気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

そろりとろり俳句の道~48【春着】

2025年02月28日 | そろりとろり俳句の道

※FineGraphics/写真AC

【俳句ポスト365】は、愛媛県松山市が運営する俳句投稿サイトで、誰でも無料で投句できます。

毎月1回の兼題について俳句を募集し、発表しています。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

1月の兼題は季語【春着(はるぎ)】新年/人事

傍題:春著(はるぎ)・正月小袖・春小袖・花小袖・初衣装・春襲(はるがさね)

※俳句歳時記

新年に着る晴着のこと。

🔶かっての正月は、外出時だけでなく家庭内でも改まった衣装を身に着けた。

春の花衣同様、季節のめりはりを強く意識した季語である。

春の着物のことではない。

例句:【老いてだに嬉し正月小袖かな/信徳】

      

 妹の句:【パンプスの音も光りし春着の日】初級者部門入選

 私の句:【装ふも君に逢ふため春着かな】初級者部門入選見出し

またまた「類想」です。

ピックアップコメント(※家藤正人先生)

初級・中級に関わらず、類想は似通ったものが集まります。

着た人の行動や姿を描こうとするのは「春着」という季語の必然ですね。

めでたさや華やぎ、新年や美しい装いへの喜びなど、それらは「春着」という季語の本意といえるでしょう。

共感度が高い分、どこかでみたフレーズ=類想が多くみられました。

     

それは私が学生だった頃の、昔々のお正月!

母に着物を着せて貰って、彼(今の夫)と待ち合わせて明治神宮へ初詣に行ったことがありました。

【春着】とはお正月の装いということで・・・その時のことを詠いました。

もしこの句が選ばれたなら、その時の写真を使おうと思い捜しましたが、見つかりませんでした。

「Time goes by. そりゃあ50年以上も前だもの!」

なので今回も写真ACさんのものを使わせてもらいました。

それにしても、今時はお正月だからといって改めて衣装を変えるというようなことが少なくなったように思えます。

特に着物に関しては着ることも無くなりました。

街でもあまり見かけません。

「箪笥の肥やし」になってしまった着物を捨てられずにいる私も、それが悩みどころの齢となってしまいました。

 次回の兼題は【啓蟄(けいちつ)中春/時候】

締め切り3月19日 発表4月21日です。

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そろりとろり俳句の道~47【雪催/ゆきもよひ)

2025年02月10日 | そろりとろり俳句の道

『俳句生活~よ句もわる句も~』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

12月の兼題【雪催(ゆきもよひ)】

※俳句歳時記

時候/三冬 分類/天文

傍題:雪気・雪雲・雪曇・雪模様・雪暗・雪意

雲が重く垂れ込め、今にも雪が降ってきそうな空模様のことをいう。

🔶「雪催ふ」と動詞化するのは避けたい。

例句:【手の中に小さき手のある雪催/辻 美奈子】

     

 妹の句:【雪雲や抜歯の綿を噛みしめる】人/入選見出し

【雪雲(ゆきぐも)】雪催の傍題➜雪を降らせそうな鉛色の雲

例句:【京まではまだ半空や雪の雲/芭蕉「笈の小文」】

 私の句:【妹の生まれ日のごと雪催い】佳作/入選

※背景/photolibrary

妹の生まれた日は今にも雪が降りそうな日でした。

小学1年生だったころのその日の記憶を句にしてみました。

母は自宅でのお産でした。

家の庭にはまだつるべ井戸があって、その近くでほぼ一日中ひとり遊びをしていました。

弟は叔母の家に預けられていたようです。

とても心細かったのか、その日のことは今でも覚えています。

AIで当時の状況を生成してみました。※Microsoft AIジェネレーター

俳句の文言をそのまま違わず生成したもの。(前回日記ブログに記載済み)

クリスマスのような雪の日を背景に、可愛い姉妹が生成されました。

今回は少し状況をいれた文言に変えてみました。( ´∀` )

雪の降りそうな日ではなく(?)つるべ井戸でもない小さな池(?)落ちそう・・・です。(笑ッ)

でも7歳の可愛い(?)女の子が外でひとり、心配している様子で池(井戸?)を覗いているところなどは一緒かなぁ~なんて思いました。

背景は微妙だけれど、こんな感じでした。

それにしても、俳句を始めてかれこれ数年経ったけれど、いまだに思うように詠めず(佳作)の域を出れず(人)になれない私!

多分私は、語彙力不足とか、森羅万象に注意力が散漫とか、何かが欠けているのかもしれません。

添削の先生から「舌頭千転という言葉があります。いろいろと試してみましょう」とのコメントがありました。

【舌頭千転】私はこの言葉を知らなかったので、調べてみました。

「ぜっとうせんてん」と読み、意味は「俳句を完成させるには、何度も何度も口に出して言ってみなさい」という松尾芭蕉俳聖の言葉らしいです。

やっぱり、本気度が足りないということでしょうか。

趣味なので楽しまなくてはとも思っているけれど、やはり上手く詠めると嬉しいのも確かです!

もう少し本気を出さねばと思いました。

2月の兼題は【春泥(しゅんでい)】時候/三春 分類/地理

締め切り2月28日 発表4月10日です。

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そろりとろり俳句の道46~【氷柱(つらら)】

2025年01月31日 | そろりとろり俳句の道

※beauty-boxさん/写真AC

【俳句ポスト365】は、愛媛県松山市が運営する俳句投稿サイトで、誰でも無料で投句できます。

毎月1回の兼題について俳句を募集し、発表しています。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

12月の兼題は季語【氷柱(つらら)】晩冬/地理

傍題:垂氷・立氷・銀竹・氷条・氷箸・氷笋・氷筋

※俳句歳時記

水の滴りが凍って棒状に垂れ下がったもの。

軒端や木の枝、崖などに見られる。

大小さまざまで、北国では屋根から地上の届くような太く長い氷柱もできる。

垂氷(たるひ)は氷柱の古称。

🔶『源氏物語』には、「日さし出でて、軒の垂氷(たるひ)の光り合ひたるに」とある。

例句:【みちのくの町はいぶせき氷柱かな/山口青邨】

     

 妹の句:【団らんの家が育む大つらら】初級者部門入選

※beauty-boxさん/写真AC

 私の句:【軒つらら旅に出て見むと夫(つま)が言ふ】初級者部門入選見出し

※俳句では「夫」も「つま」と読む。

私がつららを見たのは実家の軒下で、ということは少なくとも何十年も前!・・・なので夫にも聞いてみました。

夫曰く「子供のころは見たけれど、そういえばその後はさっぱり見ないな。今つららを見るならば旅に出なければ!」との答えでした。

この句はそのことを詠った句です。

この辺では、もう氷柱(つらら)を見るような冬は来ないのでしょうか?

雪が降るのは年に何回かあるかないかで、それもしっかり降ることは少ない。

つららは雪とそれを溶かす太陽とが必要で、溶けたもの(水)をすぐにまた凍らせて氷にする必要があります。

なので雪が降って溶けても、その後すぐに低気温にならないこの地方では、多分ができないのでしょう。

つまり旅に出なければ見られないというわけです。

私の実家に比較的近い奥秩父に冬の名勝とされている「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」というのがあるらしいので、機会があったら行って見たいと思いました。

1月中旬から2月中旬まで見られるそうです。

「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」※bacchaさん/写真AC

でも寒そうです。

     

次回の兼題は【雲雀(ひばり)】三春/動物

傍題:揚雲雀 落雲雀 初雲雀 ひめひな鳥 告天子 叫天子

締め切り2月19日/発表3月24日

もう春の季語です。

今朝庭へ出たら、木瓜に花芽がついているのを発見し、嬉しくなった私です。

でも明後日あたりに雪が降りそうです。

雪国の方には笑われそうですが、それがたとえ何センチでも降ったら降ったで…大慌てのこの辺なのです。

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そろりとろり俳句の道~45【千鳥】

2025年01月10日 | そろりとろり俳句の道

画像※風待人さん/写真AC

『俳句生活~よ句もわる句も~』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

11月の兼題【千鳥/ちどり】冬(動物)

傍題:鵆(ちどり)・磯千鳥・浜千鳥・川千鳥・夕千鳥・小夜千鳥・群千鳥

※俳句歳時記

チドリ科の鳥の総称。昼は海上、夜は渚や浜辺を歩き回る。

嘴が短く、趾(あしゆび)が三本で、左右を踏み変えたいわゆる千鳥足で歩く。

夜更けに聞こえる声が淋しげである。

🔶『万葉集』以来詩歌に詠まれてきたが、夜の寒さや風の冷たさなどと重なり、冬の鳥と意識されるようになった。

例句:【打ちよする浪や千鳥の横ありき/蕪村】

     

 妹の句:今回は選外となりました。

夏井先生のアドバイス蘭に入っていました。

【千鳥足浮世の憂さが晴れるかや】

「千鳥足」「千鳥」は人間のこと?これは、季語の「千鳥」とは言い難く・・・・・・

「千鳥足」と詠んだ人は、他にもたくさんいたようです。

 私の句:【波を追ふ小さき千鳥の刻み足】佳作入選見出し

今回、辛うじて佳作に入りましたが、類句に「波を追い・・・」もたくさんあったようでした。

私の育った地方は海や湖、大きな池などもなく、嫁ぎ先は海はあっても港で・・・多分、千鳥を見たことがありません。

なので今回のお題も「難しかった」のひと言でした。

ネットで写真を見たり、YouTubeで千鳥の声を聞いたりして詠んだ句です。

YouTubeからお借りしました。

※シロチドリ(1):白千鳥: Charadrius alexandrinus-明石-2015 03 13

     

1月の兼題は【三寒四温】時候/三冬 傍題:三寒・四温・四温日和

締め切り1月末日 発表3月10日

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そろりとろり俳句の道~44【冬暖か】

2024年12月25日 | そろりとろり俳句の道

画像※na23kanさん/写真AC

【俳句ポスト365】は、愛媛県松山市が運営する俳句投稿サイトで、誰でも無料で投句できます。

毎月1回の兼題について俳句を募集し、発表しています。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

11月の兼題は季語【冬暖か/ふゆあたたか】(三冬/時候)

傍題:冬ぬくし

※俳句歳時記

冬のさなかでありながら気温が上昇する日がある。

寒さを忘れるような日の暖かさが嬉しい。

例句:【冬あたたか掃溜菊が花のこす/島谷征良】

※掃溜菊(ハキダメギク)牧野富太郎博士命名

     

 妹の句:【冬ぬくし「あずさ」の車窓初乗車】初級者部門入選

画像※photolibrary

妹の句は先月、姉妹で信州諏訪へ旅行したときのことを詠ったのだと思います。

句を載せた写真は「あずさ」全景で、撮り鉄さんらしき方?の作品をフォトライブラリーさんからお借りしました。

 特急あずさの車窓から実際に写したもの(茅野付近走行中/iPhone)

     

 私の句:【路を行く猫に声かけ冬ぬくし】初級者部門入選 見出し

私の句は今回も「類想」に入っていました。

家藤正人先生のピックアップコメント:

初級・中級に関わらず、類想は似通ったものが集まります。

猫好きの俳人いわく「猫はどんな季語とも合う」らしいのですが、「冬暖か」と猫の取り合わせは特に多かったです。

どんな季語にも合うって・・・流石「猫」です。

台紙画像を探していても無料の写真がいっぱいありました。

猫好きな人って見ると写したくなるもので、俳句も同じく詠ってみたくなるのでしょう!

類想・類句・凡人脱出はなかなか難しい・・・

12月の兼題【春着】(新年/人事)

傍題:春衣・正月小袖・春小袖・初衣装・初重ね

最近はお正月でも着物を着た人を全くと言っていいほど見かけません。

今では、いつでもおしゃれできるので、お正月だからといって特別感が無くなってきているように思います。

このお題も難しそうです・・・

でも・・・句作を楽しもう!来年も引き続き頑張ろう!と思っています。

締め切り:1月19日 発表:2月24日です。

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