Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

8th week

2009-02-22 | Japan
Monday, 16 February 2009
*ランドスケープ技術研究委員会企画委員会のため、渋谷の造園学会事務局へ。全国大会分科会企画の打合せ。ついでに関東支部関連会議の会場予約等。
国際都市計画シンポジウム2009(@8月台湾)の論文登録の手続き。

Tuesday, 17 February 2009
前回お休みしてしまった「荒川区花と緑の基本計画」の最終案に目を通す。

Wednesday, 18 February 2009
*造園学会関東支部関連企画の相談のため、松戸まちづくり交流室テント小屋へ。
*JABEE関連、その他庶務・連絡。

Thursday, 19 February 2009
旭市都市計画マスタープラン策定委員会(第2回)のため、旭市役所へ。それにしても房総半島は奥深い。国電千葉駅から特急でも1時間以上かかるんだから。

Friday, 20 February 2009
*秋期授業の成績評価。
市川緑の市民フォーラム、真間山の緑地を守る会の方々と、市川市北西部水と緑の回廊構想市民提言に向けた打合せ(@市川市男女共同参画センター)。

Saturday, 21 February 2009
1号を連れて駅前に買い物に出た。1号の目的はドラゴンクエスト・モンスターバトルロードII。それから、本屋によって「20世紀少年」の単行本を買ったようだ。ボクは吉田秀和さんの『名曲三○○選』。夜、グールドの平均律を聴きながら(←BGMじゃダメって言っておきながら)、学生のレポートに目を通す。

Sunday, 22 February 2009
午前中、ツマは保育所の最後の役員会。その間、ボクは家の掃除。夕方、元気・まちネット第二回総会のため恵比寿へ。体調がまだ完全ではないので懇親会はお休みさせていただいて帰宅。

ピアノ瞑想

2009-02-18 | Media
ここ1ヶ月ほどピアノを集中的に聴いている。



アルゲリッチとラビノヴィチによるラフマニノフは、組曲第1番と交響的舞曲が個人的ベスト。アルゲリッチの手のつけられない奔放さのようなものが幻想的で抒情的なラフマニノフの旋律に乗せて音化されていくさまは美しさの限りだ。

 

シューベルトのピアノソナタも絶品。シューベルトは小曲の人だという評論家氏の意見があるようだが、僕のみたところ長大なピアノソナタもシューベルトそのものでありじつに魅力的である。これについては村上春樹氏が著書『意味がなければスイングはない』のなかでうまいことをいっておられる。少々長いが引こう。

「・・・このニ長調のソナタはたしかに、一般的な意味合いでの名曲ではない。構築は甘いし、全体の意味が見えにくいし、とりとめなく長すぎる。しかしそこには、そのような瑕疵を補ってあまりある、奥深い精神の素直なほとばしりがある。そのほとばしりが、作者にもうまく統御できないまま、パイプの漏水のようにあちこちで勝手に噴出し、ソナタというシステムの統合性を崩してしまっているわけだ。しかし逆説的に言えば、ニ長調のソナタはまさにそのような身も世もない崩れ方によって、世界の「裏を叩きまくる」ような、独自の普遍性を獲得しているような気がする。結局のところ、この作品には、僕がシューベルトのピアノ・ソナタに惹きつけられる理由が、もっとも純粋なかたちで凝縮されているーあるいはより正確に表現するなら拡散しているということになるのだろうかーような気がするのだ。」

すばらしい。こんな文章、書いてみたいものである、さすが文学者だ。音楽学者や音楽評論家の文章なんて、いくら読んでも「その音楽を聴いてみたい」という気にさせられることはまれだが、村上氏のこんな文章を読まされるともう聴かずにはいられない。すばらしい。アファナシエフのシューベルト(下記)は、村上氏お勧めの音盤ではないのだが、他のピアニストに輪をかけて長い演奏が、個人的には気に入っている。抑制のきいた歌わせ方もまたよろしい(凡百のピアニストであればおおいに歌わせまくるところ)。内田さんのシューベルトも悪くないと思うが、まだ十分に聴きこめていない。



グールドのバッハについては改めて述べるまでもないけれど、この音盤ではパルティータ第2番とフランス組曲第2番が個人的ベスト。バッハは夜1人で静かに聴くに限る。BGMやカーステレオ等で聴いては絶対にいけない(と思う)。一音も聞き漏らさずに、砂漠で水を飲むかのように聴かなくてはダメだ。深い瞑想の世界に入っていく。グールドの鼻歌とともに。。。

7th week

2009-02-18 | Japan
Monday, 9 February 2009
インフルエンザのため予定されていた補講(「公園デザイン学」「地域環境管理論」の最終回)を休講。学部生の卒論発表会の予行演習も欠席。ひねもす寝て暮らす。痛い。

Tuesday, 10 February 2009
インフルエンザのため卒論発表会を欠席。すまなかった>学部生諸君。

Thursday, 12 February 2009
*大学院(ドクターコース)の授業「緑地デザイン学」。前回配付資料の追加説明と「英国における遺産の保全と地域コミュニティに役割」について。
*午後、コース会議。エネルギー機器調査結果の提出。
*日本都市計画学会学術委員の委員委嘱をいただく。

Friday, 13 February 2009
*千葉市パークマネージメントプラン共同研究学内打合せ。
*研究生志望の外国人の研究室訪問。
*博士前期課程学位論文審査結果報告書の提出。

Saturday, 14 February 2009
祖父の四十九日の法要のため1号を連れて静岡へ。造園学会編集委員会を欠席。

散々な一週間だった。

6th week

2009-02-12 | Japan
Monday, 2 February 2009
*学部の授業「公園デザイン学」の12週目。「公園はアートたり得るか? 公園づくりの担い手論 その1」について。
*学部の授業「地域環境管理論」(11週目)を休講。
*中野警大跡地等景観検討委員会(第4回)のため中野区役所へ。
*市川市緑の調査専門委員会、荒川区みどりの基本計画策定委員会を欠席して大学に戻る。外の委員会がトリプルブッキングする(しかも場所はてんでばらばら)というとんでもない日だった(←僕の過失ではない)。もちろん全部出られるはずもなく、2つを欠席。やれやれ。
*翌日の千葉市パークマネージメントプラン共同研究の一環で行うU地区住民を対象とした意識調査調査票の作成。

Tuesday, 3 February 2009
*朝一で院生の修論打合せ。
*ドクターコースの授業「緑地デザイン学」の課題説明。今年度は集中講義形式にて実施。
*「環境デザイン実習V」の最終課題について学部生と打合せ。
*千葉市パークマネージメントプラン共同研究のため幕張ベイタウンへ。住民および千葉市の方々と今後の進め方について意見交換。

Wednesday, 4 February 2009
*学部の授業「公園デザイン学」の13-14週目。「参加と公園の〈獲得〉 公園づくりの担い手論 その2」について。
*学部の授業「地域環境管理論」の12-13週目。「地域環境の管理と参加論のポジション」(その1、その2)について。
*学部の授業「環境デザイン実習V」の講評会。僕の担当したグループ(3名)は、市川市北西部地域水と緑の回廊構想について取り組み、小学校の校歌や校章に込められた「自然」を体感する回廊、民間伝承や昔話、詩歌に登場する「自然」と「人間」との関わりを想起する回廊、地形・文化資源・自然資源を体感するメディアとしての古道による回廊の各構想について発表。グループ作業として、既知の生物相(動物相、植物相)の調査結果を空間情報に置き換える(マッピング)作業の成果を発表。
*実習の講評会を中座して、渋谷の造園学会事務局へ。関東支部幹事会(第2回)。造園遺産インベントリーづくり他について討議。

Thursday, 5 February 2009
修士論文発表会。今回からはじめて緑地環境学コースの3領域(環境造園学、緑地科学、環境健康学)合同の発表会。コースの全体像の輪郭くらいは確認することができた有意義な発表会だったと思う。準備・運営を担当してくれた学生諸氏、発表されたM2諸氏、おつかれさまでした。しかし、朝から晩までというのはさすがにチト疲れる。

Friday, 6 February 2009
*1号が熱を出し教授会を遅刻。土地の管理に係る制度と運用実態に関する調査業務(国交省)の意見交換会を欠席。第二教授会。
*松戸・柏の葉ビジョン検討ワーキンググループへの参加要請。
*実習非常勤講師との意見交換会・懇親会。

Weekend, 7-8 February 2009
土曜日、体調を崩して寝込む。学童保育所の父母会欠席。日曜日、かかりつけ医へ。インフルエンザA型の診断。万事休す。

Twentieth Century Boy

2009-02-07 | Media


1号(7歳)と「20世紀少年-第1章-」を見た。ボクは素直に楽しめたが、ツマは盛り上がりに欠ける駄作だとあっさり片づけた。そういわれると確かにそう思う。でも日本映画って基本的にそんなもんじゃなかったかとも思う。それは置いておくとしても、この映画、よくよく考えると、ストーリー(←オ○ム真理教が引き起こした一連の事件なくしてあり得ない)よりも「ノスタルジー」に面白さの源泉があるような気がする。「あの頃」、「あの時代」を彷彿とさせるイメージやエピソードが全編に散りばめられていて、アラフォー世代には妙にノスタルジーをくすぐられるところがある。しかし、それらを取り除いた時、どれほどの映画のうま味が残るかは確かに微妙ではある、と思う。

しかし、驚いたのは、7歳になる1号が面白いといって、DVDまで買っちゃったこと。聞けば、この映画、我々の世代だけでなく、今のガキどもにもそれなりに人気があるそうな。そこで、この映画のどのへんが面白いのか1号に聞いてみた。果たして、「(草むらの)秘密基地」や「(地中に埋めた)タイムボックス」や「よげんの書」などがイイんだという(←ストーリーは完全に理解できていないはず)。おお、それはこっちも同じだぜ。ということはつまり、これらの「小道具」たちは、世代を超えて「面白い」ものである可能性が高い。こうして、ノスタルジーは現代に接続される。「子育て」の面白さは、ノスタルジーを生産的に語れる醍醐味にあるのかもしれんぞ(←コドモをダシにしてオトナが遊びたいだけ!?)。

もう1つ忘れちゃならない小道具がこの映画にはある。そう、音楽。ロック。T.REX。ファンじゃなかったけど、久しぶりに聴いてみたら(←もちろんリアルタイムで聴いてきたわけじゃないが)、なんだかかっちょいいじゃねぇーか。ここで、「これがホンモノのロックだぜ!」とかは、頑固オヤジみてぇでチョーかっちょわりぃーので、口が裂けても言わない。ちなみに、映画では、ミッチー扮するヴィジュアル系ロッカーのステージに、主人公のケンヂが「これがロックか?」と吐き捨てるシーンがある(←これがまた70年代ロック好きオヤジのノスタルジーをくすぐる)。さて、それはそうと、なんとも嬉しいことに、我が1号はこの音楽を気に入ったようだ。わかるのか、おめぇに。。。せがまれて(←コドモをダシにして)、さっそくiTunesで購入。それにしても、イギリスの音だなぁ。

追伸、常盤貴子はいい女優になったなぁ。ドスのきいた信念の強い女性を演じて、この人の右に出るものはいまやいない。

no room for squares II

2009-02-01 | Media

ブルーノート4100番台のサンプラー

当時(たぶん10数年以上前→我が家に2枚あるCDは必ず10年以上前のもの)、このCDが店頭に並んだ時、真っ先に購入し、その後もVol. 3~5と発売が待ち遠しかったことが思い出される。この音盤のおかげでダンサブルなジャズの良さを知ることができた。今でもたまに引っ張り出して聴いている。あの頃と変わらず、デム・タンバリンズ、チーズケイク、ロイエと続く初っ端3曲でもうノリノリ。

ただ、最近、どうも古いブルーノートの「音」が耳にあわなくなってきた。なんて書くとおしかりを受けそうだが、しょうがない。おそらくは好みの問題。たしかにいい音、いい録音だとは思う。でも、なんだかメカニカルで、エッジが効き過ぎている。昔はそうは感じなかったんだけれど。もちろん、最近のノラ・ジョーンズなどで聴くブルーノートではそんなことはないのだが。