06 00:00:01 | その他

新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

今日は新春にふさわしく豪華絢爛、書院造の贅を尽くした
名古屋城本丸御殿を紹介いたします。

「尾張名古屋は城でもつ」と唄にまで歌われた名古屋城は
徳川家康の命により、尾張徳川家の城として建てられました。
その一角をしめる本丸御殿は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁
として1615年(慶長20)に完成しました。
御殿の内部は障壁画や飾金具などで絢爛豪華に飾られ、
江戸時代の先端技術を注いだ近世城郭御殿の最高傑作と讃え
られました。

太平洋戦争の空襲により残念ながら焼失。
幸いなことに、江戸時代の図面や記録、昭和戦前期に作成された
実測図、古写真などが残されていたため、
2009年から復元工事を開始。
第一級の史料をもとに、他では類を見ない正確さで忠実に復元を
進め2018年にほぼ完成しその優美な姿を公開しています。

まずは玄関車寄せから外観を。











続いて室内を紹介いたします。
まず最初に「玄関・虎之間」
本丸御殿を訪れた人がまず通され、対面を待つ場所です。



「表書院」
初代尾張藩主・徳川義直が客と公式に対面する際に使用されました。





「対面所」
身内や家臣との私的な対面・宴席に使用されました。
障壁画は、京都などの「風俗図」がおだやかな筆致で描かれています。



「上洛殿」
第三代江戸幕府将軍・徳川家光が宿泊するために造られました。



「梅の間」
将軍をもてなす上級家臣たちの控え場所であったとされている広間です。



「黒木書院」
清須城から移築されたと伝わる「黒木書院」です。
襖絵もぐっと色味を落とし風格のある水墨画が配されていました。