荻上監督作品は、日常に奇妙な世界が紛れ込むところ(バーバー吉野の歌のシーンとか、かもめ食堂ならきのことか)が好きなんだけど、ここんとこ、そーいう感覚が少なくなりましたね。
今回は割と普通の話。
今回は登場人物がトランスジェンダーということが話題として取り上げられることが多かったようですが、そっちよりも気になるのは、親子関係かなぁ。
自分の価値観でしか相手を測れないし、血のつながりがあるから大丈夫って思っている甘えとか、世間一般の(と自分が信じてる)枠組みから相手を外させない、とか、あなたのためを思って…とか、親って厄介でめんどっちー。
そんな親の子どもは、ちょっと大変。
自分の親が面倒だと思ったら、捨てちゃうのも有りだけど、この映画の主人公のトモちゃんはまだ小学生だから、自分を置き去りにした母親にまだ期待しちゃうんだなぁ。
トモの同級生のカイくんは上級生のサッカー少年が好きになっちゃうんだけど、お母さんの普通の枠に締め付けられて追い詰められちゃう。
それと比べて、トモの叔父さんの同棲相手のリンコさんはMtFですが、リンちゃんは女の子よね、とさっくり認めて、トモに「リンコを傷つけたら小学生でも容赦しない」(うろ覚え)とすごむリンコのおかーさんは凄い。自分の子どもを認めた上で、あなたが一番大事、外の事はどーでもいい、と断言して守ってくれる親(母親に限らない)が居たら、もう少し世の中の子どもは救われるんじゃないかなぁ。
そんな風に言ってくれるお母さんがいたから、リンコはいろんな辛いことを、のみこんで踏ん張って我慢してこれたんだと思います(んで、そのお母さんが子どもべったりじゃなく、若い再婚相手がいるのも素晴らしい)
そうやって頑張って手に入れた身体や人間関係は、持ち続ける努力をするしね。また、恋人のマキオ(=トモの叔父)も努力のし甲斐のある、良い奴だし。
トモのお母さんは、自分もお母さんとうまくいってなくて、子どもとも上手くいかないんだけど、この機会にちょっと変わってくれると良いなぁ。今のままだと、いつかトモちゃんに捨てられちゃうかもよ。
マキオは自分の姉(=トモの母)のことを「自分の中の優先順位がわからない」(うろ覚え)人と言いますが、娘は上の方で間違いない…んじゃないの?大事なら、も少しそれがわかるように接して欲しい。表現しないとわかりません(キッパリ!)
てなことを書くと、辛気臭いめんどっちー映画っぽいですが、決してそんなことはなく
荻上作品と言えば、な飯島奈美ご飯(私もあんなお弁当を持たされたらもったいなくて食べられません)はどれもめちゃめちゃ美味しそうだし!
桜や海や川が綺麗だし、あんなものを編んじゃうのか!のインパクトはすごいし。
結構笑っちゃうシーンもたくさんあって、勿論泣いちゃうところもありましたよ。
お母さんのいる家に帰ると決めたトモに、ああ、良かった、これからは散らかりっぱなしのものを片付けなくて済む、というリンコにたいして、これからは髪を引っ張られなくて済むと応えるトモ。
トモちゃんのおかーさんは髪を結ってくれる人じゃないんですよ!お互い離れがたいのに、そっちを選ばなきゃいけないってことをわかってる…泣いちゃったよ(ここで黙って寝たふりをしてるマキオがまた良い奴)
ただ、トモにはちゃんとした居場所が出来たので、それだけでもつらいことが少し減るかも、という救いがあって良かったです。できればカイくんにも救いが欲しいけど~。
おかーさんたち、ちょっとでも変わってくれると、ホントにいいんだけど。
というわけで、いろいろ言いたいことがたくさん出てくる映画でした。
荻上監督、やっぱりすごい~!
次もちょー期待だな
今回は割と普通の話。
今回は登場人物がトランスジェンダーということが話題として取り上げられることが多かったようですが、そっちよりも気になるのは、親子関係かなぁ。
自分の価値観でしか相手を測れないし、血のつながりがあるから大丈夫って思っている甘えとか、世間一般の(と自分が信じてる)枠組みから相手を外させない、とか、あなたのためを思って…とか、親って厄介でめんどっちー。
そんな親の子どもは、ちょっと大変。
自分の親が面倒だと思ったら、捨てちゃうのも有りだけど、この映画の主人公のトモちゃんはまだ小学生だから、自分を置き去りにした母親にまだ期待しちゃうんだなぁ。
トモの同級生のカイくんは上級生のサッカー少年が好きになっちゃうんだけど、お母さんの普通の枠に締め付けられて追い詰められちゃう。
それと比べて、トモの叔父さんの同棲相手のリンコさんはMtFですが、リンちゃんは女の子よね、とさっくり認めて、トモに「リンコを傷つけたら小学生でも容赦しない」(うろ覚え)とすごむリンコのおかーさんは凄い。自分の子どもを認めた上で、あなたが一番大事、外の事はどーでもいい、と断言して守ってくれる親(母親に限らない)が居たら、もう少し世の中の子どもは救われるんじゃないかなぁ。
そんな風に言ってくれるお母さんがいたから、リンコはいろんな辛いことを、のみこんで踏ん張って我慢してこれたんだと思います(んで、そのお母さんが子どもべったりじゃなく、若い再婚相手がいるのも素晴らしい)
そうやって頑張って手に入れた身体や人間関係は、持ち続ける努力をするしね。また、恋人のマキオ(=トモの叔父)も努力のし甲斐のある、良い奴だし。
トモのお母さんは、自分もお母さんとうまくいってなくて、子どもとも上手くいかないんだけど、この機会にちょっと変わってくれると良いなぁ。今のままだと、いつかトモちゃんに捨てられちゃうかもよ。
マキオは自分の姉(=トモの母)のことを「自分の中の優先順位がわからない」(うろ覚え)人と言いますが、娘は上の方で間違いない…んじゃないの?大事なら、も少しそれがわかるように接して欲しい。表現しないとわかりません(キッパリ!)
てなことを書くと、辛気臭いめんどっちー映画っぽいですが、決してそんなことはなく
荻上作品と言えば、な飯島奈美ご飯(私もあんなお弁当を持たされたらもったいなくて食べられません)はどれもめちゃめちゃ美味しそうだし!
桜や海や川が綺麗だし、あんなものを編んじゃうのか!のインパクトはすごいし。
結構笑っちゃうシーンもたくさんあって、勿論泣いちゃうところもありましたよ。
お母さんのいる家に帰ると決めたトモに、ああ、良かった、これからは散らかりっぱなしのものを片付けなくて済む、というリンコにたいして、これからは髪を引っ張られなくて済むと応えるトモ。
トモちゃんのおかーさんは髪を結ってくれる人じゃないんですよ!お互い離れがたいのに、そっちを選ばなきゃいけないってことをわかってる…泣いちゃったよ(ここで黙って寝たふりをしてるマキオがまた良い奴)
ただ、トモにはちゃんとした居場所が出来たので、それだけでもつらいことが少し減るかも、という救いがあって良かったです。できればカイくんにも救いが欲しいけど~。
おかーさんたち、ちょっとでも変わってくれると、ホントにいいんだけど。
というわけで、いろいろ言いたいことがたくさん出てくる映画でした。
荻上監督、やっぱりすごい~!
次もちょー期待だな