主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント
大きな 大きな
イチョウの木の傍を
黄色いローカル電車が
グォーン グォーン
音を鳴らしたかと思えば
つっと走り抜ける
一瞬、旅の者が
たじろいだように見えた
通り過ぎたあと
また静けさを取り戻した
ラグの詩
葱ネギー
ぎょーさん食べたら
賢こーなるんやで
って、昔っから言われてる
けど、そんな変わらん
食べるより
勉強したほうが早い
って、話しとちゃうか
ラグの詩
車を停めた防波堤
港のノイズをBGMにして
バックミラー越しに
沈みゆく柔らかな夕陽を
只々、ジッと眺めて過ごす
この時間が男の心を癒す
ラグの詩
軒下の拵へ滝や心太
と、一茶は俳句を詠んだ
心太を季語にした句が
これ以外にも何句かある
心太が好きだったのか
と、一茶に思いを馳せつつ
心太を啜る夏の入りかな
ラグの詩
ここで会ったが百年目
お互い長生きやなぁ~と
ジョークを飛ばす幼稚園児
久々の登園日でもナイス!
さすが、大阪魂や~
ラグの詩
あ、美人!
って思った瞬間に
お綺麗ですね!
と声を掛けようぜ
スピード感ありきの
数打ちゃ当たる大作戦
ラグの詩
由緒正しき家柄
そう言い放たれても
響かないよと独り呟く
天井の木目を追えば
午下うたた寝せし
ラグの詩
情けないヤツで
ちっぽけな人間やな
あの頃、
そう卑下することでしか
男は
自分自身と向き合えなかった
今は、
どうなんだろうか・・・
ラグの詩
人を愛したことがない人に
愛し方を教えるのは難しい
人が教えるものでもないし
教えてもらうものでもない
愛し方なんてそういうもの
ラグの詩
行くあてもなく
車を走らせてみる
なぜか、不安心の中に
楽しいかもという
感慨が少し芽生える
ある意味、人生も同じ
行くあてを作ってしまうと
そこしか見えなくなり
その範囲だけで達成感や
満足感を探してしまう
そこを右に曲がったり
左に折れて寄り道したり
時には、思い切って
180°方向転換したり
そんな無駄な時間使いの
人生もええんちゃうかな
ラグの詩
好きなタイプは
明るくて、かわいい子
好きなタイプは
イケメンで、やさしい人
ありがちな答えやなぁ
それじゃ見つからん
ラグの詩
人生で
16回も引っ越したのに
三丁目が一度もない不思議
三丁目という響きには
ソフィスティケート感がある
妙に心地良いものだ
今度こそ、三丁目の住人に
ラグの詩
ニコニコ
ニコニコ
ニコニコ
笑顔がなかったら
記号みたいやな
ラグの詩
人影のないエリア
漆黒の暗闇に浮かぶ
ネオンサインの存在自体が
妙に違和感を惹起する
そんな怪しげな深夜食堂
本日もひっそり営業中。
ラグの詩
誕生があって
成長があって
衰退があって
変化があって
また、衰退があり
そして、閉じる
寂れるも繰り返し
年輪のようなもの
しっかりと、目に
焼き付けておこう
ラグの詩