ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

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小豆島探訪 【 島宿 真里 ③ 】

2008年11月14日 | 楽時々益


「醤油会席(しょうゆかいせき)」
と銘を打った料理はコース仕立てで提供されます。スタッフの方から “お食事は、
お部屋(部屋食)と母屋(食事処)どちらになさいますか?” と尋ねられました。
スタッフの方の手間だとは思ったのですが、“部屋まで(運んでもらって)いいですか”
とお願いしました。         ( 写真は順序無視でランダムに掲載しています )





食前酒は、
宿のオリジナル 「梨と金木犀のカクテル(醤油会席に含まれる)」 です。
そして、香川の地ビール 「さぬきビール ケルシュ」 とフランスロワールの
白ワイン 「ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー」 です。





うどんに見えるのは、
通常の素麺になる前の工程、少し太め(うどんに近い)の 「小引き素麺」 です 。
これまた、醤油に絞る前のもろみと鰹出汁を合わせた自慢の 「諸味つゆ」 で
頂きます。他、「オリーブ新漬の天婦羅」 「太刀魚南蛮漬とろろ掛け」 「飯蛸
白地添え」。 ( 美味しかったので、諸味と小引き素麺はおみやげに買いました )





特別な逸品!
「特別室」 には、メニュー以外にもう一品プラスされるようです。「渡り蟹」 です。
茹で加減が良いからでしょうか、身の締まり方が繊細でとても豊かな味でした。





「げた煎り胡麻酢掛け」 と 「丸ハギみぞれ蒸し」 です。共に、好きな魚ですが、
予想と違った味わいもあり、ふくよかな口当たりに仕上がっていたことに少し
驚きました。ちなみに、舌平目のことを小豆島では、“げた” と言うそうです。





新鮮な魚介類で、
盛り付けも綺麗であることは間違いないのですが、やはり、「醤油」 です。
特に、烏賊に 「もろみ醤油(最下方の写真にある茶色い醤油)」 は目から
ウロコです。( 醤油二種は最後までテーブルにキープしていました )





油もの(揚物)は、
「芋づる一本揚げ」 と 「さつま芋天婦羅」 です。ハーブ塩で頂きます。
何気ないのですが、盛付にセンスとアイデアを感じるのは私だけでしょうか。
敢えて言えば、天紙を開けた時に “色” があればもっと嬉しいかなぁ ・・・ 。





おしながきに “島肴” とありました。
「つばすの照焼き」 です。添えられているのは、ほうれん草と夏みかんです。
ツバスは焼きにするとパサつくことが多い魚ですが、身がしっとりしていて
美味。このしっとり感は、醤油?それとも、オリーブオイルの効能でしょうか。





土鍋で炊いたご飯、
パリパリおこげがついているのにモチモチです。そのご飯の友には 「諸味みそ」 と
「小豆島の佃煮」 です。最初から、あれこれ “美味しい” と表現してきましたので、
ここでは “旨い!” と言っておきます。

「甘」 の下の写真は
デザートではなく、ミントの葉の乗ったおしぼりです。「南瓜あいすくりーむと果物」
とメニューにあったのですが、写真が残っていません。私も嫁さんも食べた記憶が
ありません。酔っていたのでしょうか? それとも ・・・・・ (残念!)


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静かな居間での食事、
何故か、街場にある料亭の個室でゆったりと食事をしているような錯覚に陥ります。
私たちの部屋は “離れ” です。調理場から料理を一品ずつスタッフの方が運んで
くださいました。“申し訳ないです!ありがとうございました。”

嫁さん曰く、
“たまには、こんな場所で上げ膳据え膳もええもんやわぁ~”
・・・ そう言えば、ほとんどそういったお店に連れて行った記憶がありません。
一方、私は ・・・ ここは、嫁さんにも “申し訳ないです!” です。

料理は、
季節感のある地場産物など、素材の良さにも目は行くのですが、私はどちらかと
言うと、一品一品それぞれちゃんと手を入れて料理しているということに感服です。
偉そうな言い方ですが、“人気があるのも頷ける!” という感想に至るわけです。

ややもすると、
一般的な観光地の宿の料理は、”出せばいい(終わり)” といった風な内容が多く、
料理旅館と名乗っているところでさえ、単に新鮮な魚介類や霜降りの肉を多く提供
すれば客は満足するだろう、といった発想に終始していることも稀ではありません。
いや、そうした向きが多い。だから、ちゃんとした宿が評価されるわけですが ・・・ 。






醤油をもう一度。
右上の茶色いのが 「諸味醤油(もろみしょうゆ)」 です。自家製の諸味味噌に
地元の醤油を合わせた上に、そこそこ多めの山葵を加えてパンチを利かせた
オリジナリティーのあるつけ醤油です。左下の黒いのが 「再仕込み醤油」 です。
これは、一度できた醤油を再度仕込み直す ・・・ という手間を掛けた醤油です。
( 「ヤマロク醤油」 さんの 「鶴醤」 という再仕込み醤油です。 )

共に
色は濃厚なのですが、味に柔らかさと深みがあります。このつけ醤油の香りと
味わいに触れただけで、小豆島の醤油の奥深さと歴史を感じてしまいます。
まさか、数日前まで醤油嫌いだった自分が醤油を評価するとは ・・・ 。

「島宿 真里」さんの心のこもった夕食を堪能しました。
ご馳走さまでした!



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