後期シルバーの戯言

一寸した日常生活・身辺雑記と旅日記

新聞記事から

2010年11月06日 | 戯言
11月1日の信濃毎日新聞朝刊、掘田力氏の月曜評論「政治家をどう選ぶか」を読んで、胸のつかえが下りた思いがした。マニュフェストが実行出来ないばかりでなく、金のバラマキ・事業仕訳・政治主導・有言実行など、票目当てのパフォーマンスとしか思えない。今の政権政党ばかりでは無い、以前の政党しかりである。政策を見て投票する政党・政治家を選びたいのだが、何とも選びようがない。ではどうするかと常々思っていた処、今回の「月曜評論」である。

要約すると次のようである

個々の政治家はどんな政策を持っているかは、まず解らない。そこでかっては政党によるおおまかな政策による選択だった。そこで何を基準に選ぶか、政策が解らず選ぶとなると候補者の価値観で選ぶしかない。価値観を区分する基準として「自助」「共助」「公助」というのはどうだろう。

「自助」路線は小泉純一郎氏一派で。アメリカの共和党が元祖で、小さな政府、「官から民へ」、あなたの責任で自由にやりなさいという路線である。

「共助」路線はかってなかったといってよい。この路線を明確したのは鳩山由紀夫氏で、「新しい公共」とは共助の事をいう。この路線はまだ熟していないが新しい政治家にはこの傾向を見せる人も少なくない。

「公助」路線は、税金で救済使用というもので次の三つに分けられる。

*旧保守派は、保護して発展した企業から吸い上げた税金を地方や弱小企業に提供し(公助)、発展を図ろうというも 
  のである。

*旧革新派は企業が吸い上げた税金を経済的弱者に提供し(公助)、平等を目指そうというものである。

*ここへ来て、新しい「公助}路線の1派が現れた。新公助派は、育児とか農業など、支援したい一定の層を選んでそ
  の全員に税金を提供するというものである。

ただ、自助、共助、公助の一つに純化する政策はありえず、人により重点の置き方や三者の混合比率が違うに過ぎない。政治家を選ぶ時は、自分の生き方あるいは考え方に似た重点の置き方や混合比率の人を選ぶ方法があるだろう。

以上が掘田力氏の評論である。来年は衆議院議員の選挙もあることなので同感した。評論を参考に一票を投じたいものであるが、果たして候補者が、どのような考えか判断出来るか甚だ疑問ではある。
書き終わって投稿しようと思っていたやさき、今日(11月3日)の朝刊の1面(斜面というコラム欄)に子供手当について、思いもよらぬ事が書いてあった。

要約すると
子供手当1万5千円が自動養護施設に暮らす子供にも対象(当初は対象外であった)にはなったが、実際は以下。
*良好や買い物に使った分を後日精算する。
*本年度中に使うこと、残金は返還する。
*貯金はまかりならぬ。
という国の通知である施設側は困惑する。「本当は積み立てて上げたい。子供にお金が必要になるのは施設を出て自立する時だ。高校までの貯金が多いほど助かる。」手当の増額のまえに、施設で暮らす子供にもきちんと支給されることを法に明記すべきだ。

今まで、こども手当はすべての子供が対象とばかり思っていた。これを読んで唖然とした。今の政治・政策はどうなっているのだろう、次期選挙には、どの党を、誰を、どう選ぶか難しい。