1月の読書メーター読んだ本の数:34
読んだページ数:11401
ナイス数:4753
さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい (単行本)の
感想2019年幕開けの1冊。ぼっちに怯える女子高生・時代の最先端を行くイケメン料理人・タワーマンションのセレブ妻、そして年の瀬にひっそりと店を訪れた美青年。嬉しい再会も。物語は一旦幕を下ろしますが、いつかまた「マカン・マラン」とシャールさんに会えたらと思います。
読了日:01月01日 著者:
古内 一絵
この川のむこうに君がいるの
感想震災から三年。埼玉県の中学校からだれも自分のことを知らない東京の高校に進学した梨乃。憧れていた吹奏楽部で、福島から来た遼と出会う。被災者の気持ちを深く考えさせられました。中学生以上の皆さんにお薦めします。
読了日:01月01日 著者:
濱野京子
聖者が街にやって来たの
感想あぁ、何と切ない物語でしょう。とても重たいものをぎっしりと詰め込んだ一作。頭が良すぎて、簡単に人を貶めるような輩は許せないなぁ。
読了日:01月03日 著者:
宇佐美 まこと
むこう岸の
感想有名進学校からドロップアウトして公立中学校に転校した山之内和真は、父を亡くし病気の母と幼い妹と生活保護を受けて暮らす少女・佐野樹希と知り合う。貧しさゆえに機会を奪われることの不条理に、中三の少年少女がいかにして立ち向かうのか。「生活保護」について、とても分かりやすく書かれた1冊。中学生以上の皆さんにお薦めです。安田夏菜さん、初読み。
読了日:01月05日 著者:
安田 夏菜
キンモクセイの
感想中々ストーリーに乗れずに前半は苦戦しましたが、隼瀬が指名手配された辺りから面白くなり、一気読み。まさに日米関係の闇を描いた作品。
読了日:01月08日 著者:
今野 敏
蟻の棲み家の
感想望月諒子さん、初読み。最悪の環境に生まれ落ちた・吉沢末男。医師である親のもとで何不自由なく育った・長谷川翼。家庭環境が悪いことで犯罪者になるものも、良い環境で育っても悪人になる場合もある。本当の悪は誰なのか?読み応えある一冊です。
読了日:01月09日 著者:
望月 諒子
塀の中の美容室 (双葉文庫)の
感想とても良い本でした。刑務所の中にある美容室、そこは一般の人もお客として訪れることが出来る。様々な思いを抱えたお客、刑務所の中の美容学校の教員、ただ一人の美容師の事情。刑務官の菅生さんが素敵。読み友・おしゃべりメガネさんのお薦めで読みました。良書を教えて頂き、感謝です♪
読了日:01月09日 著者:
桜井 美奈
コヨーテの翼の
感想2020東京五輪、開会式でテロを画策する中東のゾアンベ教国。狙いは日本のアナン総理。凄腕のスナイパー・コヨーテvs警視庁。テンポ良くストーリーが進み一気に読了。コヨーテのようなテロリストが実在したら恐ろしいですね。
読了日:01月10日 著者:
五十嵐 貴久
人生のピースの
感想女子校で6年を共に過ごした34歳の潤子・みさ緒・礼香。礼香が見合いで結婚を決めたことで、潤子は結婚相談所に入会し、みさ緒は同棲を解消してマンションを買おうとする。30代女性のリアルな婚活、面白く読了しました。
読了日:01月11日 著者:
朝比奈 あすか
宝島の
感想第160回直木賞受賞作! 真藤順丈さん、初読み。アメリカ統治下の沖縄、みんなの英雄「オンちゃん」を失った、グスク・レイ・ヤマコ、3人の幼馴染みの熱い物語。沖縄のことをもっと知らなければならないと思いました。
読了日:01月13日 著者:
真藤 順丈
たまねぎとはちみつの
感想小5の内気な少女・千春と元気で好奇心旺盛な俊太は、路地の奥にある修理屋でアルバイトをしている不思議なおじさんと知り合いになる。千春も俊太もそしておじさんも、季節と共に変わってゆく。小学校高学年以上の皆さんにお薦め、タイトルが素敵です。
読了日:01月13日 著者:
瀧羽 麻子
十字の記憶の
感想高校の同級生だった刑事と新聞記者。20年ぶりの再会と連続殺人事件、20年前に突然姿を消した陸上部のマドンナ早紀。まあまあ面白く読了しましたが、感想をまとめにくい。
読了日:01月14日 著者:
堂場 瞬一
スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の
感想今回は誰もスマホは落としていませんが、丹沢山中から別の遺体が発見されたり、仮想通貨が流失したり、ハッカーの暗躍があったり、情報化社会の怖さがてんこ盛り。読みやすいので病院の待ち時間で読了。
読了日:01月15日 著者:
志駕 晃
M8(エムエイト)の
感想「TSUNAMI」を読んで前作にあたるこちらへ。地震予知の難しさ、いざ災害が起きたときのリーダーの役割、東日本大震災以前にこの作品が発表されていたことに、またもや驚きが。漆原知事が格好よく、パイロットの殉職に泣きました。
読了日:01月16日 著者:
高嶋 哲夫
ピークの
感想ルーキーイヤーに目覚ましい活躍をした竹藤と、その野球人生をペンの力で葬り去った新聞記者の永尾。17年の時を経て竹藤が殺人事件の容疑者として逮捕された。遊軍記者となった永尾が警察も見落としていた事件の真実を追う。野球というのは物語になる。
読了日:01月17日 著者:
堂場 瞬一
このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景の
感想お笑い芸人をやりながら生活のためにごみ収集の仕事をしている著者ならではの1冊です。私もルールを守らない人は大嫌いだし、ゴミの出し方で人間性も分かると思うので共感しながら読了。
読了日:01月18日 著者:
滝沢 秀一
帰去来の
感想連続殺人犯の捜査中に首を絞められて意識を失った刑事・志麻由子は、光和26年アジア連邦日本共和国東京市でエリート警視・志麻由子として目覚めた。価値観も体制も違う世界で彼女はどう生きるのか?「もとの世界」に戻れるのか?ちょっと切ないエンディングだけど、面白く読了。
読了日:01月19日 著者:
大沢 在昌
人さらいの
感想塾の帰りに誘拐された小4の女の子。身代金目的の単純なものではなく、真犯人は予想外の人物だったけれど、何とも切ないエンディングでした。
読了日:01月19日 著者:
翔田 寛
落第教師 和久井祥子の卒業試験 (メディアワークス文庫)の
感想「きじかくしの庭」の続編と言うことで手に。あの中庭に集まっていた生徒の一人・和久井祥子が母校の教師として赴任。モンスターペアレントの標的になり、生徒を助けようと懸命に突き進む祥子。今どきの先生は大変だ。
読了日:01月20日 著者:
桜井美奈
紛争地の看護師の
感想国境なき医師団の看護師である著者。崇高な使命に生きる白川優子さん、心から尊敬します。
読了日:01月20日 著者:
白川 優子
エグゼクティブ・プロテクションの
感想マラソンのトップランナー・日比野真姫を体を張って警護するボディーガード八木薔子。メチャクチャ格好良い八木さんにハートを鷲掴みされました。面白くて一気読み、久々の渡辺容子さんでした。
読了日:01月21日 著者:
渡辺 容子
嗤う淑女の
感想続編を読む前におさらいで読了。美貌と口の上手さで人を操る稀代の悪女・蒲生美千留。
読了日:01月21日 著者:
中山 七里
火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の
感想面白くて一気読み!羽州新庄藩ぼろ鳶組を率いる「火喰鳥」こと松永源吾。魅力的な登場人物が出揃い、卑劣な放火魔・狐火と対峙する。夢中になって読める時代小説シリーズに出会えた幸せ。お薦めです。
読了日:01月23日 著者:
今村 翔吾
夜哭烏 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の
感想羽州ぼろ鳶組シリーズ第二弾。江戸の火消したちを襲う卑劣な罠。加賀鳶の頭にも魔の手が。とにかく源吾が格好良い、そして深雪さん、素敵!
読了日:01月23日 著者:
今村翔吾
十年屋 時の魔法はいかがでしょう?の
感想捨てられないもの、捨てたくないものを、十年間の時間魔法で預かってくれ、対価は一年分の寿命。不思議なお店「十年屋」。私なら何を預かってもらうかしら?雪だるまのお話がとても良かったです。執事猫のカラシが可愛い♪シリーズにならないかしら?面白かったです。
読了日:01月24日 著者:
廣嶋 玲子
僕はいかにして指揮者になったのか (新潮文庫)の
感想題名のない音楽会でいつも楽しく拝見していた佐渡裕さん。世界で活躍する佐渡さんの半生記。面白くて、確かに「のだめ」の世界を感じ、楽しく読了しました。
読了日:01月24日 著者:
佐渡 裕
ぎょらんの
感想町田そのこさん、初読み。亡き人の最期の思いを体現する赤い球・ぎょらん。親友の遺体の傍らにあったぎょらんを口にした朱鷺の苦悩と再生の物語。そのタイトルとあらすじで、少し手にすることを躊躇っていたのですが、もっと早く読めば良かったです。生と死を深く考えさせられる良作。お薦めです。
読了日:01月25日 著者:
町田 そのこ
曙に咲くの
感想蜂谷涼さん、初読み。津軽の商家に生まれ、幼い頃は男女の双子であることを理由にした差別。長じて北海道に渡り米国人エドウィン・ダンの妻になった鶴の生涯。苦難に負けずまっすぐに生きる津軽の女、お鶴さんがいたからこそ、北海道の畜産が大きく発展したのでしょうね。平川市の整美園が出てきて感動。
読了日:01月26日 著者:
蜂谷 涼
怪盗インビジブルの
感想行成薫さん、初読み。とある地方の公立中学校「北中」の校内で頻発する盗難事件。古くから伝わる学校の七不思議。さらっと読めました。
読了日:01月26日 著者:
行成 薫
特捜投資家の
感想久々に永瀬隼介さんを。自分にとって投資とか金融はよく分からない世界ですが、元新聞記者・謎のバリキャリ美女・うだつの上がらない学習塾経営者・地獄から這い上がった孤高の投資家が、不正企業をやっつける物語。
読了日:01月28日 著者:
永瀬 隼介
ひとつむぎの手の
感想2019本屋大賞ノミネート作品。大学病院で過酷な勤務に耐えながら、一流の心臓外科医を目指す・平良祐介。医局内での出世競争や怪文書騒動、三人の研修医の指導。祐介の成長物語であり、医療ミステリーとしても面白く読めました。
読了日:01月28日 著者:
知念 実希人
五つ星をつけてよの
感想SNSを使った6つの物語。時代を上手くとらえた作品です。ネットなど無かった私の若かりし頃と比べるとどっちが幸せなのだろうか?「キャンディ・イン・ポケット」はどこかで読んだ記憶があるのですが、アンソロジーだったかしら?
読了日:01月29日 著者:
奥田 亜希子
消滅のリスト (小学館文庫)の
感想世界の破滅を阻止するため、秘密裏に開催されるという「会議」。その内容が流出し、秘密を知る人間と関係国の情報機関が動き出す。スパイ活動やりたい放題と言われる日本で繰り広げられる戦いの結末は?印象に残った登場人物は、ジゼルと帯津、濃いキャラクター。
読了日:01月30日 著者:
五條 瑛
5時過ぎランチの
感想整備士二級の資格を持つガソリンスタンドアルバイト女性が主人公の「グリーンゾーン」、小麦アレルギーの殺し屋を描いた「内なる殺人者」、写真週刊誌の女性記者が主役「誰が為の昼食」の3編。どの主人公も普通にランチを食べることは不可能。危険なお仕事小説、面白かったです。
読了日:01月31日 著者:
羽田 圭介読書メーター