気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

そろりとろり俳句の道~44【冬暖か】

2024年12月25日 | そろりとろり俳句の道

画像※na23kanさん/写真AC

【俳句ポスト365】は、愛媛県松山市が運営する俳句投稿サイトで、誰でも無料で投句できます。

毎月1回の兼題について俳句を募集し、発表しています。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

11月の兼題は季語【冬暖か/ふゆあたたか】(三冬/時候)

傍題:冬ぬくし

※俳句歳時記

冬のさなかでありながら気温が上昇する日がある。

寒さを忘れるような日の暖かさが嬉しい。

例句:【冬あたたか掃溜菊が花のこす/島谷征良】

※掃溜菊(ハキダメギク)牧野富太郎博士命名

     

 妹の句:【冬ぬくし「あずさ」の車窓初乗車】初級者部門入選

画像※photolibrary

妹の句は先月、姉妹で信州諏訪へ旅行したときのことを詠ったのだと思います。

句を載せた写真は「あずさ」全景で、撮り鉄さんらしき方?の作品をフォトライブラリーさんからお借りしました。

 特急あずさの車窓から実際に写したもの(茅野付近走行中/iPhone)

     

 私の句:【路を行く猫に声かけ冬ぬくし】初級者部門入選 見出し

私の句は今回も「類想」に入っていました。

家藤正人先生のピックアップコメント:

初級・中級に関わらず、類想は似通ったものが集まります。

猫好きの俳人いわく「猫はどんな季語とも合う」らしいのですが、「冬暖か」と猫の取り合わせは特に多かったです。

どんな季語にも合うって・・・流石「猫」です。

台紙画像を探していても無料の写真がいっぱいありました。

猫好きな人って見ると写したくなるもので、俳句も同じく詠ってみたくなるのでしょう!

類想・類句・凡人脱出はなかなか難しい・・・

12月の兼題【春着】(新年/人事)

傍題:春衣・正月小袖・春小袖・初衣装・初重ね

最近はお正月でも着物を着た人を全くと言っていいほど見かけません。

今では、いつでもおしゃれできるので、お正月だからといって特別感が無くなってきているように思います。

このお題も難しそうです・・・

でも・・・句作を楽しもう!来年も引き続き頑張ろう!と思っています。

締め切り:1月19日 発表:2月24日です。

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そろりとろり俳句の道~43【秋の暮】

2024年12月10日 | そろりとろり俳句の道

※acsunifu23さん/写真AC

『俳句生活~よ句もわる句も~』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

10月の兼題【秋の暮】(三秋/時候)の季語

傍題:秋の夕暮れ・秋の夕・秋夕

※俳句歳時記

秋の夕べ、夕暮れ時。

清少納言の『枕草子』には「秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、鳥の寝所へ行くとて、三つ四つ二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。

まいて雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとおかし。

日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず」とある。

🔶秋の夕暮れはもののあわれの極みを感じさせるものとして、古来多くの詩歌に親しまれてきた。

『新古今集』の三夕の歌はことに名高い。

秋季の終わりは、「暮の秋」といって区別する。

例句:【此の道や行く人なしに秋の暮/芭蕉】

     

 妹の句:【秋の暮夕餉支度は湯気の中】佳作/入選

※Microsoft/AI画像ジェネレータ生成写真

妹の句意を想像してAIで画像を生成してみました。

 私の句:【諏訪大社御神湯香る秋の暮】人/入選見出し

私は過日、旅行した諏訪大社下社秋宮の御神湯(ごしんとう)を詠んでみました。

諏訪大社下社秋宮の手水はこんこんと湧き出る温泉なので熱いです。🥵

そしてほのかに硫黄の香りがします。

湯口は、竜神伝説にちなんで竜の口をかたどってあります。

竜の口から流れる温泉は「長寿湯」といいご利益があるそうですが、ちょっと怖いお顔の竜神様でした。

※Hicさん/写真AC

     

12月の兼題は【雪催い(ゆきもよい)】時候/三冬 分類/天文 です。

締め切り/12月末日 発表/2月10日

【雪もよい】何となくひびきのよい言葉です!

次回も「人」になるように頑張らなくては・・・

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そろりとろり俳句の道~42【星月夜】

2024年11月29日 | そろりとろり俳句の道

使用画像(harujion,Sさん写真AC

【俳句ポスト365】は、愛媛県松山市が運営する俳句投稿サイトで、誰でも無料で投句できます。

毎月1回の兼題について俳句を募集し、発表しています。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

9月の兼題は季語【星月夜/ほしづきよ】三秋/天文

傍題:星明り・ほしづくよ

※俳句歳時記

【星月夜(ほしづきよ/ほしづくよ)】

よく晴れた秋の夜は空が澄むので星が美しい。

ことに新月のころの星空のかがやしさを称えて星月夜という。

例句:【星月夜さびしきものに風の音/楓 橋】

イラスト - フォトライブラリー photolibrary

     

妹の句:【つと口に「うえをむういて」星月夜】初級者部門入選

※画像(マイクロソフトAI画像ジェネレータ生成

私の句:【星月夜突き抜けて行く救急車】初級者部門入選 見出し

     

今回も3句投句したうち、自分では選ばれないだろうと思っていたものが選ばれました。

選ばれるとしたらと予測し、事前にAI画像を作っていました。

没句❶【満天に光集いて星月夜】

没句❷:【宿さがす夜道照らすは星月夜】

面白いのでAI画像生成作業はまだ続けています。

救急車の句(見出し)もいろいろと試してみたのですが、なかなか生成できず、写真ACさんからお借りし少し編集をさせていただきました。

AIさんも「星月夜」と「救急車」のコラボは難しいかったのでしょうか?

     

11月の兼題は【氷柱】晩冬/地理

傍題:垂氷・立氷・銀竹・氷条・氷箸・氷笋・氷筋

氷点下の寒さのため、水滴が凍って長く垂れ下がったもの。

軒先、枝、崖などに見ることができる。垂氷は古語で、銀竹はその異称。

厳しい寒さの象徴ではあるが、その美しさを詠まれることも多い。※俳句ポスト365より

投句期間:11/20日~12/19日です。

そういえば、この頃氷柱を見ることは滅多にありません。

またまた難しいお題です。

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そろりとろり俳句の道~41【石榴/ざくろ】

2024年11月11日 | そろりとろり俳句の道

※背景/うさぎ之助さん/写真AC

『俳句生活~よ句もわる句も~』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

9月の兼題【石榴/ざくろ】時候/仲秋 分類/植物

傍題:柘榴(ざくろ) 石榴の実 実石榴

※俳句歳時記

ザクロ科の落葉小高木の実で、拳大の球形をしている。

熟すと厚く硬い果皮が剝け、鮮紅色の多数の種子が現れる。

食用にされる透明な外種子は甘酸っぱい。

🔶無数の粒が実ることからヨーロッパでは繁栄と豊穣(多産)の象徴とされ、絵画によく描かれていた。

例句:【くれなゐの泪ぎっしりざくろの実/和田知子】

     

妹の句:【石榴ほおばる冥界の落とし穴】人/入選

私の句:【石榴食み(はみ)彼の世(あのよ)で笑ふ祖父思ふ】佳作/入選 (見出し画像)

     

私の幼い頃、家にザクロの木がありました。

ザクロというと、何故か祖父を思い出します。

小学校しか行けなかった祖父は、字もあまり書けない人でしたが、お天気はピタリと当てるし、キノコは分別できるし、作物に関しての知識が全て頭の中に入っているような物知りでした。

そして今なら「きゃぁ~」とビックリされそうですが、柘榴の木の下に切り株があって、そこで鶏をさばいていました。

 

なのに、その頃の私は「わぁ、きょうは鶏料理だぁ~」と喜んでいました。

遠い昔の記憶です。

あの超甘酸っぱい実も、種をポッポと吐き出しつつよく食べました。

なので、あえなく没句になった方は【初恋は甘く酸っぱい柘榴かな】でした。

よく考えたら、類想が多そうな句でした。

※イラスト/まめこまさん/イラストAC

妹の句意はわかりませんが、私の「彼の世(あのよ)」と妹の「冥界」とは、ともの死後に行くといわれている世界のこと・・・

示し合わせたわけではないけれど、発想が似ているなぁ~と思いました。

私は前回【人】選だったので、今回も・・・と思っていましたが【佳作】でした。

妹は今回も【人】選でしたのでちょっと悔しい姉です。

     

11月の兼題は【千鳥】時候/三冬 分類/動物

締め切り11月30日 発表/1月10日

千鳥足なら知っているけれど・・・千鳥とは?

私へ・・・

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そろりとろり俳句の道~40【色鳥】

2024年10月31日 | そろりとろり俳句の道

写真素材 - フォトライブラリー photolibrary

【俳句ポスト365】は、愛媛県松山市が運営する俳句投稿サイトで、誰でも無料で投句できます。

毎月1回の兼題について俳句を募集し、発表しています。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

9月の兼題は季語【色鳥(いろどり)】秋/動物

※俳句歳時記

秋、渡ってくる小鳥類のうち、花鶏(あとり)・真鶸(まひわ)・ジョウビタキなど色とりどりの美しい鳥を総称して色鳥という。

🔶春に渡ってくる鳥は囀りが美しいが、秋に渡ってくる鳥は姿の美しさが詠まれてきた。

例句:【色鳥の残してゆきし羽根一つ/今井つる女】

     

妹の句:【色鳥や華やぎに秘む強かさ】初級者部門入選

写真素材 - フォトライブラリー photolibrary

私の句:【色鳥や忘れかけたるひと思ふ】初級者部門入選 見出し

     

退職して自由な時間ができ、母の残した合同句集をきっかけに俳句をやるようになって、少し鳥に興味を持つようになりました。

それが齢70過ぎなので、自分ながら「遅いっ!」って思っています。

いくつになっても知らない事が多いです。

知っている鳥といえば(雀)(カラス)と、強いて言えば(鵙)(雲雀)くらいだったでしょうか?

そんな私も、去年の暮には白鳥を見に潮来市の北浦まで行きました。

今回のお題【色鳥】は初めて知った言葉です。

いつものように俳句を載せる写真を探すために、いろんな鳥を見ましたが、ほんとうに、綺麗な鳥がいるのが分かりました。

特に翡翠(かわせみ)は綺麗な可愛い鳥でした。

今度どこかで翡翠を見たいと思いました。

写真素材 - フォトライブラリー photolibrary

     

10月のお題は【冬暖か】(三冬/時候)

締め切りは11月19日、発表は12月23日です。

 

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