朝8時に出社すると(廃業したけど毎朝出社してます)
向かいの家のご主人が玄関前でしゃがみ込み動けない状態だった。
奥さんと近所に住むご主人のお姉さんが介抱しているが
私の判断で「救急車を呼んだ方がいいのでは?」と意見した。
町会の民生委員の方もやって来て情報を整理してると
前夜に奥さんが徘徊して警察に保護され送り届けてもらったのに
今朝になってまた家を飛び出して探しに出かけたご主人が動けなくなり
町会の方に介助されて帰宅したばかりだったそう。
数日前まで健康そのものに見えた夫婦なのに信じがたい状況。
ご主人は実直そのものな性格で数年前に大手メーカーを定年退職。
毎日することがなく夫婦喧嘩も聞こえていたが
子供の居ない夫婦はなんとか仲良く暮らしていた。
ご主人は肺癌が脳に転移して通院中だとか
奥さんは若年性認知症だとか初耳でした。
73歳のご主人と3,4歳下の奥さんは69歳か70歳と若い。
役所から介護の担当者も来て後は任せたが夕方に救急車が来たので外に出た。
心配で集まったご近所さんは80歳を超えており元気です。
自営業の家で育った私には定年退職という概念がなく
出入りする職人さんも80歳を超えても仕事をするのが当たり前。
地元の焼き鳥屋さんでは作業着姿のお客ばかり。
スーツ姿のサラリーマンなんて皆無の店です。
なので定年後は夫婦で旅行三昧な生活とか想像できません。
それには貯蓄にゆとりが必要だしね。
テレビの旅番組で訪問する農家や自営業では高齢者もみんな働いているし
それが当たり前だと思っていた私。
定年後、毎日する事もない?
仕事をするなり町会のボランティアで体を動かすなんてどう?
一日中テレビを観て過ごし口を開けば
「ごはんまだ?」と言われたら奥さんも怒って当然でしょう。