山茶花(東京都武蔵野市)
こんにちは。
今日も皆さん、ありがとうございます。
「風が吹けば桶屋が儲かる」と言います。
風が吹くと体が汚れて銭湯に行く人が増える(←絶対に違うと思う)かはともかく、
「あまり好ましくないことも、考えようによっちゃあラッキーなことになるのかもね!?」という、
前向きな発想、ポジティブ思考のさまを例えて言った、よい言葉です。
気分というのは伝染、あるいは増幅していくものです。
元気な人を見ると元気になり、
ムスッとした人を見ると気分が悪くなること、
誰だって経験があると思うんです。
以前もお話しした気がしますが、
これは人間の心が割り切れないものであるため、という説明ができるのです。
どういうことかというと、いくら口に出していろいろ言っていても、
たとえば「嬉しい」とか「悲しい」、「腹が立つ」、「気持ちいい」などということを説明していても、
「本当にその気持ちで100%満たされているんですか!?」と聞かれたら、
自信を持って答えられないもの。
そこで、「次にどんな気持ちになるか」の綱引きが始まるのです。
たとえば、「甘しょっぱい味がするお菓子」があったとしましょう。
これに砂糖を加えれば「甘いお菓子」、
塩を加えれば「しょっぱいお菓子」になりますよね。
感情もこれと同じだ、というわけです。
「たとえ毎日がつまらないものでも、
そこにある恵みに感謝して生きなさい」とする教えがあります。
もちろん正しい話ではあります。
しかし、心が疲弊し切っている時、
ある種の「余裕」を出すことなんて、ちょっと難しいもの。
あるいは、「アドバイスする側は恵まれているのに、こっちは少ない恵みで満足しろなんて理不尽だ」などと、
思ってしまう向きもあると思います。
しかし、誰かの幸せを分けてもらうなんて、現実には不可能に近いのです。
心が疲れていては、気持ちを受け取ることなどできないからです。
こういうわけで。
「意識を傾けたほうが増える」という思考を採用することが、大切になってくるのです。
もはや他人に救いを求めたところでどうにもならないのだとすれば、
自分の心の持ちようを変えていく他はないからです。
ただし、自分の側で気分を調整していけばこそ、
気分も良くなり、幸福感が増大するようです。
少しずつでいい。
「幸せだと感じられるもの」を、大切にしていきませんか!?