8月の読書メーター読んだ本の数:39
読んだページ数:12378
ナイス数:4465
焦土の刑事の
感想終戦間近の混乱の中、防空壕で発見された女性の遺体。殺人事件として捜査を進めようとする京橋署刑事の高峰。刺殺された遺体を空襲の被害者としてもみ消しを計る上司。終戦をまたいで戦時下の殺人犯を追う高峰と、特高で言論統制に関わった海老沢。国を守ること、人を守ること。高峰・海老沢、二人を主軸にしたシリーズの開幕。
読了日:08月01日 著者:
堂場 瞬一
気まぐれ食堂 神様がくれた休日の
感想有間カオルさん、初読み。読み友さんの感想から手に。怪我のため三星レストランの職を失い、恋人にも逃げられた失意の方田実果。瀬戸内の島で一ヶ月を過ごした彼女の再生と成長の物語。実果の料理、美味しそうでした。
読了日:08月01日 著者:
有間 カオル
ある晴れた夏の朝の
感想感動しました。出自の違うアメリカの8人の高校生が、4対4に別れて原爆の是非を語り合う。日系アメリカ人のメイの視点で語られる戦争の歴史。これは児童書ですが、あらゆる世代の方に読んで頂きたい。お薦め本!
読了日:08月01日 著者:
小手鞠 るい
連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)の
感想続編を読む前におさらいを。渡瀬・古手川両刑事の活躍に胸がワクワク。しかし、グロい…。内容を忘れていたので、読み直して良かったかな。
読了日:08月02日 著者:
中山 七里
キリの理容室の
感想小学生の自分と父を捨て家を出た母は理容師。その母を見返すために女性も通える理容室を開くことを目標に頑張る・神野キリ。一人の女の子の成長譚としては楽しめたのですが、母・巻子の生き方に共感出来なくて、少しもやっと。上野歩さん、初読み。
読了日:08月03日 著者:
上野 歩
蒼き山嶺の
感想馳星周さん、初読み。残雪期の白馬岳で再会した元大学山岳部の二人。元山岳遭難救助隊員の得丸と公安刑事・池谷。警察に追われる池谷と共に栂海新道を抜け日本海を目指すことになった得丸、現れた北の工作員。雪山の脅威、迫る敵の恐怖、ハラハラドキドキの集中した読書を堪能しました。最後は読者の想像に委ねると言うことなのでしょうね。
読了日:08月05日 著者:
馳星周
十三階の女の
感想公安刑事・黒江律子は、十三階と呼ばれる秘密の部署でテロを未然に防ぐための活動をしている。女を武器に自分を捨て組織に尽くしながらも、敵の男に心を引かれる。テロリストの女との攻防は凄まじく、とても読み応えあり。続編があると言うことなので読んでみたい。
読了日:08月06日 著者:
吉川 英梨
キッチンコロシアムの
感想あ~面白かった!あの名番組「料理の鉄人」、作中では「竈の鉄人」。和の鉄人・道場六三朗に挑む、若き料理人たち。かつて金沢の料理店で起こった悲劇との因縁、執拗に道場を貶めようとする陶芸家。番組制作サイドの思惑など、たっぷり楽しめました。また、あの番組見たいなぁ。
読了日:08月06日 著者:
田中 経一
ルビンの壺が割れたの
感想宿野かほるさん、初読み。フェイスブックで昔の恋人の名前を見つけ、メッセージを送る男。数回メッセージを送り、ようやく彼女から返信が。結婚式当日に失踪した彼女、捨てられた哀れな男?メッセージのやり取りで見えてきた真実。最後の一行が強烈でした。
読了日:08月07日 著者:
宿野 かほる
スケルトン・キーの
感想児童養護施設で育った坂木錠也は、狂気を抑えるためスリルのある環境に身を置き、心拍数を上げることで自分を押さえていた。共に育った仲間から電話がかかってきて、日常が変わる。目まぐるしい展開に引き込まれ、一気に読了。サイコパス、恐るべし。
読了日:08月07日 著者:
道尾 秀介
亡霊の柩 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)の
感想元刑事で探偵の槙野と、女刑事・東條のシリーズ5作目。人探しから突き止めた意外な結末。今作はホラー要素は無かったですが、槙野の抱えていた過去にも繋がり、探偵としてのステージが一つランクアップしたようです。次作では東條の問題も解決に向かうのかな?面白かったです。
読了日:08月08日 著者:
吉田恭教
修羅の都の
感想頼朝と政子が作り上げた武家政権は、多くの血の犠牲の上に。肉親を容赦なく切り捨てた非情の権力者と支えた妻。晩年の頼朝を見守る政子の心情が切なく思えました。
読了日:08月09日 著者:
伊東 潤
引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険の
感想父の経営する会社で自分なりにきちんと仕事をしてきたはずの鹿子小穂は、会社を追い出され、ヘッドハンターの会社に転職。目の付け所が面白く一気に読みました。感想は下巻で。
読了日:08月10日 著者:
雫井 脩介
引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還の
感想ヘッドハンターとなった小穂の成長ぶりが目覚ましかった。老舗鞄メーカー、イタリアンカフェ、そして小穂の父の会社・フォーン。どの章も面白く、上下巻通して楽しい読書が出来て大満足。お薦め本。
読了日:08月10日 著者:
雫井 脩介
神の涙の
感想読み友さんのお薦めで手に。道東の大自然、アイヌであることに誇りを持つ敬蔵、逃げ出したい孫娘・悠、亡き母のルーツと自らの原点を探す・雅比古。素晴らしい1冊でした。お薦めです!
読了日:08月11日 著者:
馳 星周
四十歳、未婚出産の
感想旅行代理店勤務の優子は、40歳を目前に思わぬ妊娠をする。独身の優子にとってこれは子供を産むラストチャンス。マタハラ上司・頭の古い田舎の母親や親戚、シングルマザーとして生きてゆくことへの不安。現実的にはこんなに上手く事は運ばないと思ってしまうし、優子の行き当たりばったりな姿勢に少しもやっとしたことも事実。でも面白く読ませてもらいました。
読了日:08月11日 著者:
垣谷 美雨
爽年の
感想シリーズ完結編と言うことで読んでみました。リョウが大人になって、新しいステージに。淡々と読了。
読了日:08月12日 著者:
石田 衣良
燃える水の
感想大手メーカーをリストラされた平原晴弘は、再就職先で人事課長として3人の社員をリストラすることに。「燃える水」をめぐるコンゲーム、中々面白く読ませてもらいました。
読了日:08月12日 著者:
河合 莞爾
下町ロケット ゴーストの
感想佃製作所の新たなチャレンジ。若い才能が立ち上げたギアゴースト社、帝国重工の方針転換。神谷弁護士が良い仕事をして、今後の展開が気になるところで本作は終了。。次巻はこの秋!う~続きが気になる~!
読了日:08月13日 著者:
池井戸 潤
鏡の背面の
感想誰もがその人を慕い、尊敬していた。救いを求める女たちが暮らすシェルターを運営する「小野尚子」は、何者?これは、一気に引き込まれました。篠田先生、流石です。
読了日:08月15日 著者:
篠田 節子
ありえないほどうるさいオルゴール店の
感想北の町でひっそり営業しているオルゴール店の物語。お客様の心に流れる曲を小さな箱に仕立ててくれる。私の心にはどんな音楽が流れているのかな?物語の舞台と思われる小樽の町、また訪ねてみたくなる。7編の物語、それぞれに味わいがあり素敵でした。
読了日:08月16日 著者:
瀧羽 麻子
彼女の恐喝の
感想殺人事件の現場近くで見かけたのは、アルバイト先のクラブの客・国枝。彼は殺人犯なのか?苦学しながら就活に励む圭子は、正体を偽り彼を恐喝する。先が気になり集中して読破しましたが、圭子に共感出来ずにモヤモヤ…。
読了日:08月17日 著者:
藤田 宜永
くらべる日本 東西南北の
感想楽しみに待っていました。今作も楽しくて大満足!日本列島、狭いようで広いです。「いがまんじゅう」、我が家周辺では「おこわまんじゅう」と言われています。県単位で一括りは、確かに違っていますよね。これからも新作を楽しみに待っています♪
読了日:08月17日 著者:
山出 高士,おかべ たかし
認知症鉄道事故裁判 ~閉じ込めなければ、罪ですか?~の
感想最高裁の判決は強く印象に残っていました。鉄道会社の高圧的な態度に怒りを覚え、認知症の方と介護をする家族の実情を知りました。高齢化社会の日本、他人事と思わず、多くの人に読んで欲しい1冊です。
読了日:08月18日 著者:
高井 隆一
365日のWonder ブラウン先生の格言ノートの
感想「ブラウン先生のような先生が、どの学校にも居てくれたなら」と読了してすぐに思いました。いじめっ子のジュリアンの思いがキチンとオギーに伝わって良かったです。世界の格言、日本のものも有って楽しめました。
読了日:08月19日 著者:
R・J・パラシオ
夏空白花の
感想この季節に是非ともお読みください!戦争に翻弄され、大会を開催できなくなった夏の「甲子園」。終戦からわずか1年で復活するまでの物語。GHQにどう「高校野球」を理解させるのか、ブンヤ・神住の熱き闘い。
読了日:08月20日 著者:
須賀 しのぶ
菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る (だいわ文庫)の
感想優希さんが本格的な菜の花食堂スタッフに。靖子先生の様々な事情も、また少し明かされたり。作中の野菜が全部美味しそうで、脳内で色々想像出来ました。次作も楽しみに待ちたいと思います。
読了日:08月21日 著者:
碧野 圭
大人は泣かないと思っていたの
感想九州の片田舎に住む、時田翼。父の命令で庭の柚子を盗む犯人を捕らえてみたら…。真夜中の庭で出会った翼とレモンの物語。とても爽やかで、じんわりと心に染みる1冊。お薦めです!
読了日:08月21日 著者:
寺地 はるな
罪びとの手の
感想廃墟のようなビルで発見された遺体、それは葬儀屋の前社長だった。長男は父ではないと疑念を持ち、次男は父の遺志に背き盛大な葬儀を強行しようとする。遺体に事件の臭いを感じた刑事の執拗な追及。柩の中の遺体は誰?うーん、そのトリックはねぇ。。次の作品に期待します。
読了日:08月22日 著者:
天祢 涼
マトリョーシカ・ブラッド (文芸書)の
感想陣場山で発見された遺体は5年前に失踪した男、その傍らにマトリョーシカが埋められていた。神奈川県警と警視庁、本当にこんな感じだったら嫌なんですけど。
読了日:08月23日 著者:
呉勝浩
赤い靴の
感想大山淳子さんの今までの作品のイメージを大きく変えてくれる一作。軽井沢の別荘で七歳の誕生日の夜、母親を目の前で惨殺された葵。奇跡的に生き延びて、世間と隔絶された山中で老人と暮らすようになる。葵の生きる目的は「鬼退治」、本当の鬼は誰なのか?引き込まれました。お薦め本です。
読了日:08月25日 著者:
大山 淳子
Team383の
感想運転免許を自主返納した5人のメンバーが目指すのは、ママチャリ耐久レース。チーム5人それぞれの事情が連作短編になっていて、楽しく読み進めることが出来ました。これもドラマ化されるかな?
読了日:08月26日 著者:
中澤 日菜子
リバース&リバースの
感想ローティーン向け編集者の禄と、愛読者の少女・郁美。お悩み相談ページで二人が繋がる。多感な中学生たちと、生真面目に向き合う「ろく兄」。傷付き傷つけられ、許し許されて、だんだん大人になっていく彼女たち。こういう本を読むと、はるか彼方になった自身の少女時代に想いを馳せることが出来ますね。
読了日:08月26日 著者:
奥田 亜希子
逃がし屋トナカイ (実業之日本社文庫)の
感想ワケアリ客OKの逃がし屋「トナカイ運輸」、DV・借金・ストーカーなど様々なクライアントを逃がす。。ただ、単純な逃がしのストーリーでは終わらないのがこの物語。最後の展開は予想外、面白かったです。これ、シリーズにならないかしら。
読了日:08月27日 著者:
名取 佐和子
正義の申し子の
感想染井さんの二作目。期待通りの面白さ!引きこもりのユーチューバーと悪徳請求業者、二人が出会ったとき、物語は大きく動く。お薦め本です。
読了日:08月27日 著者:
染井 為人
歪んだ波紋の
感想情報、私たちの多くは、メディアが発信するニュースをほぼ真実ととらえている。しかし、悪意をもって情報を操作されたなら? 何が真実で正義なのか、読み進めるのが辛くてようやく読了。
読了日:08月29日 著者:
塩田 武士
八月の光の
感想8月6日月曜日、8時15分。たった一発の原爆で、多くの人の命とあたりまえの日常が奪われた。この本では3つの物語ですが、心に大きく突き刺さりました。これは多くの人が読むべき1冊ではないでしょうか。お薦めです。
読了日:08月30日 著者:
朽木 祥
ドッグレースの
感想大好きな探偵・矢能シリーズ最新刊。今回は弁護士からの依頼で、冤罪の鍵を握る男を探すというもの。栞ちゃんのお願いも絡み、絶体絶命のピンチをどう切り抜けるか?面白いので一気に読破しました。
読了日:08月30日 著者:
木内 一裕
雨降る森の犬の
感想身勝手な母から離れ、信州は立科の伯父の家にやって来た中学生の雨音。バーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルと心を通わせ、自然の中で成長して行く。蓼科山に登ってみたいなぁ、無理だと思うけど。食べ物が美味しそうでお腹が空く本。
読了日:08月30日 著者:
馳 星周読書メーター