やはり音質(録音技術)は重要だ。どんなに名演奏であっても、録音がよくなければ、「名盤」とはいえまい。例えば、世評では名盤の誉れ高い(←レコ芸が世界遺産ディスク!?に選定した)フルトヴェングラーのバイロイト第九は、個人的には、断じて名盤とは言い難い。だって音悪いでしょ。でも、演奏にはたしかに引き込まれる。そのことは認める(←好きじゃないけどな)。だから、名演奏ではあるけれども、名盤ではないんだ。ただ、録音がよくても、演奏がダメなら、それはもちろん名盤とは呼べない。その点、クナッパーツブッシュがウィーンフィルと吹き込んだヴァルキューレ第1幕(Decca, 1957)なんてのは、名盤中の名盤だ。フラグスタットとスヴァンホルムの二重唱も絶品。さいきん、SHM-CDも出たみたいだが、ぜんぜん知らなかった。知ってたら、そっちを買ったのに。
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今でも十分に聞ける音です。
音が悪いというのは、近年のCDのリマスターの音が悪いということでしょう。
LPや初期CDの音は決して悪いものではありません。
このワルキューレ1幕もCDが出るたびに音が悪くなってます。LPやCD初期物はもっと音がよいです。
SHM-CDよりも。
レコードも持っているのですが、最近ぜんぜん聴かない(聴けない)ので、記憶が不確かです(汗)。まあ、一般論として、同時代のディスクにも録音の優劣は確実にありますし、まして、最近の新録音に慣れた耳で昔のディスクに接すると、やはり音質の差は歴然としているわけで、ボクの場合(誰でもそうだと思いますが)、音楽を聴くうえで、このことのもつ意味はけっこう大きい、ということをいいたかっただけなんです。
それより、ご指摘のように、リマスターするたびに音が悪くなるというのは、大いに問題ありですね。僕自身は再発のたびにディスクをチェックするというほどではないので、あんまり実感がないんですが、でも、付加価値をつけるために、再発盤はリマスターされるんであって、それが実際のところ逆に音を悪くしているんではリマスターの意味がない。評論家筋でそのへんのことを表立って発言されてる方っているんでしょうか。