以前に、同じ監督の「散歩する惑星」を見たのですが、わかったようなわからなかったような…撃沈とまではいかなくても、もやもやした感じだったので、リベンジ。
今回は大丈夫…というか、面白かったです。
一応つながってるのは、信仰を失くした!という牧師さんのエピソードぐらい?
あ。最初の方の、子どもの頃のともだちと階段で会う男の人も後で出てくるか~。
その他は殆ど繋がらない断片のような場面で。いやいや、なんでそーなってる?とか、この後はどーなってるの?とか、さっきとこれは関連があるのかないのか、とか、最初のうちは気にしていたのですが、だんだん、受け入れるだけで面白くなって来ましたよ~。
考えるな、感じろでもなく、あるがまま見守れ…ですかね。
個人的には、バーで不機嫌な歯科医師に「素晴らしいよな」と話しかける男の人のエピソードが好きかなぁ。「何が」と言われて「すべて素晴らしい、俺はそう思うんだ」って、窓の外は雪景色で、ホントに夢のように綺麗なんですよね。この世界と不機嫌な(歯医者の)おじさんの組み合わせが、なんかおかしい。めげずに言い切るおじさんも良い。
ほかにもめんどくさいこと言うボーイフレンドに、なんとかついていこうとしてる彼女とか(私もジャガイモよりトマトが良いです)ポスターにもなってる廃墟の上を飛ぶカップルは勿論綺麗だし、雨の中のお父さんと娘も素敵だし、駅で彼氏が迎えに来てくれる女の人も良かった(その前のお父さんを迎えにくる親子も良し!)し、絶望で、どーしよーもないエピソードも案外悪くない。
いろいろ思い出してたら、なんかもう一回見たくなってきた。行けたら良いな。どうかな?