こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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困難事例かも・・

2010-07-20 23:26:08 | 訪問看護、緩和ケア
けさ、Bさんの夫から電話が・・
「もう、どうにでもなるから、ヘルパーも訪問入浴もいらないよ。全部キャンセルだから!」
「でも、奥さんの状態はかなり悪いんですよ。この暑さのなかご主人だけじゃ、大変ですよ。」
「良いんだよ、どうにかなれば救急車を呼ぶから!ガチャン!!」
「・・・」

娘さんからは、「お父さんに阻まれ、お母さんの介護をさせてもらえないし、せっかく食事指導を受けたのに、食事の準備も拒否されてしまい、手を出せないんです。」というご相談も・・

通院先の病院にも受診日を全部キャンセルしちゃいました。

取りつく島もないとは、まさにこのこと。

奥さま、ほとんど臥床状態ですが、リハビリパンツは二日に一回しか変えてもらえず、高分子吸収体がぐずぐずにこぼれるまではかされていた方です。

腎不全ですが、食事は夫の用意するマヨネーズかけご飯や、漬物などを食べさせられていました。
お風呂は、数週間入っていず垢だらけ・・
2階の寝室はサウナ状態・・・

そこにやっと、ヘルパーや訪問入浴を入れて、やっとこさ少しさっぱりしてきたところです。
娘さんは、怒鳴られるので何も言えませえん。

実は、3年前も同じような状態でいったん中止になった方です。
当時は、奥さまももっとお元気だったのですが。。。

今度はちゃんとサービスを使うからよろしく頼むよ。と言われまだ3週間・・・

どうしようか、困ったものです。

娘さん一家が同居されているので、いざというときには救急搬送はしてもらえると思うのですが、この暑さの中ぐちゃぐちゃのおむつで何日も過ごしたら、あっという間におむつかぶれですね・・
脱水と電解質異常でまた病状は悪化すると思いますが、通院先の病院はもう、きっと受けてくれないでしょうし、救急車にお任せするしかないかも・・

困難事例。

区の担当保健師にも、主治医にもご報告しましたが、みんな「困ったね。どうしようもないですね。」と言うお返事のみ。

今のご主人には何も通じないので、あとはちょっと引いて待つしかないみたいです。
同居の娘さんに観察だけはしてもらって、早い段階に救急車対応をお願いするしかないみたいです。

ご本人と娘さんだけなら、いくらでも良い環境での療養を提供できるのですが、あのご主人が立ちはだかっているうちは、介入しようがありません。
ネグレクトに近い状態ですが、面倒を見ないわけではないので、法的にはどうにもなりません・・
夫は多分に認知もあるようですが、お体鍛えていて、80台半ばでもやたら元気です。

とりあえず、様子観察となりました。

介入できない事例ほど、ハラハラするものはありません。

だいじょうぶかな~?
心配です。