隊長が観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第386回は、『朝ドラ 「あぐり」』をお送りします。
平成9年(1997)4月~10月に放送されていた、NHK「連続テレビ小説」(通称:朝ドラ)第56作の『あぐり』が、3月29日(月)から、NHK BSプレミアムとBS4Kで、毎週月曜日~土曜日の朝7時15分~7時30分に、再放送されています。(放送回数:全156回)
タイトルの「あぐり」とは、本ドラマのモデルとなった吉行あぐりさんの名前から。作家・吉行淳之介さん、女優・吉行和子さんの母である吉行あぐりさんは、90歳を超えても美容師を続けた女性でした。
「隊長のブログ」では、“朝ドラ” を、これで21作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f99044cc42c1c0270c09c467155cd5b9
原作は、吉行あぐりさんの実話エッセイ 「梅桃 (ゆすらうめ) が実るとき」。
脚本:清水有生(ゆうき)。音楽:岩代太郎。ナレーター:NHKアナウンサー・堀尾正明。
主人公のあぐりを演じるのは、田中美里(みさと)。
共演者は、野村萬斎(まんさい)、里見浩太朗、星由里子、草笛光子、田村亮、松原智恵子、野村宏伸、山田邦子、ほか。
あらすじ:明治40年(1907)岡山で、弁護士の父(田村亮)とお嬢様育ちの母(松原智恵子)の間に生まれたあぐりは、プラス思考の女性に育ちました。姉2人と父親が相次いでスペインかぜで亡くなり、15歳で女学校在学のまま資産家の息子・望月エイスケ(野村萬斎)と結婚します。
16歳で長男・淳之介を出産しますが、エイスケは家族を置いて東京で文筆活動を始めます。あぐりも後を追って東京へ出ますが、エイスケの急死など、困難に立ち向かいながら美容師として自立します。洋髪美容師の草分けとして、明治・大正・昭和と時代を明るく駆け抜けていく、あぐりの半生記です。
5月1日(土)放送の第30話迄の感想:明治から昭和の時代を生きた、当時としては珍しかった“自立した女性”を描いた、朝ドラの定番作品です。さらに、数々の文学賞を受賞した有名小説家・吉行淳之介、女優の吉行和子、詩人の吉行理恵の母親の物語ですから、視聴者は興味が湧きますよね。当時の視聴率も記録的でした。
“朝ドラ” のヒロイン役は、2015年度前期『まれ』の土屋太鳳(たお)から、波瑠、高畑充希、芳根京子、有村架純、葵わかな、永野芽郁、安藤さくら、広瀬すず、戸田恵梨香、二階堂ふみ、そして杉咲花と、連続12作実績のある女優さんが起用されています。
しかし、かって “朝ドラ” は “新人女優の「登竜門(とうりゅうもん)」” と呼ばれていました。当初は演技がぎこちなかった無名の女優さんが、ドラマの中のヒロインの成長とともに、女優として成長していく姿を、急流をさかのぼることのできる鯉(こい)は竜になるという中国の故事「登竜門」になぞらえていました。
『あぐり』放送前年の1996年に、第4回東宝シンデレラオーディション審査員特別賞受賞により芸能界デビューしたばかりの田中美里さんの、最初のドラマ出演がいきなり“朝ドラ”のヒロインです。まさに“シンデレラ物語”ですね。第30話迄の演技は、まだ16歳の役なので、初々しくて良かったのですが、これからヒロインの成長とともに、彼女の演技も成長していくが注目です。
現在では、狂言界の重鎮として、幅広く活躍している野村萬斎さん、当時から演技に光る物がありました。
里見浩太朗さん、星由里子さん、草笛光子さん、田村亮さん、松原智恵子さん、など脇役陣が豪華です。映画全盛期のスターだった俳優さんたちが、映画の斜陽とともに、テレビに進出してきた流れが、このドラマからも見てて取れます。
最後になりますが、初回放送から24年、出演していた多くの方が、鬼籍に入られています;
星由里子、水野晴郎、斎藤晴彦、津島恵子、中山仁、角替和枝、など(敬称略)。
亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。
尚、『あぐり』次回、第31話「はじめての東京」は、明日・5月3日(月)午前7時15分から放送予定です。
2021/5/17 追記:現在再放送中の“朝ドラ”『あぐり』。今週から、田中美里さん演じる主人公の望月あぐりが、念願の美容師への第一歩を踏み出しましたね。
ところで、その『あぐり』、5月3日に放送された第31話では、昨年30歳の若さで亡くなった三浦春馬さんが、子役として出演していました。この回では、エイスケを連れ戻しに、あぐりが東京へ向かうことになり、その車中の様子が放送されました。
当時、7歳だった三浦春馬さん、セリフは少なかったのですが、オープニングのタイトルバックにも、子供:三浦春馬として紹介されています。
尚、この回では、お笑いタレントの石塚英彦さんも、詐欺師役として登場しました。
==「テレビ番組」 バックナンバー ==
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Vol.1~370 省略。
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