睦月童(むつきわらし)の感想
人の良心を映す鏡の力を持つ「イオ」、その力によって再生した央介。江戸の町で不思議な力で色々な人を救うのかと思いきや、睦月神とのつながりは思ってもみなかった方向へ。表紙の赤い花を読み終えてから見直すと禍々しいです。女にとって永遠の若さと美貌は魅力なのでしょうね。これも面白かったです。大人向けの時代ファンタジー、お勧め。
読了日:3月27日 著者:西條奈加
風花の里 (佐々木丸美コレクション)の感想
シリーズ完結編かと思ったけれど、何だかもやもやな読後感。時代背景もあるのでしょうが、莫大な資産を受け継いだお嬢さんたちが、会社の思惑であちこちに捨て駒のように使われて乙女心を利用されてなんて言う…。韓流ドラマのようなストーリー?(実際韓流ドラマ見たことありませんが^^;)この作品では「とら」が影の主役か(笑)
読了日:3月27日 著者:佐々木丸美
私はフーイー 沖縄怪談短篇集 (幽BOOKS)の感想
沖縄を舞台にしたホラー短編が7つ。ホラーだけどそこまで怖くはなく、夢の中の物語のようでした。タイトルの「私はフーイー」が印象に残りました。
読了日:3月28日 著者:恒川光太郎
未練 (新潮エンターテインメント倶楽部)の感想
久しぶりに音道貴子刑事と再会出来ました。自宅アパートの隣人に降りかかる嫌がらせ事件「未練」、ホシがほぼ特定出来ているのに決定的証拠がないために起訴出来ない「立川古物商殺人事件」、とある事件によって心身ともに疲れた音道の休暇中の「山背吹く」、保育園児が砂場で不審な死を「聖夜まで」、音道の実家での「よいお年を」、立川事件のその後「殺人者」。「聖夜まで」辛くて悲しくて切ない物語でした。やっぱり音道貴子最高です!
読了日:3月28日 著者:乃南アサ
床屋さんへちょっとの感想
父から受け継いだお菓子会社を潰してしまった二代目社長と、彼の娘の物語。真面目で無器用なイメージの勲さん、家族や部下たちに対する優しい想いがたまらなく素敵でした。こんな上司のもとで働いてみたかったなあ。床屋さん、たまに私も産毛剃りに行きたくなりましたね~。
読了日:3月28日 著者:山本幸久
星に願いを―さつき断景 (新潮文庫)の感想
1995年から2000年までの世紀末を過ごした3人の物語。5月1日を切り取って描いています。どこかでこの3人が交錯するのかと思ったらそうではなかったですね。その時々の事件を折り込んで、時代を振り返る物語としては悪くないのですが、何となく中途半端な読後感でした。不安な時代を生きる私たちへの提言なのでしょうか。
読了日:3月29日 著者:重松清
血の騒ぎを聴け (新潮文庫)の感想
宮本作品が大好きな私。このエッセーは作者自身の自作に対する想い、亡き父への想いがちりばめられ、作品の背景がより理解できました。愛犬「マック」のエピソードには笑わせてもらい、ドナウの旅人の取材旅行で知り合ったハンガリーの青年との縁、奥さまとの日常など堪能させていただきました。過去の作品をまた読み返したくなりました。
読了日:3月30日 著者:宮本輝
誰でもよかったの感想
渋谷のスクランブル交差点に軽トラックで突っ込んだ28歳フリーターの男。ナイフを振りかざし11人の命を奪った犯人はセンター街の喫茶店に10人の人質を取って立てこもる。交渉人の渡瀬との息詰まる攻防、上司横川の思惑…。そうか!「誰でもよかった」の意味に愕然とさせられました。内容はちょっと薄い感じでしたが、文章は読みやすいので一気に読めました。
読了日:3月30日 著者:五十嵐貴久
つちくれさんの感想
定年退職した元警察官の福山登と、つちくれさんと呼ばれる元高名な考古学者瀬川が、遺跡の発掘現場で起きた殺人事件の謎を解くと言う物語。瀬川と登のコンビと助手の明子、中々個性豊かなメンバーなのだけど、謎ときは意外とあっさり。軽く時間の空いたときに読むには良いかもしれません。
読了日:3月30日 著者:仁木英之
FLY (文春文庫)の感想
新野さんは「あぽやん」のイメージが強いので、作風の違いに少し驚きました。北九州若松区の公園で、不自然にキャンプをしている戸浦と言う男と知り合った高校生向井広幸は、彼が指名手配犯と知り通報するが戸浦は察知して逃亡する。その4カ月後広幸の目の前で恋人佳奈は戸浦に殺害され、そのまま逃亡する。佳奈を想う広幸の執念、時を経て追跡の果てに明かされた真実は何ともやり切れず。悪人は最初から最後まで悪人だったと言うことなのかしら。登録数は少なめのようですが、私はかなり面白く読めました。
読了日:3月31日 著者:新野剛志
読書メーター
人の良心を映す鏡の力を持つ「イオ」、その力によって再生した央介。江戸の町で不思議な力で色々な人を救うのかと思いきや、睦月神とのつながりは思ってもみなかった方向へ。表紙の赤い花を読み終えてから見直すと禍々しいです。女にとって永遠の若さと美貌は魅力なのでしょうね。これも面白かったです。大人向けの時代ファンタジー、お勧め。
読了日:3月27日 著者:西條奈加
風花の里 (佐々木丸美コレクション)の感想
シリーズ完結編かと思ったけれど、何だかもやもやな読後感。時代背景もあるのでしょうが、莫大な資産を受け継いだお嬢さんたちが、会社の思惑であちこちに捨て駒のように使われて乙女心を利用されてなんて言う…。韓流ドラマのようなストーリー?(実際韓流ドラマ見たことありませんが^^;)この作品では「とら」が影の主役か(笑)
読了日:3月27日 著者:佐々木丸美
私はフーイー 沖縄怪談短篇集 (幽BOOKS)の感想
沖縄を舞台にしたホラー短編が7つ。ホラーだけどそこまで怖くはなく、夢の中の物語のようでした。タイトルの「私はフーイー」が印象に残りました。
読了日:3月28日 著者:恒川光太郎
未練 (新潮エンターテインメント倶楽部)の感想
久しぶりに音道貴子刑事と再会出来ました。自宅アパートの隣人に降りかかる嫌がらせ事件「未練」、ホシがほぼ特定出来ているのに決定的証拠がないために起訴出来ない「立川古物商殺人事件」、とある事件によって心身ともに疲れた音道の休暇中の「山背吹く」、保育園児が砂場で不審な死を「聖夜まで」、音道の実家での「よいお年を」、立川事件のその後「殺人者」。「聖夜まで」辛くて悲しくて切ない物語でした。やっぱり音道貴子最高です!
読了日:3月28日 著者:乃南アサ
床屋さんへちょっとの感想
父から受け継いだお菓子会社を潰してしまった二代目社長と、彼の娘の物語。真面目で無器用なイメージの勲さん、家族や部下たちに対する優しい想いがたまらなく素敵でした。こんな上司のもとで働いてみたかったなあ。床屋さん、たまに私も産毛剃りに行きたくなりましたね~。
読了日:3月28日 著者:山本幸久
星に願いを―さつき断景 (新潮文庫)の感想
1995年から2000年までの世紀末を過ごした3人の物語。5月1日を切り取って描いています。どこかでこの3人が交錯するのかと思ったらそうではなかったですね。その時々の事件を折り込んで、時代を振り返る物語としては悪くないのですが、何となく中途半端な読後感でした。不安な時代を生きる私たちへの提言なのでしょうか。
読了日:3月29日 著者:重松清
血の騒ぎを聴け (新潮文庫)の感想
宮本作品が大好きな私。このエッセーは作者自身の自作に対する想い、亡き父への想いがちりばめられ、作品の背景がより理解できました。愛犬「マック」のエピソードには笑わせてもらい、ドナウの旅人の取材旅行で知り合ったハンガリーの青年との縁、奥さまとの日常など堪能させていただきました。過去の作品をまた読み返したくなりました。
読了日:3月30日 著者:宮本輝
誰でもよかったの感想
渋谷のスクランブル交差点に軽トラックで突っ込んだ28歳フリーターの男。ナイフを振りかざし11人の命を奪った犯人はセンター街の喫茶店に10人の人質を取って立てこもる。交渉人の渡瀬との息詰まる攻防、上司横川の思惑…。そうか!「誰でもよかった」の意味に愕然とさせられました。内容はちょっと薄い感じでしたが、文章は読みやすいので一気に読めました。
読了日:3月30日 著者:五十嵐貴久
つちくれさんの感想
定年退職した元警察官の福山登と、つちくれさんと呼ばれる元高名な考古学者瀬川が、遺跡の発掘現場で起きた殺人事件の謎を解くと言う物語。瀬川と登のコンビと助手の明子、中々個性豊かなメンバーなのだけど、謎ときは意外とあっさり。軽く時間の空いたときに読むには良いかもしれません。
読了日:3月30日 著者:仁木英之
FLY (文春文庫)の感想
新野さんは「あぽやん」のイメージが強いので、作風の違いに少し驚きました。北九州若松区の公園で、不自然にキャンプをしている戸浦と言う男と知り合った高校生向井広幸は、彼が指名手配犯と知り通報するが戸浦は察知して逃亡する。その4カ月後広幸の目の前で恋人佳奈は戸浦に殺害され、そのまま逃亡する。佳奈を想う広幸の執念、時を経て追跡の果てに明かされた真実は何ともやり切れず。悪人は最初から最後まで悪人だったと言うことなのかしら。登録数は少なめのようですが、私はかなり面白く読めました。
読了日:3月31日 著者:新野剛志
読書メーター