都市公園法施行50周年を記念して社団法人公園緑地協会が日本の歴史公園100選を選定した(現在二次募集中)。高く評価される試みと言えるが、僕はこのような公園の価値のとらえ方に加えて、公園そのものの「歴史性」や「デザイン」に目を向けるというやり方があると思う。進士先生はかつて「史跡や古墳などを造園的に包んだ歴史公園ではなくて、日比谷公園や震災復興公園など公園そのものの文化性や歴史性の保全を第一義とした新しい公園の種別」として「歴史的公園」という概念を提唱した。まさにこれである。付け加えるなら、公園そのものの歴史性や文化性を反映したデザインを評価の対象とする見方である。しかし、そのためには公園のデザイン史研究が不可欠である。公園の中に歴史的資源があるかないかではなく、公園のデザインそのものに歴史的価値があるかどうか、そこに目を向ける必要がある。
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