須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

子育て

2008年04月06日 | 小国の風景・情報・つぶやき
おとといの事です。
いつもの温泉に行き、顔見知りのおばちゃんに、
「なんだか泣きはらしたような顔をしてるわね。」
と、3歳の娘を見て言われました。
「そうなんですよ。
 さっき散々泣いて、そのまま泣きつかれて眠ったから目が腫れちゃって・・・」
と言うと、理由を聞かれましたので訳を話しました。

私事ですが・・・

●子供達の春休みが続いていて、みんなで買い物に行きました。
3件ほど、まわる用事があったので、まず始めに約束して、
「好きなもの、ひとつだけ買ってあげるね。」
と、3人に話しました。
そうでないと、あれも欲しい、これも欲しい。で大変なことになるので・・・。
1件目で、それぞれが欲しいものを買い、2件目は、やっぱり欲しがるけれど、約束だから我慢。そして3件目、上2人は我慢できるけど、やっぱり一番下は、欲しい!と思ったものを放さず、

「買って~~~!!!」

でも、約束だからダメ。
ひとつ買ったでしょ。
と、元の場所に戻しました・・・・・・

が、店内に転がって、
「買って~~~
  欲しい~~~!!!」
と、大泣き。

お姉ちゃんお兄ちゃんが近寄り、
「もう、ひとつ買ったでしょ。」
って言っても聞きやしない。

以前の私だったら、泣き止ますために、買ってあげたかもしれない。
だけど、上の2人が我慢できたのに、ここであきらめたらいけない!

と、一番下を抱きかかえて、必要な買い物を済ませたのでした。
でも、子供もあきらめない!!
帰る車の中で、ず~っと大騒ぎ。
大泣きして、疲れて眠ってしまったのでした。

子供と買い物に行くたびに、悩まされることですが、
買ってしまうのは簡単。
我慢させることの方が大変です。

でも、お風呂で会ったおばちゃんに、ここまで詳しくは話してませんが、
「欲しいって言ったものを買わなかったから泣いた。」
とだけ話したら、
「最近、お店でそうして泣いている子をあまり見なくなったわ。」
と言っていました。

確かに・・・。
100円出せば、買えてしまうもの。
だけど、そうじゃない事も教えていかなくちゃいけない。
親として思います。
店内で泣きわめく子の方が、他のお客様にしたら迷惑でしょうか。
それとも、教えていくことのほうが優先?

心の中で葛藤があります。

そういうときに、私が心の中で思い出す言葉、それがこの、
「愛情込めた根くらべです」
という、人間詩集に入っている詩の一部分です。

私も親としてまだまだ未熟です。
だけど、だから、ひとつづつ教えたりする中で、「我慢させる」ことも必要だと思うし、それを、どう理解させていくか・・・。が、これからも勉強です。

でも、温泉に入りながら、おばちゃんと私の会話を聞きながら、
ちょっと恥ずかしそうにニヤッと笑い、抱きついてきた娘。
きちんと説明すれば、理解できる力も少しづつ、芽生えてきています。

3歳ってとっても大切な時期だっていいますよね。
「三つ子の魂 百まで」という言葉があるように。

もう1人の初対面のおばあちゃんには、
「今が忙しくて、大変なときね。
 でも、ちゃんと育ててあげて。
 そうしたらきっと、お母さんの力になってくれるわよ。」
と励まされました。

ちょっとした事でイライラしたり、自分のやりたいことがなかなかできなかったり、子育ては本当に大変だけど、1人の人間が、自分の手の中で成長していくっていう事はすごいことですよね。
自分の考えをしっかり持ちながらも、周りの人に教えてもらえることを吸収しながら、そして協力してもらいながら子育てができたらいいなと、つくづく思う、春休みでした。

コメント (5)
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