t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

愛はないので点は辛い

2006-06-30 09:45:06 | 興の広場
昨日は観劇会でした。

思ったより長い劇でしたので、正直、「疲れた」。

開演時間が7時からだったので、その分時間が
繰り延べになるのは仕方ないんでしょうが…
開演時間に若干の遅延があり、それにつれて
終演時間も押されて遅くなる。
しかも、千秋楽に行きましたので、
舞台挨拶があるんですね。
「いつになったら終わるんだよ(怒)」
うーん、この劇団ではよくあることなのかな?
昨年から何度も観に行っている、
帝劇とか日生あたりで上演される演目では
ぴったりジャスト、かならずその時間に
始まっていましたので、言いたくはないけど、
ちょっと…ゆるんでるんじゃないの?? 
と辛口批判を。

舞台美術は大変良かった。
ライティングが美しかった。
少ない資材でさまざまな場を演出していて
ドラマティックでした。
ぴかり、と光る出演者も、劇団員の中でおりましたが、
私がうまいな、と思ったのは1人、もしくは2人ぐらい。
それも脇役を演じている人だったので、
「なぜ??」と首をかしげるばかり。
彼ほどの演技力があれば、主役級のどの役も
演じ分けられたでしょう。
この劇団のことはよくわかりませんが、
配役に疑問を感じました。
後は明らかに客演と思われる方の演技があったから
ぴしり! しまったかの印象が強く、
結局身内だけではどーにもならない「弱さ」が
露呈しているところはそのまま。
(ま、劇団員が若い人ばかりだから…)
舞台に出てくるときも袖に引っ込むときも
ばたばた走り回るだけの抑揚のなさは相変わらず。
ワンパターンだなあ、とがっくりきます。
ファンに支えられているから成り立つ劇団のようにも思え、
一見さんに近い観客には正直「辛い」内容でした。

演目は…、あえてはずさせていただきますが、
熱烈なファンがついている劇団で、
以前別の演目を観に行ったときに
「もう二度と行かない」と固く誓ったにもかかわらず、
新聞の好レビューにつられた私もばかだった。
若干期待をしていたんですが…。
ま、こんなもんかな、チケット代を考えると…。
今月頭のメタルマクベスにも辛い点をつけた当方ですが、
まだエンターテイメントとしては楽しめました。
(チケット代が高かったので、相対的には
どっこいどっこいかも…)

私が劇場に足を運ぶのは、
舞台と客席の一体感を求めてのことです。
TVドラマや映画とは違った視点で舞台を眺められます。
観客側の受け止め方にゆだねられる自由度が心地良い。
また、出演者の力量が一目瞭然で、
巻き戻しのできない緊張感も魅力のひとつ。
だから、愛を感じられない演目には
容赦ない辛口批評しか浮かばないのです。
劇団を育てるのは理解と愛のある観客の存在が不可欠でしょうが、
残念ながら私のように一見さんの客もいるわけです。
京は店側が一見さんに厳しいですが、
舞台の場合は一見さんが厳しい見方で劇団を見ます。
満足できなければ批判せざるを得ない。
ファン以外の観客を楽しませる演目を作ってもらいたいと
強く思いますね。


ちなみに、昨日の千秋楽、原作者さんがお越しになっていました。
ホールに入る瞬間、入り口には制服を着た劇団員が
「シュロッターベッツへようこそ」といいながら
チケットをもぎっていました。
(何を見たか、わかる人にはわかりますねー)
ホストクラブか、ここは、と180度ターンして
その場を去りたくなったのは、私だけだろうか。
あ、あと、観客席で、パンフ販売はしないでくださいね。
おせんにキャラメル、酢昆布なら買うけどね。
パンフの流し売りを見たのは初めてでしたよ、ええ。

コメント
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