和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

フィルムかデジタルか

2009-06-16 03:24:50 | カメラ
和尚は
20代から30代にかけて10年ほどのブランクはあるものの、
今までフィルムで撮影してきました。
デジタルカメラを買ったのは、
ブログを開設する少し前のことでした。
初期のブログのアップ写真は
クォリティを落とさないためポジフィルムを
スキャニングして載せていました。
しかし
デジタルカメラで撮ったものと併用するようになって、
フィルムとデジカメの差は分からなくなり、
デジカメの方がPCのモニターにとって優位に感じられるようになりました。
フィルムカメラの製造終了が相次ぎ、
ここ2、3年でデジカメが急速に出回っています。
それで、
この頃、撮影地で他人の撮影の機材を見ると、
90%がデジカメのようです。(特に35ミリカメラでは)
フィルムカメラで撮影している人でも、
デジカメを携行しています。
フィルムカメラの製造終了ということは
フィルムの売り上げが減り、
ラボ(現像所)の整理が進み、
フィルムと現像代の高騰を生みました。

そこで和尚は考える。
デジタルか、フィルムか!

結論を出す前(出ないかもしれませんが)に
両方の違いを整理してみます。

◯フィルム
フィルム代、現像代、プリント代がかかる。
画像、色は化学反応であるため、きめが細かい。
オリジナルは一枚、コピーが出来るが同一ではない。
プリントが重厚(銀塩プリント)。
結果は現像が上がって分かる。
撮り直しが出来ない。
コストが高い。
ネットに反映するには時間がかかり、費用もかかる。

◯デジタル
フィルムの代わりに記録媒体(SDカードなど)が必要。
くり返し使える。
パソコンがあればプリントする必要がない。
画像はチャート上の人工色。
オリジナルは同一コピーが出来る。
プリント(デジタルプリント)が美しい。
結果がその場で確認できる。
撮り直しが出来る。
フィルムに比べてコストが低い。
すぐにネットに反映できる。

時代の流れとして、
商業分野はカメラ雑誌の一部を除けば、
(それでも雑誌の印刷ではフィルムであってもデジタル化しています)
デジタルが一人勝ちをおさめていますが、
展覧会などの芸術活動(特に風景写真)ではフィルムが大勢を占めているようです。
それは今のところ、まだその分野での銀塩プリントの優位性を示しています。
近い将来にはどうなるか分かりません。
おそらく
芸術や趣味やコレクターの分野ではフィルムが生き残るでしょうが、
コンピューターの処理能力の発展はフィルムを必要としなくなりました。
写真で生活しているいわゆるプロはデジタルにシフトを代えています。
熟練を要さなくても簡単に撮れるカメラは
必ずしもプロカメラマンを必要としていません。
そこまで進んでいます。

和尚はあと10年ぐらいは現場で撮影できると思います。
フィルムで育って来た人間ですので、
フィルムの良さを失いたくありません。

昨日も5月に撮ったフィルム43本の現像が上がりました。
デジカメ画像との比較ではまだフィルムに一日の長があります。
今でも現像の仕上がりを見る時は、
ドキドキ、ワクワクします。
その感覚を失いたくありませんので、
スタイルとして併用型になりますが、
試行錯誤を繰り返しながら
和尚は生きながらえるでしょう。

室生湖 予想通りに仕上がった写真


上より 予想しなかったが良かった写真