郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
日常のできごとや思い出の写真が中心。 たまに旅行の記事も投稿します!

田中角栄100の言葉(別冊宝島編集部 編)

2023-01-17 | 読書
田中角栄さんの本を読んだ。
金権批判は昭和の終わり頃であったであろうか?私は学生時代だったような気がする。
100番目が下記の言葉であった。

安倍さん、菅さんの時代から、そのような状況になり、岸田さんによりさらに心配になってきた。

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美しき愚かものたちのタブロー(原田マハ著)

2023-01-12 | 読書

しばらくぶりに小説を読み始めた。

原田マハさんは、以前から読んでみたかった。1冊は過去に読んでいるが。

 

この本は、西洋美術に関する小説である。

美術は小、中学校で学んで、作品とか画家など知っている名前が多い。

内容は戦前に松方幸次郎が収集した美術(松方コレクション)を戦後日本が取り戻す過程を描いたものである。

そして、この松方コレクションを収容する場所として、上野にある「国立西洋美術館」作られたということであった。

 

最初にこの題名を見たとき「タブロー」とは何かがよくわからなかった。

読み進むうちに「絵画」であることが分かったが、さらに別の美術解説本で、ダヴィンチの時代に壁画と区別されて

「タブロー」と呼ばれたということであった。

 

話は、戦後と戦前を行き来しながら話が進んでゆく。

松方幸次郎とは誰れかや、なぜ西洋絵画を収集することになったのか、1920年代に収集した絵画はどのようにしてパリでの戦中を

免れたか、フランス政府に接収されたコレクションがどのようにして「寄贈返還」されることになったのか、

その間に、パリの街の中やルーブル美術館、いろいろな通りや建物、画家や画商たちなどが描かれている。

私も一度だけ行ったことがあるパリの街を思い出しながら、そして地図や美術品の関係本などを見ながら、読み進め楽しむことができた。

 

下の本は、かつて購入したルーブル美術館の所蔵品の解説本である。

印象派、特にゴッホやモネの作品が出てくるので、印象派に関する本も見てみた。







この本に出てくるゴッホの「アルルの寝室」は表紙にも採用されているが、うえにある解説本にも真ん中右側に載っていた。

さらに解説本裏の真ん中左はモネの「睡蓮」である。

フランスから「寄贈返還」されたのはコレクション全てではなかった。20数点はフランス政府に残されたという。

それでもモネの「睡蓮 柳の反映」、ルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち」、ゴッホの「アルルの寝室」の

3点は返還をこだわったが、モネとゴッホの作品は戻らなかった。

さらに雨宮塔子さんの書いた「パリ アート散歩」によると、ゴッホの「アルルの寝室」は同名の作品が3点あるという。

1つはオルセー美術館のもの、もう一つはゴッホ美術館のもの、最後の1点はシカゴ美術館にあるという。

 

そして小説の最後に、

「戦闘機じゃなくて、タブローを」「戦争じゃなくて、平和を」。この言葉は戦争中にコレクションを守った日置こう三郎の

妻ジェルメンヌの言葉であった。

そして、松方幸次郎の言葉は「ほんものの絵を見たことがない日本の若者のために、ほんもの絵がみられる美術館を創る。

それがわしの夢なんだ」

交渉役を担った田代雄一の脳裏によみがえった言葉であった。

コメント (3)
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グルベンキアン美術館(リスボン)

2023-01-09 | ミュージアム

年末から足の負傷のため自宅静養中である。1日も家から出ないで留守番の毎日であります。

本を読んだり、部屋の整理などしていますが、外に出ないのでブログの記事が書けません。

また以前のように過去に出かけた旅行の写真を持ち出し、投稿しようと思いました。

 

今日は、2005年に出かけたポルトガル旅行から、グルベンキアン美術館です。

残念ながら美術館内部の写真はありません。

パンフレット表紙と入場券、地下鉄のチケットなど紹介します。

グルベンキアン美術館は、石油で財を成し、晩年をリスボンで過ごしたアルメニア人グルベンキアンの

コレクションを収めています。1969年創設で、メソポタミア、古代ギリシャ・ローマの古代美術、

イスラム・仏教美術、中世ヨーロッパの美術、19世紀印象派と、その内容、幅、量とも驚くべきコレクションは

遺言によって膨大な遺産とともに、ポルトガルに寄贈されました。

ツアーの中には含まれていなかった場所で、フリーの時に一人で出かけました。

ホテル近くから地下鉄で出かけたようで、チケットが残っていました。

なぜ残っているのかはわかりません。通常は回収されてしまうと思うのですが。

いずれ美術品は素晴らしいものが多かったと思いますが、もう忘れてしまいました。

なぜここに投稿したかというと、海外に行くと有名な美術館は多いですが、例えばルーブル美術館、プラド美術館、

ポルトガルのこちらの美術館はあまり知られていないと思ったので、投稿してみました。

ポルトガルはほかにもたくさん素晴らしいところがありましたので、また次回以降紹介します。

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ロシアについて 北方の原形(司馬遼太郎著)

2023-01-04 | 日記

文藝春秋 新年特大号の記事にあった司馬遼太郎の「ロシアについて」を読んでみた。

この本は1986年に書かれたので、もちろん今のロシアのことではない。
今のロシアの辺りにできた国からロシア帝国になり、ソビエトになったあたりまでである。
ロシアになる前は、中国から侵出してきたモンゴルとその後継のキプチャク汗国により支配されていた。
司馬さんの本は、いくつかの章に分かれて書かれている。
・ロシアの特異性について
・シビル汗の壁・・・・・・・・ウラル山脈以東のシベリア平原のこと
・海のシベリア・・・・・・・・今でいうアラスカやベーリング海、昔はロシア領
・カムチャツカの寒村の大砲・・江戸時代の日本とロシアの関係
・湖と高原の運命・・・・・・・今のモンゴルの運命、ロシア帝国と中国清朝との間で
最初の章以降は、右側に記したようなことを述べている。ロシアにとってシベリア高原を獲得したことがよかったのか?
「ロシアの特異性について」の章では、
❲外敵を異様におそれるだけでなく、病的な外国への猜疑心、そして潜在的な征服欲、また火器への異常信仰❳
❲それらすべてがキプチャク汗国の支配と被支配の文化遺伝だと思えなくはない❳
と述べている。
キプチャク汗国とは、13世紀にロシア平原を支配したモンゴルの遊牧民国家である。軍事力で脅し、農民から徹底的に税を搾りとった。
遊牧民族は草のある大地で羊を飼い、そのほかは農民から巻き上げるのが主で、従わないものは軍事力、暴力で締め上げる。
遊牧民族が去ったあと、ロシア人のロシア国家ができてきた。ロマノフ朝という専制国家ができたのは、17世紀のはじめといいます。
日本でいえば、江戸初期、大阪城落城のころだそうです。
ロマノフ朝は、地主貴族が農奴を私有することが基礎になっていました。時代を経るにつれ農奴制は重くなってゆきました。
王朝末期のウィッテ伯爵は「ロシアは全国民の35%の異民族を抱えている。ロシアの最善の政体は絶対君主制だ。
ロシア帝国を作ったのは、無制限の独裁政治であった。」と言っています。
キプチャク汗国も、ロシア帝国も、そしてソビエトも軍事力による絶対支配を下地に持っていたのだと思います。
今もプーチンは軍事力を誇示しています。
この本はロシアの特異性を書いているだけではなく、シベリアやモンゴル、北東アジアやカムチャツカ半島までをも書いていて、
それは日本との関係では江戸時代にロシアが早いうちから日本との接触を図ってきたからです。
ロシアは日本へロシア船団への食糧補給や毛皮の供給先として考えていたようです。
しかし、江戸時代は徳川幕府が頑なに拒否していたため、ロシアの接近は実現しませんでした。そのうえ当時の蝦夷地に暴力的に
接近したため、日本へ恐怖心を与えたようです。それが後々も北方の脅威とされたようでした。
最後に、今のモンゴル高原のことがかかれていて、モンゴル高原のモンゴル人は中国の漢人が入ってきて高原の草を焼き払って
畑にしてしまったため、生計維持の基盤がなくなり貧窮化したという。こういうこともあり、モンゴル人には中国人に対する忌避感が
あるのだという。
今の中国はかつての最大版図の奪回を目指しているようだが、その版図を拡大したのは北方異民族であった清朝の獲得したものであった
ということである。
司馬さんの著作を読むと、いろんなことを知ることができありがたいと思った。
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明けましておめでとうございます。

2023-01-02 | 日記
2023年、令和5年になりました。
今年も新たな話題を追加しながら、ブログを書いていきたいと思います。

昨年は86名の方々にフォローいただきました。
今年は100名を目標にがんばります。
今年もよろしくお願いいたします。

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