こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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ここにきて寄せ波。

2012-06-21 22:55:05 | 訪問看護、緩和ケア
年明けから、かなりゆったりペースで、一時は「大丈夫かな?」と思ったくらい患者さんが次々入所や入院や亡くなられ、その割に新規の患者さんが増えない感じでした。
ところが、ここにきてかなりの寄せ波が来ていて、勤務表の空欄はあっという間にどんどん消えてしまいました。
こういう時に限って、一度に入院した方たちがどんどん退院することなり、3年前くらいに終了した患者さんまでが、病状の悪化で再開することとなったりしています。

新規の依頼も毎日増えているので、これはそろそろストップしないと、これから夏休みを迎えるのに、ちょっと危険信号です。

でも・・
こういう風に寄せ波の時に、何度か患者さんをお断りすると、今度は余裕が出た時にぴたりと依頼が止まってしまったりして、お断りするのも勇気がいります。

第一、うちを見込んで依頼をかけてくださっているのに、それを受けられないのは、何とも申し訳なくて、出来ることならそれはしたくないのです。

でも、満杯になっても無理をすれば、そのしわ寄せはやはり患者さんに向いてしまうことになり、そこで質を落とすこともできませんから、そろそろ私が「ストップ」の声をあげなければならないのでしょう。

瀬谷区は、二つのフル稼働の在宅支援診療所と、やたら増えた8か所の訪問看護ステーションで在宅の医療を回していると言っても過言ではありません。
でも実際、往診医は満杯。

これからは、なんとか一般の(24時間ではない)往診医の先生と、うまく在宅を回して行かなくてはならない状況が予想されるなか、何でもかんでも受け入れることに危機感もいだき始めています。
でも、でも、やはり在宅療養を希望する人を、ふるいにかけたくはないのです。

なんとか、動向を予測しながら、なるべくご依頼を断らないように、頑張っていきたいと思います。

ちなみに、うちは大規模ステーションに入りますが、大規模の中では少ない方になります。
もっと大きなステーションでは、1か月の新患数が16件とかあったりするようです。
とてもとても、うちでは不可能な数字です。
うちでは、多くて6件が限度です。
そして今日も2件の新患さんと、来週退院で数年ぶりに再開する患者さんの、退院前共同指導に行ってきました。
明日も、退院前共指導があり、7月以降はかなりハードな状況になりそうです。

スタッフの人数や、地域的なものもあって、チーム分けするのもまだ時期ではなく、他のステーションも増えたり減ったりしており、この地域の受容と供給のバランスは、どうも今一つのようです。

なんて贅沢ばっかり言っていないで、今目の前の患者さんをきちんと支えるべく、頑張っていくしかないですね。

この地域の傾向なのか、この国の傾向なのかは不明ですが、ご本人もしくはご家族に、精神疾患をお持ちの患者さんがとても増えてきています。

場合によっては、ほぼ家族全員なんらかの精神遅滞や精神障害を持たれていることもあり、この場合は包括支援センターや行政とも連携しながら、サポートする必要があり、患者さんの原疾患を見ていく以前に、関係性を築いたり、精神状況を見ながら関わっていく必要があります。

ウン十年前には、あまり聞かなかったパーソナリティ障害や、発達障害、学習障害、それに適応障害なども学びつつ、避けて通れない精神科的な支援も行っていかないと、在宅はやっていけないと言う事でしょうね。
ちなみに、うちは精神科の訪問看護は申請していません。
ですから、精神疾患そのものでの指示書はありませんけれど、病名のあとにそっとそちらの病気がついてくることが多いのです。

そういえば、一昨日の台風の激しさには、びっくりしました。
あんなにすごいのは、何年振りでしょうか?

一昨日の夜、息子がアパートに戻ろうと、夜中ドアを開けると、そこには緑の壁がありびっくりしていました。
なんと葉と緑の小さな柿の実をつけた柿の木が、我が家の玄関に向かって、根っこから倒れこんでいたのです。
2階から見ると、柿の葉で下は見えないはずなのに、きれいさっぱり何もありません。

翌朝、下を見るとすでに早起きしたおじいちゃんと義姉が、余分な枝葉を切り落としていました。

妙にすっきりと、今まであった場所の周辺がよーく見えます。

近くによるとこんな感じ。
   

学校から帰宅した息子が、チェーンソーでばっさばっさと分割し、私も小枝をバチバチと落としました。
柿の木には申し訳ないけれど、こんな事でもなければ、雨の度に通路で雨を播きちらす木を処分することはできなかったでしょう。

ここ数年の天変地異も、どっか不穏な感じがしますね。
なんとか、我が家をはじめとして、世の中の不穏な空気を一掃して、平穏な時代に戻ってくれることを願わずにはいられません。