Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

「環境」のつぎはナンダ?

2005-09-26 | Japan
Sunday, Sept.25, 2005
息子を横っちょで遊ばせながら、終日、自宅にて、韓国観光地プロジェクトの作業に妻と共にあたる。涼しくなり仕事に精が出る。久しぶりに風呂を沸かした。

*愛知万博閉幕
目標の1500万人を大幅に越える2200万人の入場者を記録し、興行的には大成功だったとのこと。結局、会場には一度も足を運ばなかった。キップはあったけれど、誰か人にあげてしまった。あの人混みに行く気がしない。博覧会にも全く関心がない。そういうところに多くの人がこぞって出かけたということが僕には信じられない。日本人って、つくづく行くところないんだなぁ、と思う。そもそも、8時間も順番待ちできる? その間、食事も他のパビリオンも全く見られないという。整理券ぐらい発行しろよ。。。こういうシステムは日本だけで成り立つものと考えて間違いない。僕は、本音を明かせば、今回の博覧会が、目標入場者数を大幅に下回ることを期待していた。だって、こんなイベントやシステムを根絶するには、「博覧会なんてもう誰も行かない」という状況になるしかないでしょ。でも、残念ながら、結果は大盛況。で、博覧会は続くわけである。そもそも、「環境のため」と言うなら、博覧会なんてやらないほうがいいにきまってる。いや、野暮なつっこみだということはわかっているけど、もう一つだけ言わせていただくと、「環境のために」博覧会が催されたのではなく、博覧会の(開催の)ために「環境が担ぎ出された」のだ。

景相生態学からの発想

2005-09-23 | Japan
Thursday, Sept.22, 2005
*研究生と研究打合せ
*教授会
*恩師がスピーカーを務めるイベント(下記)の企画打合せを高田馬場のタム研で行う

田畑貞寿氏に聞く「景相生態学からの発想」~生きものたちから-ランドスケープ50年~

日時:10月22日(土)
場所:新宿御苑インフォメーションセンター2Fレクチャールーム
主催:市民ランドスケープ研究会
共催:環境省新宿御苑管理事務所

●スピーカー
田畑 貞寿氏(千葉大学名誉教授、財団法人日本自然保護協会理事)
●ゲスト
原 慶太郎氏(東京情報大学教授)
亀山 章氏(東京農工大学教授)
日端 康雄氏(慶應義塾大学教授)
●司会・聞き手
須磨 佳津江氏(キャスター)

定員:先着120名
参加費:1000円(資料代)
申込み:市民ランドスケープ研究会 担当:石井・平野
    03-3362-4298
    s-ishii@tamken.co.jp

*帰り道、高田馬場駅前の芳林堂書店により竹村公太郎著『土地の文明』(PHP研究所、2005)を購入
最近、高田馬場といえば、芳林堂である。今期は早大の非常勤がお休みなので、なかなか訪問の機会に恵まれないのが残念なのだが。なかなか古くさくてよい本屋さんである。

Friday, Sept.23, 2005
午前中、大学院生と大学研究室で打合せ。帰宅。昼食に家族で焼き肉を食べに行く。ロースとテンジャン・チゲをたらふく食べた後、買い物を済ませてから、江戸川の河川敷に遊ぶ。息子は水上スキーを見て大喜び。矢切農地もかつての牧歌的な雰囲気がだいぶ薄れてきた。その元凶が公共事業であることがまた残念。

個人情報保護法

2005-09-21 | Japan
Wednesday, Sept.21, 2005
*学部改組タスクフォース会議
朝9時からの会議だったのでいつもより30分早く、8時半に息子を保育所に連れて行き、ぎりぎりセーフで会議に出席。今年度の修論のテーマがほぼ出揃った。
*研究室修士2年生の修論ゼミ
*戸定会臨時常任理事会
個人情報保護法施行にともなう同窓会の名簿発行に関わる案件で臨時の会議を開く。ホントに面倒な時代だ。

昨日の日記に書き忘れたこと。渋谷の公園通りの日本造園学会事務局のあるビルの直ぐ並びにApple Storeがオープンした。道行く人が店内を覗くや、どんどん吸い込まれていくのにはちょっとびっくりした。最近確信に変わりつつあることなんだけど、僕が友達になったりあるいは友達になりたいなと思う御仁というのは、よくよく話してみると十中八九Macユーザであるのだ。そういう、僕の周りにいるMacユーザというのはべつにアーティストやデザイナーばかりでは決してない。彼ら彼女らが身にまとっている空気のようなものにどこか惹かれるのだ。ちなみに僕は仕事上はMacもPCも使うが、プライベートではMacオンリーである。唯一身の回りに置いてもイイと思えるPCはIBMである。IBMは許す。というかイイ。残念ながらパソコンから撤退するらしいが。Macもインテルプロセッサを搭載することになるとのことで非常に複雑な気持ちだ。先日、大学の製図室にCADを装備したMacを一式導入した際に、納入した業者が「Macってメディアを取り出す時にゴミ箱に入れますけど、Winユーザーにしてみるとなんだかとても気持ち悪いですね」とぬかしやがった。頭に来たので、すかさず「ぼくはWin自体を使っていると気分が悪くなります」と言ってやった(笑)。でも、これは本当のことなのだ。

渋谷もいよいよハチ公だけか

2005-09-20 | Japan
Tuesday, Sept.20, 2005
*韓国観光地開発プロジェクトの打合せ
猿楽町の未来風景舎に妻と赴き、鶴島さん、椎野さんと標記プロジェクトのブレスト。「クライアントの期待を裏切る内容の提案を行う」ことを基本合意。それが、わざわざ日本から我々が協力することの意義である、との判断による。日本の失敗を踏まえ、本当に地元の将来を思っての判断だ。問題はどうやってクライアントを説得するかということ。

*大盛堂書店・渋谷本店閉店を遅ればせながら知る
ブレストが終わってから、神保町駅で妻と別れ、僕は渋谷の日本造園学会へ向かった。11月に上海で開催される第8回日中韓国際ランドスケープ会議で発表する論文の修正原稿を提出するためだ(また締切当日の提出)。帰り道、新聞の書評欄で紹介されていたとある書物を購入するために、あたりまえのように大盛堂書店に向かった。いつも、公園通りの学会事務局を出て、渋谷駅までの道すがら自然と書店に吸い込まれていたのだが、今日は書店の存在に気づかないうちに、駅前の交差点まで歩いてしまった。おかしいな、通り越しちゃったかな、それともお休みだったかな。。。自宅に戻りインターネットで確認してみると、はたして閉店していた。とても残念だ。僕にとって、大盛堂なき渋谷なんてのは、ただのうるさい街でしかない。学会があるだろって? うん、学会に行ったついでに大盛堂に寄ってたんじゃなくて、大盛堂に行くついでに学会に寄っていたのね、本音は(←オフレコ)。創業明治45年。どの書店もこぞってこぎれいになっていくなかで、昔ながらの雰囲気が気に入っていたんだけどな。ネット販売はたしかに便利なんだけど、手にとって本を選ぶというのもなかなか捨てがたい。渋谷といえば、パルコのブックセンターがあるけど、なんか気に入らねぇんだよな、品揃え的に。

平和憲法と農地改革

2005-09-16 | Media
・中沢新一『アースダイバー』講談社、2005
それにしてもこの人の本はみんなタイトルがいい。

・神崎宣武編著『文明としてのツーリズム 歩く・見る・聞く、そして考える』人文書館、2005
トラベルの語源はトラブルであること。

・住宅情報タウンズ/城西・武蔵野版 9月7日号、RECRUIT
巻頭に「公園で愉しむ大人の時間」と題して、住環境としての公園の風景/空間の愉しみについて記事が組まれている。東京ピクニッククラブ代表の太田浩志さん(東京大学国際都市再生研究センター)がコラムを寄せている。その他、「公園まで徒歩10分以内の物件特集」が組まれている。

・柄谷行人「坂口安吾のアナキズム」文学界十月号所収、文藝春秋、2005
全くの畑違いの雑誌ではあるが、柄谷行人がよく寄稿しているのでたまに買う。今回は坂口安吾が農地改革に触れている記事が引用されているのをたまたま立ち読みで発見して即購入。

ひたすら会議と打合せ

2005-09-16 | Japan
Wednesday, Sept.14, 2005
*静岡の母に預けていた息子が松戸に戻る
*千葉大学園芸学部百周年記念事業事務局会議
*千葉大学園芸学部改組タスクフォース会議

Thursday, Sept.15, 2005
*修景社辻野氏と巣鴨国道拡幅用地暫定利用プロジェクトの打合せ
*その足で、水道橋の未来風景舎を訪れ、鶴島、近藤、椎野の3氏と巣鴨及び韓国プロジェクトの打合せ

Friday, Sept.16, 2005
*環境デザイン実習ワーキング打合せ
*千葉大学園芸学部同窓会「戸定会」常任理事会事前打合せ

韓国出張報告

2005-09-15 | East Asia
Tuesday, Sept.6, 2005
*台風でプサン便欠航/ソウルへ
・韓国南部のG地区・P地区・S地域の観光地計画プロジェクトのため渡韓。成田で未来風景舎のC野君と合流するが、台風接近のためプサン(釜山)便が欠航。急遽予約を変更してソウルに向かう。ソウルはよい天気だった。
・今回のプロジェクト(観光地計画)の元請け、D社を訪問し、プロジェクトの概要について説明を受け、諸々の打ち合わせを行う。D社はソウルをベースに全国的に活動を展開している観光(地)計画専門という珍しいコンサルタント会社。日本同様、韓国でも観光立国は重要な政策課題になっていて、しかもかなりのお金が付いている模様。ソウル泊。

Wednesday, Sept.7, 2005
*P地区視察
・午前4時起床(←勘弁してよ)。ソウル駅で元請けのD社およびH社メンバー、K大学のK教授らと合流し、6時発のKTX(新幹線)でプサンへ。快適そのもの。やや振動が気になるけど、常時250~290km/h出ている。車中で爆睡。
・P地区の区域庁にて意見交換。終了後、対象地を見学。広大な干潟を埋め立てての港湾及び都市開発計画。とんでもなくでかい。
・見学終了後、韓国観光公社のP氏及びアメリカ人のM氏らと合流、昼食を挟んで区域庁に戻り、庁長らを交え、さらに詳細の打ち合わせ。韓国の公共事業の進め方の「感触」というものがなんとなく理解できた。加えて、日本ではほとんど見られなくなったじつに高飛車な役人(むろんいまや韓国でも少数派)にも遭遇。コンサルタントを見下す様子がありありと伺える反面、何のポリシーもない日本の役人と比べて実に行政としての、あるいはクライアントとしての立場をわきまえたプロフェッショナルのようにも見える。しかし、僕としては、ああいう態度というのはpublic servantとして早晩見直しを迫られると思う。行政として明確なポリシーを持つこととあのような高飛車な態度というのはあきらかに区別して考えるべき問題だ。マイクロバスでモッポ(木浦)に移動。到着は深夜。モッポ泊。

Thursday, Sept.8, 2005
*S地域視察1日目
・朝食後、ホテルのバンケットルームで打ち合わせ。S郡庁のP氏らからプロジェクトの概要説明を受け、意見交換を行う。この,S郡庁の役人は、昨日の役人とはうってかわって、じつに温厚かつ生真面目で、地域への愛に満ちあふれた様子で好感が持てた。こういう人とは仕事がしやすい。
・打ち合わせ終了後、韓国海洋レジャー協会職員らと合流し、ホテル前の桟橋から行政船に乗ってS地域の島々を視察。彼ら(ヨットマン)の持参した、とんでもない解像度を誇る有料版Google Earthと海図及びGPSとにらめっこしながら(ほとんど遊び)の楽しい船旅。

Friday, Sept.9, 2005
*S地域視察2日目
・午前5時起床(←だから勘弁してって)。快速船でH島へ。島全域が国立公園区域に指定されている。船内で爆睡。再び郡庁の役人の案内で集落地区2ヶ所と島周辺を船と徒歩で視察。ほとんど平場がないため、集落は谷間と斜面に張り付くように2ヶ所あるのみ。自動車もなく移動は徒歩か船のみのまさに絶海の孤島。文字通り取り付く島なし。集落全体をまるごと建て替えて修景整備を行い、景観コントロールのための数々の規制を施行するというすごいプロジェクトが進行中。それだけでもすごいことだが、驚くべきことに反対運動も全く起きないという。信じがたい話だ。
・H島からF島へ移動。ここも全域が国立公園区域。港に到着後すぐにマイクロバスに乗り換え、要所を視察しながら全島を一周。島の至る所に、白砂青松のパーフェクト・ビーチがひっそりとたたずんでいる。楽園そのもの。韓国にもこんな所があるのだ。F島泊。

Saturday, Sept.10, 2005
*本土に戻る
・朝食後、海洋図書館を見学。快速船でモッポに帰還。船内で観光開発の方向性について打ち合わせ。さすがに韓国語と英語と日本語が飛び交うミーティングにはつかれた。
・モッポのホテルで昼食をとりながら、D社のPさんと最終打ち合わせ。打ち合わせ終了後、列車でテジョン(大田)へ、テジョンでPさんと別れ、C野君と妻と僕の3人はKTXに乗り換えてデグ(大邱)へ。妻の実家に泊まる。

Sunday, Sept.11, 2005
*大邱(デグ)での休日
・未来風景舎のC野君は一足先に帰国。妻と僕は久々のデグでの休日を楽しむ。妻と義父母と水入らずで行きつけのデパートへ。僕は愛用の腕時計を修理した。日本の時計屋に持っていったら、修理に最低2ヶ月、代金は3~5万円と言われた。ところが、韓国ではたったの2時間でしかも2万円でやってくれた。その他、ジャケットと靴を新調。同じ品質のものが、あきらか日本より安く手に入る。
・1週間ぶりにウェブ・メイルをチェック。急を要する幾つかのメイルに返事を出す。

Monday, Sept.12, 2005
*G地区視察
・当初渡韓初日に行くつもりだったG地区へ。デグからはクルマで2時間程度。ジープに乗ってD社社長直々の案内により視察。
・U市で職員の説明を受け、昼食をとりながら意見交換。役所で資料収集。とりたてて観光資源に恵まれた町ではないのだが、観光客向けのフリーのパンフやマップ類が実に充実している。ホテルのフロントや高速道路のインフォメーションなどに常備されていて、内容もよくできている。あきらかに日本の上を行っているとみた。視察後、再びデグの妻の実家に戻る。これで今回の出張のすべての日程を消化したことになる。あとは明日帰国するだけだ。

Tuesday, Sept.13, 2005
*帰国
トンデグ(東大邱)駅からムグンファ(ムクゲ)*号に乗ってクポ(亀浦)駅で下車。ここからタクシーでプサンのキメ(金海)国際空港へ。クポ駅からナクトンガン(洛東江)を越えて直ぐのところに、古い日本家屋を発見した。しかもまだ現役で使われていた。旧日本帝国が建設したナクトンガンにかかる橋梁は解体工事が進んでいた。*ムクゲは韓国の国花。

明日から韓国出張

2005-09-06 | Japan
Sunday, Sep.4, 2005
火曜日から妻と一緒に韓国に出張するため、静岡の祖母に息子を預けた。実家のある静岡まで行っている時間がなかったので、母と叔母夫婦がクルマで松戸まで来てくれた。

Monday, Sep.5,2005
出張前の雑用を済ませる。今回の出張は韓国南西部多島海圏の観光地計画のコンセプトプランニング業務の一環の調査旅行を目的とする海外研修で、明日9月6日から9月13日まで日本を離れます(台風14号が心配だ)。今年3回目の海外出張です。旅行日記は後日また報告させていただきます。
*園芸学部教務委員会
*園芸学部学術報告業績報告
*平成17年度日本造園学会全国大会ワークショップ報告原稿をようやく提出

KATRINA

2005-09-03 | Japan
貧困層が最も低い土地に居住していること。その貧困層が主に水害の犠牲になったこと。略奪・銃撃を行う武装集団に警察が追い返されてしまったこと(「凶悪犯が市を仕切るようになったこと」(市関係者)。身の危険を感じ、バッジを返上、出勤を放棄する警察官の多発していること。治水予算・対策が不十分であったこと。。。そんな中、ある黒人青年が、放置されたスクールバスを発見、自ら運転し、道中人々を救助しながらテキサス州アストロドームまでたどり着いたこと(9.2朝日新聞朝刊)。これらのすべてがアメリカである。。。

Podcasting

2005-09-02 | Japan
Thursday, Sep.1, 2005
*午前中、千葉大学園芸学部緑地・環境学科「緑の応用実学セミナー」の企画について担当の学生さんと打合せ
*午後、学部改組タスクフォース会議
*夕方、保育所に息子を迎えに行き、仕事から戻った妻に預けてその足で「巣鴨まちづくり協議会・研究会」へ:商店組合事務所で国道17号線拡幅暫定空地の活用方策について協議

Friday, Sep.2, 2005
終日、本年5月に開催した日本造園学会全国大会ワークショップの報告原稿に取り組む。暑い。原稿の合間にポッドキャストを試してみる。