中国の歴史を簡単にまとめた本を読んだ。
ウクライナでの戦争とあわせて、今懸念されている事態が台湾有事である。
日中戦争、太平洋戦争の敗戦後、日本の戦前の歴史は否定され、すべてが駄目であったような論調がしばらくあったが、
歴史は連綿と続いているもので、否定し去ってすむべきではない。
日本と中国の間には、古い時代からのつながりがあり、中国大陸、朝鮮半島、日本列島は、良くも悪くも関係しあって今に至っている。
戦後の歴史だけでこれからの時代を考えるのではなく、長い歴史の中から、それぞれの国のこれからも考えてみたい。
この本は東洋史学者で、金沢大学教授や、富山大学学長などを歴任した鳥山喜一氏が書かれたものである。
昭和47年改版発行であるが、昭和26年頃書かれたようであるので、古い伝説の時代から中華人民共和国成立に至る
までの中国の歴史の動きをまとめた簡略な通史である。
若年層の国際理解のために書かれたということであるので、平易な表現で書かれており読みやすかった。