ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

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小豆島探訪 【 島旅のすすめ 】

2008年11月25日 | 楽時々益




「小豆島大観音」

寒霞渓経塚を超えて、小豆島スカイラインに入って数分経ちますが、他のクルマ
とは一台も出会っていません。いくら秋で陽が短くなったとはいえ、寂しい限りです。
そうこう思っていると、右手に 「銚子渓自然動物園 おさるの国」 の門が見えました。
ただ、もう閉園しているようです。鋭くU字にターンする山道を超えると前方に久々の
信号機 ・・・ 赤信号なので停まります。何か光っています。“あっ、観音さん?!”

残念ですが、
ここが目的地ではありません。車内から手を合わせて先に進みます。
左に行けば土庄港方面、右に行けば福田港方面です。鋭角に右折します。
島の北側の海岸線(北浦港)に出ました。“♪目的地周辺です!♪” とナビが ・・・





「道の駅 大坂城残石記念公園」

徳川幕府の大坂城拡張・修築工事の際、石垣石の産出を行った場所で、残された
石の保存と活用を図るため展示施設が整備され、石文化を伝えるとともに、石の
搬出に係る港湾も一体で整備されています。( 「道の駅」 の施設案内より抜粋 )

確かに
午後5時は疾うに過ぎています。しかし、「道の駅」 ですので、トイレは使えますよね。
ひょっとして、石にライトアップが ・・・ と淡い期待を抱き訪れましたが、真っ暗です!
何も見えません。人っ子一人いません。トイレへ行くにも何か危ない雰囲気です。
真っ暗な敷地内にある大きな石たちの存在を感じます。ただ、それ以外の存在の
気配も ・・・ ( 真っ暗な場所での写真はやめましょう!)

上の写真は
公園の敷地の隣にある小さな港です。この桟橋の先に浮き桟橋があるようです。
防波堤にある灯りの下で釣りをしている人影が見えます。地元の人でしょうか。
写真には写っていませんが、左前方に小さな島が見えます。“小島” という名だ
そうです(まんまやん!)。穏やかな海と汐の香りで少し気持ちが落ち着きました。
やっぱり、港はいいですよね ・・・ 。( 私は海好きではなく “港好き” です! )

さて、フェリー乗り場へ向かいましょう。





「大衆食堂」

フェリーは19:30出港予定の最終便です。まだ、30分ほど余裕があります。
晩飯をどこで食べるか決めていませんでした。先程の 「道の駅」 辺りで有れば
と考えていたのですが、道の駅どころか、近所で開いているお店もなかったように
思います。仕方なく、フェリー乗り場の辺りで ・・・ ここにも有りません!昼間、
活気のある土産物屋も食事を提供していたお店もすべて閉まっています。
( 何時に閉めてるねん!・・・? )

港を通り過ぎて飲食店を大捜索
大衆食堂が2軒、割烹と書かれた怪しげなお店とスナックが1軒 ・・・ 通り過ぎます。
5分ほど走りました。何もありません。Uターンして港に戻りクルマ停め、先程見えた
大衆食堂に向かいます。店に近づくと、目前でその1軒の店の灯りが消えました。
“ ハァ~、どうなってるねんここらの店は!(閉店が)早やないか?” ・・・ 仕方なく、
港に一番近い大衆食堂○○○へ入りました。

おばちゃんが
一人で切り盛りしているようです。70歳くらいの素朴なおばちゃんです。店内は
雑然としています。ブルーカラーのお兄さんが、おもむろに自分で冷蔵庫を開けて
ビール(大瓶)を取り出し、テレビを観ながら一人飲んでいます。私たちはその横
のテーブル席に座り、メニューを見て、“おばちゃん、親子(丼)ちょうだい!” と
オーダーしました。嫁さんは肉うどんを ・・・ 。( 汁だくで薄甘な親子丼でした )

お兄さんのおツレさん来店
一人は同僚、もう一人は現場の責任者のようです。おばちゃんがテーブルの上の
新聞とやかん、それにティッシュの箱を片づけて、イスを持ってきて席を作ります。
お兄さんの一人がビールを更に2本取り出します。もう一人は厨房へグラスを取りに
行ったようです。おばちゃんは注文も聞かず、適当に見繕って “アテ(肴)” を数品
出していきます。ある意味、私の好きな店であり、理想の商売スタイルです。

次は異国カップル来店
偶然ですが、寒霞渓で会った若いカップルです。男性は外人(白人)です。
女性はどこかの国と日本人のハーフのようです。女性は地元の子かもしれません。
テーブルが一つ空いていますが、そのカップルはカウンターを指差し ・・・ またまた、
おばちゃんはカウンターの上にあった物を片付けて席を作ります。女性は当たり前
のように、テーブルにあったやかんを手に取り、自分でコップに注いでいます。
やはり、地元の子のようです。彼氏が島に遊びに来たのでしょうか ・・・ 。



                                   ( 姫路某居酒屋にて打ち上げ )

最終のフェリーで
小豆島をあとにしました。姫路港に着いたのは 21:10 でした。すぐに帰宅するか
何か食べて帰るか ・・・ というより、酒が飲みたい気分だったのです。実は、小豆島
で唯一、地酒を造っている 「森國酒造」 さんという蔵元を訪ねたかったのですが、
どうしても行くタイミング(時間)がなく、行けなかった(駐車場迄は行きましたが試飲
すると運転できない)ことが心残りでした。酒だけ買って帰るのも違うようで ・・・

ということもあり、
すぐに帰るのもどこか残念な気分になると思い、実家にクルマを置かせてもらい、
旅の打ち上げをするために近所の居酒屋へ ・・・ 盛り上がってきたのですが、
やはり二人ではちょっと淋しいということで、地元にいる二人共通の友人に電話して
強引に呼びつけて一緒に飲んだという訳です。

今回の島旅は
一泊二日の短い旅でしたが、そこそこ濃い~ぃ旅になりました。
「小豆島」 という島は小さな島ですが、もっと小さな島からすると大っきな島です。
しかし、島旅は大きいとか小さいは関係ありません。島という存在があれば良い
のです。“島に渡る” ことに非日常があり、“島を離れる” 時に感極まるのです。

いつも思うのですが、
“大事なんは、楽しい時間が多いとか少ないとかやなくて、その時間を楽しむことの
できる自分がおるかどうか、素直に感動できる自分の心があるかどうかやろ!” と。


「島旅」

私の “おすすめ” です!



小豆島大観音
  香川県小豆郡土庄町小馬越
  Tel 0879-64-6888

大坂城残石記念公園
  香川県小豆郡土庄町小海甲909-1
  Tel 0879-65-2865
  営業時間 9:00 ~ 17:00 (入館は~16:30)

森國酒造
  香川県小豆郡小豆島町馬木甲1010-1
  Tel 0879-61-2077

「大衆食堂○○○」
  福田港から東へ徒歩1分 (詳細不明)




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