t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

復刻は正本に遜色ないとは言えず…

2005-04-29 21:11:44 | レコメン・スクェア
さて、昨日行ってきた
新宿高島屋のタイムスリップ昭和展につきまして。

会場で展示されている
EXPO'70で使われたと思われる
展示品は、とても状態が良い物が
厳選されていたようで、
子どもの頃にエキスポランド脇の
記念館に使われていた、
埃まみれのくたびれたそれとは
数段勝っていました。
あまりに「綺麗」なので
ちょっと拍子抜け。
ただ、昨日書きましたように、
その記念館に満ちていた
嗅覚に訴える臭いを追体験できたのには
驚きでした。
あの臭いをかげただけで満足です。

 (ちょっと変?)

また、同時代の生活を彷彿とさせる展示品の中の
オールカラー文学全集に、
「これ持ってるー!全巻家にあるー!!!」
と妙なところで感心しました。
当時はこのタイプの、分厚くて巻数多くて
カラーの挿絵満載、文字もたくさんな
児童向け文学全集が数種類刊行されていたのです。
会場の展示品は、小学館の
「少年少女 世界の文学」全50巻。
うち十数巻が本棚にならんでいました。
赤いケースごとの展示ではなかったのは
残念でした。

どこかで、かのEXPO'70を
高校の文化祭の展示の如しと
酷評した方がいたと聞いていますが、
今回の展示会も、
良くも悪くも文化祭のようで、
EXPO'70を偲ぶには丁度良い按配かと思いました。
会場に入ったのが入場ぎりぎりの7時半でしたので
映像展示はほとんど見れなかった為、
再訪を予定しています。

でも…入場料700円は…高すぎませんかねえ…
500円未満なら満足できたかもしれません。

画像は、会場で先行発売されている
岡本太郎展の復刻版です。
左が昨日購入したもの、
右は過去の展示会で販売されていたもの、こちらが正本です。
(トレーシングペーパーをかけていますので
白く濁って見えます点をお許し下さい)

復刻版は、本文は、冒頭の献辞以外は
ほぼ全てが収録されています。
一見の価値は十二分にあるカタログです、
見事です。
ですが。
復刻版の装丁には正直「がっかり」しました。
展示会版は、推測の域をでませんが、
装丁の指定をした方は、太陽の塔の風合いを
カバーの紙質やインクの色選びに
再現すべくつとめたように思われます。
マーメイド調のエンボス紙に濃く沈んだ赤。
太陽の塔のイメージに大変近いのです。
多分、塔を彷彿とさせるデザインにしたのでは、
と好感が持てたのですが。
今回の復刻版は、表紙はつるんとした紙だし、
クリーム色だし。
色刷りの赤は朱色に近いし。
特殊紙は部数の多少に関わらず値が張ると
聞いていますので(安くならないのだそうです)、
コストダウンにつとめたのが見え見えでがっかりでした。
値段はDVDつきとはいえ4000円です。
展示会のカタログはせいぜい3000円未満が相場、
DVDついたからこのお値段…なんですかねえ、
収録映像は未見ですのであまりとやかく
いえませんが、承伏しかねる価格です。
ちょっと高すぎませんでしょうか、出版社の方。

まあ、展示と売店が分かれている為、
フードコーナーとお買い物だけも楽しめますので
興味のある方は覗いてみては如何でしょうか。
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