こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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近所付き合い?

2011-05-06 22:55:24 | 日々のあれこれ
今日は、一日連休の合間を縫って、記録物や連絡などの追われて一日が終わりました。

ゴールデンウィーク、地震の影響で観光地はどうかな?とおもいきや、すごい混雑だったようで、景気が戻りつつあるのは喜ばしいことですね。

とはいえ、我が家はお出かけと言えば近所のスーパーくらいで、ほとんど家にいました。

この近辺も、一時はお年寄りの家庭ばかりが目立って、「高齢化」という言葉がぴったりくるような街でした。
でも、最近は新築の建売住宅があちこちに立ち並んで、若いご夫婦が小さな子供を連れて、移り住んできています。

たいていは、お年寄りが住んでいた大きな一軒家が、いろんな事情で取り壊され、そこに無理やり6軒くらい建ってしまう事が多いようです。

私たちが訪問していた患者さんの家が、住人の亡き後売りに出され、気が付くと人生そのもののような古い家が無くなり、真新しい白い家が建っていたりするのを、ちょっと感傷的な気分で見ることもあります。

それが人の一生と同じように思えたりして、どこかで「こうして忘れられていくのかな・・」と考えると、寂しくもあったり再生と思えたりもして、複雑な心境になります。

ともあれ、我が家の隣は独居老人、近所も日中独居であったり、老夫婦だけであったりと、やはりまだまだ高齢者は多いです。
うちは91歳と85歳の夫の両親と私たち家族の6人暮らしで、隣には義姉夫婦もいますので、とにかくとても賑やかです。
娘や息子も含め、若くて動ける人間が近くにいると言う事は、隣近所の老人には安心材料のようです。
3月11日の地震の時には、娘と義姉がいたので隣と裏のおばあさんは、しばらく我が家の爺ちゃんのこたつにいたようです。

私が、在宅医療や介護の関係者だと言う事を知っている人もいて、隣の独居のおばあさんには、よく緊急訪問(ボランティアです)をします。

数日前も、直接私たちの部屋に電話がありました。
「ちょっと悪いんだけど、血圧も下がらないし、動悸がしちゃって具合悪いから、見に来てくれない?」

車の訪問バックから血圧計をもって、裏庭の縁側から部屋に入ると、パジャマのまま座っていました。
深呼吸を何回かして血圧を測ると150代、ちょっと脈拍が早いです。

だいたい、いつも不安や寂しさから具合が悪くなり、屯用のお薬と「大丈夫だよ。」という言葉で落ち着きます。

この日は、たまたま遠方から息子さんも帰省していましたが、息子さんは別の部屋でお友達とワイワイやってたために、すこしイライラしたのかもしれません。

薬を確認すると、夜の安定剤を飲み忘れています。
「おばさん、この薬飲んで横になっていれば、落ち着いてくるからね。」
「あ、忘れてた。あんたの顔見ると安心するんだよ。悪いね。」
薬を飲ませ、「大丈夫だよ。」のおまじないで終了です。
息子さんいるし大丈夫。

なんだか、私はそういうめぐりあわせなのかもしれません。

最近、とみに徘徊がはげしいご近所の○山さん。
ピンポンダッシュという遊びが子供たちに流行ったことがありましたが、意味不明のピンポンの回数がどんどん増えてきています。
ほぼ、一日中ご近所を歩きまわっている○山さんですが、ピンポンを押しに来ます。
「はーい」とでると「こんばんは。」
「はい。なにかごようですか?」「いえ、別に。何か?」
「大丈夫ですか?」「これから、出かけてきますね。」「気を付けて。」
5分後に同じ会話。

今日は娘が言うのには、「今日はね、○山さん、30分ごとに6回だったよ。」とのこと。

週3回はデイサービスに無理やり連れて行かれますが、帰宅と同時に外出しますので、本当に健脚です。
でも、休みの日には息子さんがずっと一緒にあちこち連れて回っていますので、みんなで温かく見守っていればいいかなと思います。

そんなご近所付き合いも残る平和な街が、結構気に入っている私です。