ようやく今季初の冬山へ行ってきました!
八ヶ岳は阿弥陀の南稜。このところの雪の少なさから、南稜を登り中央稜を下るワンデイの計画だったのですが、冬山の洗礼を受けることとなってしまいました・・・
予報を見る限りでは、そんなに強い冬型になるとは予想できなかったので、朝5時にまだ暗い舟山の十字路を出発。旭小屋までは雪の少ない道をテクテク。最近整備されたのか、歩きやすい道になっていました。
旭小屋からは夏道どうしに立場山へ。積雪は2000mを越えたあたりからぽつらぽつら。時折小雪の舞い落ちる中を登って行きました。しかし高度を上げるにつれ、轟々と上空を吹く風の音が大きくなってくるではありませんか!
たどり着いた立場山から先は真っ白なベールに包まれてしまい、何も見ることは出来ませんでした。
時折上空が明るくなるので、雲はそんなに厚くは無さそう。風も小止みになるときがあるので、更に歩を進めることに。
無名峰の直下あたりから積雪も少し増え始め、ここでアイゼンとハーネスを装着。時間は10時少し過ぎ。まずまずのコースタイム。しかし先ほど小止みになりかけた風も再び強さを増してきたため、念のためにロープをつなぎました。
そしてP3直下まで行っては見たものの、風はいよいよ強くなり雪粒も顔を横殴り!神様が僕等に許してくれた猶予はここまで。核心部を直前に残念でしたが、撤退してきたのでした。
今回の阿弥陀南稜、完登することこそできませんでしたが、冬山なんてこんなもん。行けば登れるなんてものではありません。それでもこの悪い状況の中、シーズン始めの慣れない体でよく頑張ったとおもいます。アイゼン歩行の練習も出来たし、装備やウェアーのチェックもできたし、これはこれで実りある一日でした。
ちなみに積雪は旭小屋から暫くはほとんど無し。立場山あたりから道にもつもっていましたが、5から多くて10cm程度。テント際と周辺でもかき集めれば、何とか水作りできる程度しかありません。無名峰を越えたあたりからようやく雪山らしくなってきますが、それでもおおくて15cm程度。ところが今日の降雪で、黒々していた尾根道は白く変身。5cmくらいは積もったでしょうか?下ってみてびっくりしたのは、下は風が弱かったせいか、林道にも5cmほどの積雪が・・・来る時とは道の様子が違っていました。
さあいよいよ今年もシーズン開幕!今回の教訓を大いに生かし、次回も厳しい大自然に触れに行きましょう!!(次回は優しい大自然がいいかな・・・)