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JR東海道本線(東京都港区)
こんにちは。
今日もありがとうございます。
「私も昔は…」という酒癖が悪い人の話は、
「出来るなら1秒でも長く聞きたくない話」の代表例として、よく揶揄されるものです。
「栄光を語るために、自分が最も苦労した時の話」を語ることで、
周りの尊敬を煽ろうと、無理矢理にでも納得させようと、必死になるわけです。
…と書いていくと「周りに価値観を押し売りするのはよくありませんよ」というお話になりそうなものですが、
今日はちょっと違う視点から、お話しさせていただこうと思います。
☆ ☆ ☆
どんなに「栄光の戦士」を自認する人でも、
人間である以上、「24時間戦えますか」は無理なわけです。
にもかかわらず、「あの頃は三日三晩寝ずに…」とか話をしたところで、
実際に成し遂げていたにせよ、信用を得るのは難しい。
しかし、なぜそんな大袈裟な表現を選んで喧伝に走るのかを考えると、
なんとも人間らしい側面が見えてくるものです。
皆さんは食べ歩きなど、よくされるでしょうか!?
お店もいろいろ、味はそれぞれなのに、
振り返ってみると「とてもおいしい!!」/「可もなく不可もなく…」/「二度と絶対に嫌!」というように、
たいていは何種類かの評価に収まっていくもの。
これが「人間の記憶や感覚のアヤ」なのです。
完璧に舌を満足させてくれる料理なんて、滅多にないものです。
そもそもの話、なにをもって「完璧に舌を満足させてくれる」かなんて、
判断のしようがありませんよね。
…というわけで、「これこれこういう理由でおいしかった」という感想の「おいしかった」という部分だけ記憶だけ残り、
しまいには実際の味とは関係なく、「おいしかった」という部分から記憶が引き出されてしまうのです。
☆ ☆
さて、先の「酒癖の悪い人」の例は、
このメカニズムにのっとって分析してみると、話している本人は「「自分が最も輝いていた時」が美化されている」と言えます。
そしてまた、「酒癖の悪い人」を槍玉に挙げている人だって、
「「迷惑さ加減」が頭に染み込んでしまった」、こんな見方も出来るのです。
つまり。
よいシンボルはよい思考を、
悪いシンボルは悪い思考を引き出すということは、
人間心理に共通して言える傾向なのです。
もちろんこれは心理学でも実証されており、「記憶の一番特徴的な部分だけが強く頭に刻み込まれてしまう」ということで、
このメカニズムは「強化」という言葉で説明されていたりします。
私は、これを使わない手はないと思うんです。
つまり、「悪いことは反省点と改善策だけを書き留めてサッサと忘れる」、
「よいことは繰り返して思い出したり、真似をさせてもらう」、
この2点こそが、前向きかつ楽に自分を伸ばすコツだと思うのです。。
よいシンボルをたくさんコレクションしておく。
よいシンボルはよい思考を生み、
そしてよい思考がまたよいシンボルを生む。
こんな考えでいると、なんだかよい流れが出来てくると思いませんか!?