今年は、やけに蒸し暑いですね。
この季節になると、ご利用者さんの体調が崩れてきます。
「発熱や食欲の低下」「活気が無くなりぐったりしている。」
などという連絡で訪問すると、まずはムッとする高温多湿のお部屋。
さらに、お布団までかかっていて、背中に手を入れる汗でびっしょり、身体はあつーくなっている。
もっとすすむと、汗もかかず反応も鈍くなってきます。
体温は微熱か、もっと高い熱を出す方もいます。
そして、尿は濃い赤茶色となり、口腔内は乾いていて、皮膚はハンカチをくちゃくちゃにしたみたいに・・
皮膚をつまむと、縮緬みたいな皮膚が、つまんだままの形を保ち、弾力性はなくなっています。
『エアコン入れましょうよ。』
『エアコンは、身体に悪い。風邪をひいたら大変。』そんな会話から始まります。
高齢者は、水分を蓄えておく筋肉も少なく、代謝も悪いため脱水になりやすい状態です。
そして、喉の渇きも感じにくくなっています。
もちろん、体温調節もできない・・。
でも、世間のお年寄りの多くが、なぜかエアコンや扇風機を嫌がります。
身体に悪いと思っているんです。
また、からだに風が当たるのを極端に嫌う傾向にあります。
昔は、木陰も多く林から吹き抜ける風があったり、アスファルトの照り返しもなかったので、気温も湿度もこんなじゃなかったんだと思います。
昔とは違う・・・
けれど、お年寄りは昔の言い伝えを守り、体を冷やさないように、クーラーなんかで身体を冷やすと、病気になってしまう。
なんて本気で言ったりするんです。
中には、電気代がもったいないと言う方も・・・。
また、エアコンも扇風機もないお宅も、まだまだあるんです。
まずは、室温を下げ、じかに身体に風があたらないように工夫します。
かけものも調節し涼しくします。
水分は、出来れば水だけよりも、麦茶やポカリスウェットを薄めたものなどをちょこちょこと飲んでもらいます。
また、ちょっと高いですが、大塚の「OSワン」は、ポカリより医療用に作られているので、飲める状態であればおススメです。
これは、ナトリウムが多いので、しょっぱく感じます。
でも、本当に脱水だったり発熱していたりすると、すごくおいしく感じるのだそうです。
元気な人が飲むと、「まずっ・・」ということに。
ただ、腎不全や心不全のある方は、水分量や電解質(カリウムやナトリウムなど)に制限がある場合があるので、まず主治医に補液の方法をご相談します。
人間は、生きてるだけで水分が蒸発しています。
吐く息の中や全身の皮膚から、実は体重1キロに対して20mlも水分が蒸発してしまうので、体重50キロの人だったら、1000mlも気がつかないうちに水分が出ていってしまうんです。
これを、「不感蒸泄」といいます。
ですから、それを見越してプラス1000ml前後の水分が必要と言われています。
お料理中の水分のほかに、1000ml近くの水分を取る必要があるんです。
飲めない場合は、点滴になります。
点滴は在宅でもできます。
主治医からの指示があれば、訪問看護師が行えます。
在宅の場合、針を刺すのは看護師ですが、抜くのはご家族にやってもらう事が多いです。
留置針をいれて、ヘパリンを注入して、血管を確保しておく置く方法もありますが、高齢の方にはストレスになったり、わからなくなって抜いてしまうリスクもあるので、抜き、刺しするほうがいいみたいです。
(ただし血管見えなくて困る人は別です。)
場合によっては、大量皮下注射もあり得ます。
そんなわけで、突然の指示書が舞い込んできたり、いつものご利用者さんの御家族からの急なヘルプが、ぐんと増える季節なわけです。
いくら啓蒙しても、なかなか聞き入れてくれない患者さんとそのご家族も、なって見て初めて「よーくわかりました。」と言う事も多いんですよ。
朝のカンファでほぼ毎日、鬱熱傾向や脱水傾向の患者さんの報告があり、これから先、どうしたら理解してもらえるかを、かんがえて行こうと思ってます。
この季節になると、ご利用者さんの体調が崩れてきます。
「発熱や食欲の低下」「活気が無くなりぐったりしている。」
などという連絡で訪問すると、まずはムッとする高温多湿のお部屋。
さらに、お布団までかかっていて、背中に手を入れる汗でびっしょり、身体はあつーくなっている。
もっとすすむと、汗もかかず反応も鈍くなってきます。
体温は微熱か、もっと高い熱を出す方もいます。
そして、尿は濃い赤茶色となり、口腔内は乾いていて、皮膚はハンカチをくちゃくちゃにしたみたいに・・
皮膚をつまむと、縮緬みたいな皮膚が、つまんだままの形を保ち、弾力性はなくなっています。
『エアコン入れましょうよ。』
『エアコンは、身体に悪い。風邪をひいたら大変。』そんな会話から始まります。
高齢者は、水分を蓄えておく筋肉も少なく、代謝も悪いため脱水になりやすい状態です。
そして、喉の渇きも感じにくくなっています。
もちろん、体温調節もできない・・。
でも、世間のお年寄りの多くが、なぜかエアコンや扇風機を嫌がります。
身体に悪いと思っているんです。
また、からだに風が当たるのを極端に嫌う傾向にあります。
昔は、木陰も多く林から吹き抜ける風があったり、アスファルトの照り返しもなかったので、気温も湿度もこんなじゃなかったんだと思います。
昔とは違う・・・
けれど、お年寄りは昔の言い伝えを守り、体を冷やさないように、クーラーなんかで身体を冷やすと、病気になってしまう。
なんて本気で言ったりするんです。
中には、電気代がもったいないと言う方も・・・。
また、エアコンも扇風機もないお宅も、まだまだあるんです。
まずは、室温を下げ、じかに身体に風があたらないように工夫します。
かけものも調節し涼しくします。
水分は、出来れば水だけよりも、麦茶やポカリスウェットを薄めたものなどをちょこちょこと飲んでもらいます。
また、ちょっと高いですが、大塚の「OSワン」は、ポカリより医療用に作られているので、飲める状態であればおススメです。
これは、ナトリウムが多いので、しょっぱく感じます。
でも、本当に脱水だったり発熱していたりすると、すごくおいしく感じるのだそうです。
元気な人が飲むと、「まずっ・・」ということに。
ただ、腎不全や心不全のある方は、水分量や電解質(カリウムやナトリウムなど)に制限がある場合があるので、まず主治医に補液の方法をご相談します。
人間は、生きてるだけで水分が蒸発しています。
吐く息の中や全身の皮膚から、実は体重1キロに対して20mlも水分が蒸発してしまうので、体重50キロの人だったら、1000mlも気がつかないうちに水分が出ていってしまうんです。
これを、「不感蒸泄」といいます。
ですから、それを見越してプラス1000ml前後の水分が必要と言われています。
お料理中の水分のほかに、1000ml近くの水分を取る必要があるんです。
飲めない場合は、点滴になります。
点滴は在宅でもできます。
主治医からの指示があれば、訪問看護師が行えます。
在宅の場合、針を刺すのは看護師ですが、抜くのはご家族にやってもらう事が多いです。
留置針をいれて、ヘパリンを注入して、血管を確保しておく置く方法もありますが、高齢の方にはストレスになったり、わからなくなって抜いてしまうリスクもあるので、抜き、刺しするほうがいいみたいです。
(ただし血管見えなくて困る人は別です。)
場合によっては、大量皮下注射もあり得ます。
そんなわけで、突然の指示書が舞い込んできたり、いつものご利用者さんの御家族からの急なヘルプが、ぐんと増える季節なわけです。
いくら啓蒙しても、なかなか聞き入れてくれない患者さんとそのご家族も、なって見て初めて「よーくわかりました。」と言う事も多いんですよ。
朝のカンファでほぼ毎日、鬱熱傾向や脱水傾向の患者さんの報告があり、これから先、どうしたら理解してもらえるかを、かんがえて行こうと思ってます。