不動産会社を営む3歳下の従弟からバイクツーリングに誘われた。
仕事の足として使っているホンダのジャイロキャノピーは屋根付きの3輪バイクで
ピザの配達でおなじみのあれです。
ワイドタイヤを履かせてミニカー登録してあるので30km/h制限と二段階右折も免除。
エンジンはノーマルなので最高速度はせいぜい45km/h程度で
道路の左端をのんびりと走るツーリングですが…
朝の9時に近所の従弟の家から出発です。
冬晴れの良い天気だが風が強い。
国道14号を西に向かい両国橋で左折して昭和通りを南下して新橋に出る。
国道15号は駅伝のコースとして使われている。
東京の東端から南端まで都内を縦横断する事1時間で六郷橋を渡り神奈川県に入った。
風が急に冷たく感じ横浜駅を過ぎたところでファミレスに飛び込んだ。
温かい店内から出たくなくなるほど体が冷えてしまいました。
もしも1人で走っていたらここらをゴールとして折り返します。
一応横須賀経由で三浦半島を目指して出発したのだが2人の心はぐらついてきた。
「どうする?」
「もう少し頑張って前に進もうよ」
「じゃぁ、鎌倉をゴールとして走るとしよう」
50代のおっさん2人が原付でこんな遠くまで来たことが笑えますよね(笑)
内陸部は渋滞が多いが風も弱く寒さが和らいだので強気になってきた。
鎌倉に到着したが「徒歩でお寺巡りでもする?(笑)」と冗談も言えるほど回復したので
「ここまで来たら予定通りに三浦半島に行こう!」となりました。
海沿いを走る国道134号は暴風が吹き荒れて砂嵐で前が見えないほど。
真横からの強風で前を走る従弟のジャイロキャノピーは風に押されて斜めに傾いて走ってる!
ゴーグルをしてても目の中に砂が入るし口の中もじゃりじゃりしてる。
道路の左端を走り車が追い抜いてゆくのだが風に吹かれてフラフラしてるので渋滞の原因になる。
トンネルの出口で突風に煽られて縁石に接触しそうになってバイクを止めました。
私の心が折れてしまいました。
呼吸を整えてから前で待っている従弟に「もう限界!」と宣言。
「この先にある店でちょっと休もう!」と説得されコーヒー店に逃げ込んだ。
店内の座席に着いても無口な私。
従弟は窓越しに写真を撮影してた。
真似して私もこの日初めての撮影。
従弟は毎年この逗子海岸からスタートして江の島を巡る10kmの遠泳を続けてます。
「1人では決して泳ぐことは出来ないけど仲間が居るから可能なんだよね」
「以前、バイクで一人で走った時も横浜で折り返してしまったし2人だからここまで来れた。
この先は海岸から離れたルートだし予定通り三崎漁港まで頑張ってみない?」
従弟の励ましで少し元気になれた♪
出発から4時間、ようやくマグロの水揚げで有名な三崎漁港に到着です。
帰りの事を考えたら気が重いけど
美味しい刺身定食を食べて気力が回復したかも?
帰路は遠回りだが東京湾沿いの横須賀経由で穏やかな道を選んだ。
三浦半島を横断して東京湾越しに房総半島を望む。(三浦海岸にて)
背後にあるマックで従弟が「カフェラテでも買って来るよ」と言ったが
「トイレが近くなるから要らないよ」と断る。
信号待ちで隣に並んでも会話が少なくひたすら走り続けるのはいつもの事。
案内標識に横浜39kmと表示されて距離が少なくなるのを喜ぶように。
すっかり日が暮れた頃に都内に入った。
2人とも体が冷え切ってしまい品川で帰路初めての休憩をした。
「やっとここまで来たねぇ~」
お疲れ様を言うにはまだ早いがこの休憩で気力が回復。
新橋から2輪のアンダーパス通行規制が厳しい昭和通りはやめて銀座のど真ん中を進む。
「ライオン(ビアホール)でビールでも飲む?」と冗談も言えるように。
日本橋を渡ってすぐ右折すると浜町カーブを越えて国道14号に出る。
家がどんどんと近づいてきた。
江戸川区内に入ると「ツーリングに行って良かったね~」とお互いの健闘たたえ
「暖かくなったらまた一緒に走ろうよ!」と約束して別れた。
夜の7時に帰宅 所要時間は10時間 走行距離は182km
しゃち君のバイク、本当にピザ配達のバイクですね。
いざとなったらこれで食っていける、なんて失礼。
親指がなくなったことに、少しはなれましたか?
でもバイクのハンドル握るの困難でしょうね。
昨日は寒い寒いと言い続けておりましたが行って良かったと思います。
従弟が言うには真冬のバイク旅は寒さを乗り越えた時に楽しさを感じるもので自分の子供たちにも伝えたいのに今の子供たちは楽しい部分しか求めないと嘆いてました。
>暖かくなったらまた一緒に走ろうよ
だと思います。
自転車やバイクで走っていると普段は見えないものが見える気がします。
装備やウェアにお金をかければもう少し楽になるでしょうし、辛い中にも楽しみを見つける思考は人生にプラスとなる!かも?