須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

8月15日

2009年08月15日 | スタッフより
写真は、伯母が作ってくれた、「盆ダラ」です。

8月15日

お盆の最後の1日
精霊流しをし、また来年お帰りください。と、祈りを込めて……

そして、終戦記念日ですね。

結婚し、お会いしたことはもちろんない、主人の祖父母、母、ご先祖様に心を寄せました。

不思議なもので、仏壇の上にある写真を見つめ、手を合わせ、子供が生まれた時も、七五三をした時も報告したり、生前の話を聞かせてもらううちに、写真から、人柄が分かるような感覚がしてきています。

主人の祖父は、終戦間際に戦死したそうです。
五人の子を抱えた祖母は、必死に育て、そして、今の私達の幸せがあります。

私達も、子供達も、戦争を知らない。
話やテレビでは、その悲惨さを知る事はできるけれど、全く実感にはつながりません。
だけど、主人の父も、伯母も、
「もし父ちゃんが生きていたら……」
口に出せない苦労、悲しみ、悔しさを抱えて生きてきたんですよね。

私も、子供の頃から、おばあちゃんに戦時中の話をよく聞かせてもらっていました。

東京大空襲の話は、何度も何度も聞きました。

千葉に疎開した話も。

実際に体験した人が、その時の事を語るのは、とても辛いことだと思いますが、教えて欲しい。

それを、子供達に伝えていく責任がわたしたちにもあると思うから。

今では口にすることもなかなか無いような言葉

「国のため」

そして、家族を守るために自分の命をかけて守ってくれた、数えきれない人々の命で、今わたしたちがいることを、しっかりと考えて同じ過ちを絶対に繰り返してはいけないと、伝えていくために、もっともっと知らなくてはいけないことがあると思いました。
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Ring

2009年08月15日 | スタッフより
斉藤広将 Ring



今日、8月15日の熊本日日新聞に掲載されています。

斉藤広将 著 「Ring」



広将くんのご両親が、本の完成後から、玉名や山鹿の中学校、高校などに寄贈されています。

先日、玉名の市立図書館さんへの寄贈に行った際、たまたま、熊本日日新聞の記者さんがいたそうで、広将くんのお母さんからもお電話を頂いていました。

いつも明るくて元気な声のお母さん
声をお聞きするだけでもすごく嬉しいですが、今日は新聞を通して、お顔も見れてさらに嬉しいです!

記事を読んでいて、

「両親は広将さんの遺志を引き継ぎ、中学時代から書きためてあった63編を集めて2008年12月に自費出版」

とあり、そうだ・・・。

ちょうど1年前の今頃は、編集作業の真っ只中。
須永博士も、斉藤さんご家族も、いとこの方々も、みんながひとつの目標に向かって、完成を信じて、力を合わせていました。

カテゴリーの「Ring 斉藤広将」を久しぶりにゆっくり読み返しました。
2008年8月16日のブログでは、イラストに色が入り、編集が順調に進みながらも、いろいろと悩んでいたことが思いだされました

大変なこともあったけど、楽しかったなぁ。

そして、また今も、広将くんの言葉が、いろんなところを旅をして、いろいろなつながりを私達にまでくれて・・。

「みんなつながっている

そして これからの ぼくらの課題」

表紙に書かれたこの言葉は、私の頭にも焼き付いています。

そして、いつも手に届くところにある「Ring」を開き、今の私が目に留まったページはこの詩でした。

「スタート」

「スタート

それは、始まり。

だけど、始まりって一回だけなのかな?

違うか。

きっと毎日が

「今」というスタートなんだ。

じゃ、「ゴール」はいつ?

そんなのないさ!

だって、終わりなんてないから。

自分が死んでも

地球が滅亡しても

それは終わりじゃない。

それもまた始まり。

「スタート」さ!

今もまた

「新しいスタート」が

あなたを待っている。」


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