ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

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小豆島探訪 【 島宿 真里 ② 】

2008年11月12日 | 楽時々益


昔ながらの
醤油蔵が立ち並ぶ通りから脇道へ入ると、醤油の香り ・・・
いや、「もろみ」 の薫りである。その柔らかな匂いが途切れないほど間近に
「島宿 真里」 はあった。派手さはないが威風堂々とした和風の設えである。





脇道というより、
少し勾配があり、どこか懐かしさが漂い、何やしら染みついたものを辿りたくなる
ような山径の右手に 「島宿 真里」 は在ります。それにしても、圧倒されるような
醤油のニオイ ・・・ 実は私、醤油があまり好きではありません。どちらかと言えば、
甘味が旨味だと脳みそが反応するタイプの人間なのです。ゆえに、どうも醤油の
あのツーンとくるニオイが気になってしまうのです。

しかし、その 「醤油」、
今までは好き嫌いではなく、得意/不得意の域で、単に不得意だったのだと、
小豆島で気づかされました。そう云えば、ちゃんとした醤油をちゃんと味わったことが
あっただろうか ・・・ 無かったような気がします。「島宿 真里」 に到着、荷物を部屋に
置き、散歩がてら宿の周辺を散策しました。約小1時間ですが、その短い時間の中で
私の脳みそに変化が起こったのです。





辺りに漂う醤油の香りが
家庭や店で使っている醤油のニオイと全く違うと感じ始めました。今まで感じていた
あのツーンとするニオイに脳みそが過剰にマイナス反応を起こし、味覚から醤油を
遠ざけていたのではないかと ・・・ 。私の中にあった醤油のニオイではなく、まさに、
ここでは “もろみの薫り”なのです。甘みを感じる芳しいもろみ香に、初めて、良い
匂いだと思えたのです。

人間、不思議なもので、
一旦、脳みそが “好き” だとインプットすると、どんどんプラスに思えてくるものです。
夕食が楽しみです!さて、私たちが宿泊するのは “「お」 の間” という特別室で、
一階が居間、二階が寝室と内風呂になっているモダンな感じの “離れ” のようです。
どんな部屋なのでしょうか ・・・





スタッフの方が
私たちのクルマの音で、わざわざ駐車場まで迎えに来てくださり、玄関からロビーに
上がって、離れの 「お」 の間まで案内してくださいました。大きなホテルや旅館、また
小さな民宿とも一線を引いたような接客姿勢を感じます。たぶん、この宿独自の
“もてなしの心” があり、自然とそうした雰囲気を醸しているのだと思います。





「島宿 真里」 には、
「ひし」 「お」 「で」 「も」 「て」 「な」 「す」 という7つの部屋があります。
“醤(ひしお)で持て成す” という意味を部屋の名前に振り分けているようです。
それぞれ違った佇まいの部屋らしいのですが、全体的には古民家をリノベーション
したような風情がある設えで、ゆったり寛げてホッとした気分になり癒されます。
また、部屋以外にも腰を下ろせる共有スペースが有り、安穏無事な田舎の大きな
お屋敷の日常に、誰かが非日常の時間を散りばめたような感覚です。





部屋に入ると、
(梅?)塩昆布を浮かべたお茶と揚げおかきを出して頂きました。グラスに
小っちゃな御手拭きが入っていて心が和みます。冷蔵庫に、綺麗なブルー(水)と
グリーンの瓶(香草茶)が用意されていました。“無料ですので、足りなければ
お申し付けください” といった声を掛けて頂きました。香草茶はレモンバームか
なんかでしょうか ・・・ 。少し甘くて、なかなか乙な味わいでした。




散歩から帰って、
夕食まで時間がありましたので、お風呂に入ることにしました。内風呂は小さな
お風呂でしたので、母屋の横手に広がる 「里枝温泉」 と名の付いた自家源泉の
温泉に向かいます。「石の湯(内)気の湯(外)」 と 「竹の湯(内)風の湯(外)」、
内湯と外湯が対になって2ヶ所に分かれています。夜と次の日の朝、男湯女湯が
入れ替わります。夜9時以降は、誰も入っていなければ家族で貸切も可能です。
( 温泉の写真を撮り忘れましたので、真里さんのHPより転載させて頂きました )

広くはない湯殿ですが、
動線や空間(露天がありますので当たり前ですが ・・・ )が開放的ですし、多くても
7組しか泊っていませんので、そう大人数にはなりません。実際、私と嫁さんが
入った時は、それぞれ一人でした。男湯には途中でお一方入ってこられましたが、
女湯の嫁さんはずっと一人だったそうです。内湯も露天風呂も独り占めです。
少し塩分を感じましたがベトつき感は全くなく、どちらかと言うと “サラッとした
いいお湯” でした。



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