こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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調整役

2012-06-19 23:06:39 | 訪問看護、緩和ケア
このところ、いろいろ問題のあるケースや、込み入った調整が必要な患者さんが多くて、ひっきりなしに電話をしまくる毎日です。

入所へ向けての調整、退院に向けての調整、主治医変更の調整、困難ケースの連携、精神的なサポートのための調整、患者さんとご家族、主治医との仲介などなど。

担当者も日々頑張ってはいますが、最終局面での医師や多事業所、行政との調整になると、忙しいスタッフのためにも、出ていくことになります。

あっちをつなぎ、こっちをつないだら、そっちは穏便に切り替えるみたいなことを、いろいろ画策しながらやっていますが、在宅というフィールドでは、ここがうまくいかないと次に進まないことが多くて、いわば在宅の要とも言えると思います。

ただ連携と言うには、ちょっともの足りない・・
裏技や小技、人脈を駆使して行う、地域の中での裏工作とでもいうのでしょうか。
ここで、どこの誰に繋ぐかによっても、これからの方向性が変わって気ちゃいますので、ちゃんと吟味して動かないと、「あらら・・こんなはずでは・・」と言うことになってしまいます。
なので、込み入ったケースでは担当者会議や、退院前の病院でのカンファレンスにも参加するため、あちこち顔を出す事もお仕事です。

ただ・・

この地域は、今まで在宅療養が安心してできることが自慢の地域だったのですが、このところ需要が多すぎて、2か所ある24時間対応の在宅支援診療所が、飽和状態になってきているのです。

めぐみ在宅クリニックも、瀬谷在宅クリニックも、かなりのオーバーワークです。

どういうわけか、訪問看護ステーションばかり増えているので、ますます双方のバランスも悪くなっているのでしょうか??

どちらにしても、、在宅で腰を据えて看とりまで責任を持ってやってくれる医師が増えないことが原因です。
24時間の在宅医療が必要な患者さんは、なにも末期癌や神経難病の患者さんだけではありませんし、長い間の経過で徐々に看とりに向かうケースも多いのです。
ですが、このままいったら、麻薬を使う癌の患者さんはなんとか診てもらえるけれど、慢性の疾患で老衰や合併症でゆっくりと看とりまで希望される患者さんの、途中経過を診てもらえなくなってしまうのではないかと、とても心配な状況です。

開業医の先生で、「往診します。」と言う先生も、実際は営業時間内のみで、「夜間祝日は対応できないから、なにかあたら入院してもらいます。」という条件が付いて回るので、先を見越した時に、とてもお願いできないな・・という事ががほとんどです。

そんななか今日も、無理を言って強引に患者さんを引き受けてもらいました。

『往診医がいない!』そんな話を今まで人ごとのように聞いていた私。
これから、どうなって行くのかな・・?
とっても心配です。

ところで、現在我が家は暴風圏内に入っております。
外はすごい風と雨。
そして、先ほど我が家の庭のかなり大きな柿の木が、根こそぎなぎ倒されてしまいました。
今、玄関を開けると柿木が玄関から外までの通路をふさいでいます。
明日の朝、どうなっているのやら、本当にびっくりです。