ある本を読んでいたら、その中にとても良い話がありました。
それは「少年の主張全国大会」で審査員特別賞を受賞した中学3年生の女子生徒の話とのことで、以下のように紹介されていました。
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彼女の父親は、地震と津波、さらには福島第一原子力発電所の事故を受けて、寝たきりの祖父と生後2ヶ月の弟を含む家族8人を連れて、何とか安全なところへと車で逃げたそうだ。とこか当てがあったわけではないが、新潟を目指したという。そして、新潟に着くと消防署に行き事情を話すと、消防署の人は、
「大変でしたね、でも、もう大丈夫ですよ。私たちも新潟中越地震の時には、福島の人に助けられましたからね」
と言って、避難所を紹介してくれたという。それだけでなく、寝たきりの祖父のための病院も手配してくれた。その病院に着くと、今度はその看護士が、
「大丈夫ですよ、私たちも新潟中越地震の時には、福島の人に助けられました。今度は私たちがお役に立つ番です。安心してください」
と、ねぎらいと励ましの言葉をかけてくれたそうだ。
それを聞いた中学生の彼女は「助け合いは次につながる」ことを実感し、「絶望の中でも光を見ることができた」と言った。
と、このように短く紹介されていました。(生長の家、谷口純子先生著『平和のレシピ』より)
これは「助け合いのバトン」と題した主張の中で語られた話とのこと。
とても良い話なので、紹介させてもらいました。