気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

そろりとろり俳句の道46~【氷柱(つらら)】

2025年01月31日 | そろりとろり俳句の道

※beauty-boxさん/写真AC

【俳句ポスト365】は、愛媛県松山市が運営する俳句投稿サイトで、誰でも無料で投句できます。

毎月1回の兼題について俳句を募集し、発表しています。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

12月の兼題は季語【氷柱(つらら)】晩冬/地理

傍題:垂氷・立氷・銀竹・氷条・氷箸・氷笋・氷筋

※俳句歳時記

水の滴りが凍って棒状に垂れ下がったもの。

軒端や木の枝、崖などに見られる。

大小さまざまで、北国では屋根から地上の届くような太く長い氷柱もできる。

垂氷(たるひ)は氷柱の古称。

🔶『源氏物語』には、「日さし出でて、軒の垂氷(たるひ)の光り合ひたるに」とある。

例句:【みちのくの町はいぶせき氷柱かな/山口青邨】

     

 妹の句:【団らんの家が育む大つらら】初級者部門入選

※beauty-boxさん/写真AC

 私の句:【軒つらら旅に出て見むと夫(つま)が言ふ】初級者部門入選見出し

※俳句では「夫」も「つま」と読む。

私がつららを見たのは実家の軒下で、ということは少なくとも何十年も前!・・・なので夫にも聞いてみました。

夫曰く「子供のころは見たけれど、そういえばその後はさっぱり見ないな。今つららを見るならば旅に出なければ!」との答えでした。

この句はそのことを詠った句です。

この辺では、もう氷柱(つらら)を見るような冬は来ないのでしょうか?

雪が降るのは年に何回かあるかないかで、それもしっかり降ることは少ない。

つららは雪とそれを溶かす太陽とが必要で、溶けたもの(水)をすぐにまた凍らせて氷にする必要があります。

なので雪が降って溶けても、その後すぐに低気温にならないこの地方では、多分ができないのでしょう。

つまり旅に出なければ見られないというわけです。

私の実家に比較的近い奥秩父に冬の名勝とされている「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」というのがあるらしいので、機会があったら行って見たいと思いました。

1月中旬から2月中旬まで見られるそうです。

「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」※bacchaさん/写真AC

でも寒そうです。

     

次回の兼題は【雲雀(ひばり)】三春/動物

傍題:揚雲雀 落雲雀 初雲雀 ひめひな鳥 告天子 叫天子

締め切り2月19日/発表3月24日

もう春の季語です。

今朝庭へ出たら、木瓜に花芽がついているのを発見し、嬉しくなった私です。

でも明後日あたりに雪が降りそうです。

雪国の方には笑われそうですが、それがたとえ何センチでも降ったら降ったで…大慌てのこの辺なのです。

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そろりとろり俳句の道~45【千鳥】

2025年01月10日 | そろりとろり俳句の道

画像※風待人さん/写真AC

『俳句生活~よ句もわる句も~』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

11月の兼題【千鳥/ちどり】冬(動物)

傍題:鵆(ちどり)・磯千鳥・浜千鳥・川千鳥・夕千鳥・小夜千鳥・群千鳥

※俳句歳時記

チドリ科の鳥の総称。昼は海上、夜は渚や浜辺を歩き回る。

嘴が短く、趾(あしゆび)が三本で、左右を踏み変えたいわゆる千鳥足で歩く。

夜更けに聞こえる声が淋しげである。

🔶『万葉集』以来詩歌に詠まれてきたが、夜の寒さや風の冷たさなどと重なり、冬の鳥と意識されるようになった。

例句:【打ちよする浪や千鳥の横ありき/蕪村】

     

 妹の句:今回は選外となりました。

夏井先生のアドバイス蘭に入っていました。

【千鳥足浮世の憂さが晴れるかや】

「千鳥足」「千鳥」は人間のこと?これは、季語の「千鳥」とは言い難く・・・・・・

「千鳥足」と詠んだ人は、他にもたくさんいたようです。

 私の句:【波を追ふ小さき千鳥の刻み足】佳作入選見出し

今回、辛うじて佳作に入りましたが、類句に「波を追い・・・」もたくさんあったようでした。

私の育った地方は海や湖、大きな池などもなく、嫁ぎ先は海はあっても港で・・・多分、千鳥を見たことがありません。

なので今回のお題も「難しかった」のひと言でした。

ネットで写真を見たり、YouTubeで千鳥の声を聞いたりして詠んだ句です。

YouTubeからお借りしました。

※シロチドリ(1):白千鳥: Charadrius alexandrinus-明石-2015 03 13

     

1月の兼題は【三寒四温】時候/三冬 傍題:三寒・四温・四温日和

締め切り1月末日 発表3月10日

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そろりとろり俳句の道~44【冬暖か】

2024年12月25日 | そろりとろり俳句の道

画像※na23kanさん/写真AC

【俳句ポスト365】は、愛媛県松山市が運営する俳句投稿サイトで、誰でも無料で投句できます。

毎月1回の兼題について俳句を募集し、発表しています。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

11月の兼題は季語【冬暖か/ふゆあたたか】(三冬/時候)

傍題:冬ぬくし

※俳句歳時記

冬のさなかでありながら気温が上昇する日がある。

寒さを忘れるような日の暖かさが嬉しい。

例句:【冬あたたか掃溜菊が花のこす/島谷征良】

※掃溜菊(ハキダメギク)牧野富太郎博士命名

     

 妹の句:【冬ぬくし「あずさ」の車窓初乗車】初級者部門入選

画像※photolibrary

妹の句は先月、姉妹で信州諏訪へ旅行したときのことを詠ったのだと思います。

句を載せた写真は「あずさ」全景で、撮り鉄さんらしき方?の作品をフォトライブラリーさんからお借りしました。

 特急あずさの車窓から実際に写したもの(茅野付近走行中/iPhone)

     

 私の句:【路を行く猫に声かけ冬ぬくし】初級者部門入選 見出し

私の句は今回も「類想」に入っていました。

家藤正人先生のピックアップコメント:

初級・中級に関わらず、類想は似通ったものが集まります。

猫好きの俳人いわく「猫はどんな季語とも合う」らしいのですが、「冬暖か」と猫の取り合わせは特に多かったです。

どんな季語にも合うって・・・流石「猫」です。

台紙画像を探していても無料の写真がいっぱいありました。

猫好きな人って見ると写したくなるもので、俳句も同じく詠ってみたくなるのでしょう!

類想・類句・凡人脱出はなかなか難しい・・・

12月の兼題【春着】(新年/人事)

傍題:春衣・正月小袖・春小袖・初衣装・初重ね

最近はお正月でも着物を着た人を全くと言っていいほど見かけません。

今では、いつでもおしゃれできるので、お正月だからといって特別感が無くなってきているように思います。

このお題も難しそうです・・・

でも・・・句作を楽しもう!来年も引き続き頑張ろう!と思っています。

締め切り:1月19日 発表:2月24日です。

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そろりとろり俳句の道~43【秋の暮】

2024年12月10日 | そろりとろり俳句の道

※acsunifu23さん/写真AC

『俳句生活~よ句もわる句も~』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

10月の兼題【秋の暮】(三秋/時候)の季語

傍題:秋の夕暮れ・秋の夕・秋夕

※俳句歳時記

秋の夕べ、夕暮れ時。

清少納言の『枕草子』には「秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、鳥の寝所へ行くとて、三つ四つ二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。

まいて雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとおかし。

日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず」とある。

🔶秋の夕暮れはもののあわれの極みを感じさせるものとして、古来多くの詩歌に親しまれてきた。

『新古今集』の三夕の歌はことに名高い。

秋季の終わりは、「暮の秋」といって区別する。

例句:【此の道や行く人なしに秋の暮/芭蕉】

     

 妹の句:【秋の暮夕餉支度は湯気の中】佳作/入選

※Microsoft/AI画像ジェネレータ生成写真

妹の句意を想像してAIで画像を生成してみました。

 私の句:【諏訪大社御神湯香る秋の暮】人/入選見出し

私は過日、旅行した諏訪大社下社秋宮の御神湯(ごしんとう)を詠んでみました。

諏訪大社下社秋宮の手水はこんこんと湧き出る温泉なので熱いです。🥵

そしてほのかに硫黄の香りがします。

湯口は、竜神伝説にちなんで竜の口をかたどってあります。

竜の口から流れる温泉は「長寿湯」といいご利益があるそうですが、ちょっと怖いお顔の竜神様でした。

※Hicさん/写真AC

     

12月の兼題は【雪催い(ゆきもよい)】時候/三冬 分類/天文 です。

締め切り/12月末日 発表/2月10日

【雪もよい】何となくひびきのよい言葉です!

次回も「人」になるように頑張らなくては・・・

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そろりとろり俳句の道~42【星月夜】

2024年11月29日 | そろりとろり俳句の道

使用画像(harujion,Sさん写真AC

【俳句ポスト365】は、愛媛県松山市が運営する俳句投稿サイトで、誰でも無料で投句できます。

毎月1回の兼題について俳句を募集し、発表しています。

選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。

9月の兼題は季語【星月夜/ほしづきよ】三秋/天文

傍題:星明り・ほしづくよ

※俳句歳時記

【星月夜(ほしづきよ/ほしづくよ)】

よく晴れた秋の夜は空が澄むので星が美しい。

ことに新月のころの星空のかがやしさを称えて星月夜という。

例句:【星月夜さびしきものに風の音/楓 橋】

イラスト - フォトライブラリー photolibrary

     

妹の句:【つと口に「うえをむういて」星月夜】初級者部門入選

※画像(マイクロソフトAI画像ジェネレータ生成

私の句:【星月夜突き抜けて行く救急車】初級者部門入選 見出し

     

今回も3句投句したうち、自分では選ばれないだろうと思っていたものが選ばれました。

選ばれるとしたらと予測し、事前にAI画像を作っていました。

没句❶【満天に光集いて星月夜】

没句❷:【宿さがす夜道照らすは星月夜】

面白いのでAI画像生成作業はまだ続けています。

救急車の句(見出し)もいろいろと試してみたのですが、なかなか生成できず、写真ACさんからお借りし少し編集をさせていただきました。

AIさんも「星月夜」と「救急車」のコラボは難しいかったのでしょうか?

     

11月の兼題は【氷柱】晩冬/地理

傍題:垂氷・立氷・銀竹・氷条・氷箸・氷笋・氷筋

氷点下の寒さのため、水滴が凍って長く垂れ下がったもの。

軒先、枝、崖などに見ることができる。垂氷は古語で、銀竹はその異称。

厳しい寒さの象徴ではあるが、その美しさを詠まれることも多い。※俳句ポスト365より

投句期間:11/20日~12/19日です。

そういえば、この頃氷柱を見ることは滅多にありません。

またまた難しいお題です。

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