『杉浦非水の大切なもの』

2023-08-27 23:55:00 | 行って 見た

川越市立美術館に行ってきました。
『杉浦非水の大切なもの』展。
サブタイトルが「初公開・知られざる戦争疎開資料」と、なっていましたよ。

杉浦非水、地下鉄の去年だったかな。たばこと塩の博物館で見て、良かった。アール・ヌーヴォーぽい装飾的なイラスト、素敵です。有名なのは、地下鉄のポスターだと思うのですが、電車より目立っている乗客の表情や衣服、配色が格好良い。

今回は第二次世界大戦時に、川越市にある非水の奥様のご実家=岩﨑家に、非水自身で避難させた(終戦後、一部は引き取ったそうです)コレクションの公開という展示。

流通したポスターや雑誌などの印刷物だけでなく、原画や校正、没になったデザインなどなど。お宝の山でした〜。

遠かったけど!暑かったけど!
お友だちのブログを読んで行かねば〜となりました。行って良かった。

特に、今年の春、国立近代美術館で見た『非水百花譜』の原画(新発見!)は素晴らしかった。
今、NHKの『らんまん』で牧野富太郎の図鑑が出てきますが、非水百花譜も良いのですよ。
花のイラストは勿論、解説の図、文章、写真、ほぼほぼ非水の手になるものだそうです。

『非水百花譜 八重桜』
※国立近代美術館は撮影可
写真が曲がってるけど、コレが個人的に好きなので。
原画は鉛筆の線に水彩で彩色。
学芸員さんのお話(解説が聞けた♪)によると、今まで原画は全く出てこなかったそうですが、今回70枚発見、愛知県の美術館(膨大な非水コレクションを持っているそうです)にあたったら3枚見つかった、ちゃんと調べたら、もっと出てくるかも、だそうですよ。期待しちゃいますね。

ついでに、今回の裏話なのかな?を。
岩﨑家では、非水コレクションをそれほど価値のあるものと考えて居なかったそうです。ただ、最近の流れとして、商業デザインも注目されているので、実はこんなものが、と美術館にお話があったそう。では、と見に行き、これは公開せねば〜となったそう。
見つかったもの全部では無いけれども、玉石混交で、今回は良いところの上澄みを掬った感じなので、第二弾があるかどうかはわからないとのことでした。

実は…な発見が更に出て来たら楽しいですよね。
否、それよりも愛知の美術館に行くべきかしら?

おまけ

川越ぽい、小江戸な体験は全くできなかったので、次回チャレンジしたいです


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2 コメント

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行ったんですね! (clunky)
2023-09-01 21:06:22
今更ながらですみません。
あの原画の嵐は本当に、すごかったですよね!
汗だくで眺めて「はわーすげー」って感想しか
なかったですよ。
木版の色の試行錯誤も良かった。
鉛筆の線の美しさたるや……。
あの時代、あの空気感でしか表現できない
世界かもしれないですね。
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Unknown (shanshan)
2023-09-02 08:36:04
clunkyさん
頑張りました。諦めなくて良かったです。
単に綺麗なだけじゃない、洗練され工夫されたデザイン、きっと頭の良い人だったんだろうな、と思いました。
学芸員さんの解説によると、日常のあちこちで、非水デザインのものが使われていたそうです。今でいう佐藤可士和デザインのような感じ、とのことでした。
豊かな時代だったんですね。羨ましいです。憧れます。
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