気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

俳句🖊49~花あけび

2024年04月01日 | 喜代の俳句

【うら寂し廃屋に群れし花あけび】

【通草の花/あけびのはな】晩春の季語

傍題:木通(あけび)の花・花通草(はなあけび)・山女(あけび)の花・山姫(やまひめ)の花

※花と植物の俳句歳時記

木通科蔓性落葉低木。花期=四月~五月

「通草」の花言葉は「才能」「唯一の恋」。

「才能」の由来は、実は食べることができ、木は薬になり、つるは工芸品になるという、

どの部分も無駄にならずに活用できる「通草」の特徴からついたとされています。

一方「唯一の恋」は、春に花を付ける際、一般的な植物は雄花と雌花が一緒に咲きますが、「通草」は雌花と雄花が離れて咲くことが由来といわれています。

(雌雄異花のため、実をならせるためには受粉作業が必要)

🔶秋になる美しい紫色の果実によってなじみ深い木だが、春に咲く紫色の花も味わい深い。

「通草の実・木通」は秋の季語

ヨッシーさん/イラストAC

あけびは名前に何通りも当て字(?)のある不思議な木です。

【木通】と書いてあけび、【通草】と書いてあけび(つうそうと読むこともある)【山女】と書いてあけび・・・そして別名【山姫(やまひめ)】の花・・・

     

先日、雨をともなった強風でわが家の東隣の廃屋(2階建て)から葉や木くずが沢山落ちたため(西隣はなんとか片付いたけれど東隣はまだ廃屋のままなので…)

庭掃除しながら2階部分を見上げると、何気に綺麗な花が垂れ下がっているのに気がつき、

iPhoneのズームを目いっぱいにして写し、Googleレンズで検索すると【アケビ】との答がありました。

今まであまり気付かなかったのは、蔦に隠れてい見えなかったあけびが、今年は気候の変化で先に芽吹き、花をつけたのかもしれません。

蔦はまだ芽吹いたばかりです。

そのうち、緑に覆われた蔦屋敷が表れます。

それにしても、人が住まなくなった家をあっという間に覆い尽くす蔦科植物は脅威です。

俳句を詠んでいる場合ではないかもしれませんが…

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俳句🖊48~猫の恋

2024年03月02日 | 喜代の俳句

【何ごとも耳に入らず猫の恋】

※俳句歳時記

【猫の恋】春(動物)の季語

発情期に入った雄猫は夜昼となく雌猫を恋い、さまよう。

数匹が争いわめきたてたり、鳴き声を立てて恋情を訴える。

例句:【おそろしや石垣崩す猫の恋/正岡子規】

     

カレンダーも3枚目に入った。

いつもながら早い!

少し前から、猫の唸り声をあちこちで耳にする。

わが家の庭でも猫の睨み合いが…これは縄張り争いか?はたまた雌猫の争奪戦か?

「春ですねぇ~」などと思ったりするが、まだ肌寒い季節。

そおっと近寄って写真を撮ったけれど、二匹とも逃げる気配はしない。

手前の猫は「豆太」という名の地域猫で、どうやら我が家を陣地と思っている。

「豆ちゃん、うるさいよ!」と言うが、それでも見向きもしない。

私は完全に猫たちになめられているらしい?

     

ちなみに【猫の恋】が季語になっているのには、正岡子規や小林一茶などといった俳人に猫好きが多かったということもあるようです。

【寝て起て大欠(おおあくび)して猫の恋/小林一茶】

「慎ましやか」を良しとする人間には、自由奔放の猫に一種の羨ましさを感じるのかもしれません。

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俳句🖊47~冬薔薇(ふゆそうび)

2024年02月19日 | 喜代の俳句

【冬薔薇ひと花凜と咲き続く】

※花と植物の俳句歳時記

季語:【冬薔薇(ふゆそうび/ふゆさうび)】→(冬)

傍題:冬薔薇(ふゆばら)・寒薔薇(かんそうび)

薔薇が冬に入ってからも名残りの花を開くさま。

例句:【冬さうび咲くに力の限りあり/上野章子】

🔶変色した葉を木枯らしで落としながらも、輪をつめた花を開こうとするけなげさを想うとせつなくなる。

→【薔薇】そのものは(夏)の季語

     

けさ、起きて温度計を見ると、なんと20度!

二月の気温ではない!

昨夜、就寝時に雨音がしていたので、寒いと思い、起きて早々につけたエアコン(暖房)を切ることになった。

昨日も暖かかった…暖かいので少し庭に出ていたら、むしろ「暑い!」くらいだった。

暑さ寒さを繰り返し春になるというけれど…こう気温の高低差があっては敵わない。

今週末には低くなり、2度から6度になるらしい。

刀は作る工程において熱したり冷やしたりを繰り返すこと(焼き入れという)により強度が増すらしいが、齢七十を超えた身は、間違えばボッキリと折れそうだ。

忘れているくらい前から(多分1月上旬から)ずうっと…蕾だった薔薇が咲いた。

冬に咲く花は強いと思う。

良いお天気の日もあるけれど雪、風、雨、天候は気ままだ!

夏の間かなリ長く蕾のままでいたハイビスカスがもう少しで咲くという手前で「ぼたっっ!」と落ちてしまった。

昨年の暑さに耐えきれなかったのだろう。

去年頑張ったハイビスカス🌺

なので、この薔薇が咲いた時は嬉しかった。

しかも何日も咲き続けている。

今日の雨にも散らなかった。

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俳句🖊46~去年今年(こぞことし)

2023年12月31日 | 喜代の俳句

【去年今年隠居暮らしも早や四年】

季語(新年):【去年今年(こぞことし)】

※俳句歳時記

元旦の午前零時を境に去年から今年に移り変ること。

年の行き来がすみやかなことへの感慨がこもる。

🔶「去年も今年も」という意ではない

例句:【去年今年変らぬ杖の置きどころ/村越化石】

     

大晦日の朝は、ポツ、ポツとした雨音で目覚めました。

けれどさほど寒くは有りません。

2020年7月に退職して、のんびりとした暮らしが4年目に入りました。

今年も夫と青森、妹と日光、そして千葉・茨城のひとり旅と、何度か旅行することができました。

俳句を載せた写真は、「白鳥が見たい」との念願が叶った茨城県北浦の白鳥です。

仕事をしている時は「忙しい」が口癖だった私に、俳句をしたり、旅に出たりと…そんな時間が残っていたことへの感謝の年だったような気がします。

体力があるうちに「来年もまたどこかへ旅したいなぁ~」と思っています。

     

今年も、不定期で話題も定まらないこの拙いブログを訪れて下さった皆様、ありがとうございました。

私も、皆さまのブログにお邪魔して、いろいろなことを学び、知り、ワンニャン達には癒されておりました。

ほんとうにありがとうございました。

来る年もよろしくお願い致します。

皆さま、良いお年をお迎えくださいますよう~

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俳句🖊45~狂ひ花

2023年10月13日 | 喜代の俳句

【狂い花なぜ咲いたでも嬉しいよ】

季語(冬):【帰り花/かへりばな】➜傍題(返り花・忘れ花・狂ひ花・狂ひ咲き)

※俳句歳時記

小春日に誘われて咲く季節外れの花のこと。

俳句では桜を指す場合が多いが、山吹・躑躅など、ほかの花についてもいう。

例句:【足跡のここに途切れし狂い花/出口善子】

      

学校帰りの孫が「お隣の桜が咲いている」とラインで写真をママに送ってきた。

その話を聞いて、お隣さんからは「いつでも写真を撮ってよい」との了解を得ているので、見に行ってみた。

やはり咲いていたので、塀の外から写真を撮っていると「梅もボケも咲いているよ!」と、お隣さんが庭に招き入れてくれた。

晴れの花

ボケの花(ボケがちょっとぼけた!

みんな「狂い咲き」に間違いない。

植物も、今年の気候異常についていけなかったのだろうか?

     

 

秋に咲き始め、春まで咲くという種類の桜もあるらしい。

紅葉とコラボする【十月桜】写真素材 - フォトライブラリー photolibrary

けれど、れっきとした春の桜🌸が、こういった季節外れに咲くのは(狂い咲き)とか(帰り咲き)といい、その現象は【不時現象】と呼ぶそうだ。

参照/Art-sentei.com

花芽は夏頃までに作られその後休眠に入り、この時、花芽は冬の低温に耐える為に葉から休眠ホルモンを出し蕾に蓄えられ、

来年の春まで花芽を固くして咲かないようにしておき、蕾の中のホルモンが全て消費された時の春に、蕾が成長し花を咲かせるサイクルになっています。

台風によって葉を急に失ったり、害虫により葉を食害される影響によって葉が急に無くなってしまうことで、

そのシステムが狂わされ異常が発生したかのようになり、花が咲くことになります

そうか、天候が異常だったため、システムが狂わされた結果、花が咲いたのか! 

私はもう、狂い咲きも無理だろうな…

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