ロシアン「ケーキ」と題しているのに
なぜ写真はクッキーなの、と思った方もいるのでは。
私も気になって由来を調べてみたのですが
これだ、というような明確な理由はわからず。
cakeという単語には、「小麦・砂糖・卵・油脂の混合物で作られる、
またはそれをもとにして作る焼き菓子」という意味もあるから
そういう意味では、クッキーもケーキということでよいのでしょうか…
さてさて、調べてみてわかったことをつらつらと。
どうやら、日本で食べられているようなロシアンケーキそのものの
お菓子がロシアにある、というわけではないようです。
「ぺチェーニエ」という、中央にくぼみのあるクッキーがあるようで
そのくぼみにジャムなどを入れて食べるのだとか。
このロシアンケーキの日本での発祥ですが
新宿中村屋の工場長が、ロシアで食べたお菓子を再現したのが
始まりのようです。
ロシアから皇室付製菓技師を招聘してレシピを習い
そうして発売されて広まっていったのがロシアンケーキ…
意外と奥が深いようで、興味をそそられます。
きちんとした文献には、もっと詳しく記載されているものも
あるのでしょうか…気になります。
私が作ったのは、もどき。
なぜなら、ロシアンクッキーの基本は「二度焼き」であるから。
まず丸いクッキーを焼き
その上にクッキー生地をくるりと絞り出して焼いて
ジャムなどを乗せるのだそうです。
絞り出せるほどだから、バターなどが多いリッチな生地だと思います。
それに対して、タルト生地を余分にこしらえて焼いたのが
私が作ったもの。
丸型で抜いた生地を2枚用意して、一方をさらに梅型で抜く。
丸い生地の上に、梅型を抜いた生地を乗せると
真ん中が一段低い状態になります。
そこにジャムを入れてオーブンへ。
一度の焼きでできあがりだし
焼かれて水分がいい具合に蒸発したジャムはねちっとしていて
これがまたおいしい。
梅型のかわいいクッキーもおまけでできるから
これはこれでいいのではないかなーなんて自己満足(笑)
でも、いつかは本家のロシアンクッキーを作ってみたいなぁと。
いつになることやら;
**タルト生地配合メモ**
薄力粉100g A.P.40g バター60g 粉糖40g 卵黄1個+卵白20g
塩少々
ジャムつながりで、ロシアには紅茶と共にジャムを楽しむ習慣がありますね。
昔は砂糖が高価であったため
代わりにジャムを添えて紅茶を飲んでいたそうです。
しかし、ここでひとつ疑問が浮上してきます。
ジャムを作るには、大量の砂糖が必要では…
砂糖の入手が困難な中、どうやってジャムを作っていたのでしょう。
答えは、代わりにはちみつを利用するという手段を取ることでした。
はちみつを使って作るジャムは、私たちが普段食べているジャムより
とろりとしている(はちみつに似ている)そうですよ。
長くなりましたが、最後にもうひとつ。
ロシアンティーといえば、ジャムを紅茶に入れて飲むということを
想像してしまいますが、実はちょっと違うらしい。
寒ーい寒ーいロシアでは、体を温めるために
ジャムにお酒を垂らしたものをなめつつ温かい紅茶を飲む…らしい。
しかしこれも諸説あって、これと断言できるものではありません。
家庭によってそれぞれ違いがあるのは当然ですし
そうした違いに私は興味を惹かれるし、楽しいのだと思います。
つらつらとここまで綴ってきましたが
最後まで読んでくださりありがとうございました。
(ネットでざっと調べた程度なので誤った情報があるかもしれません…
あしからず)
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