娘からTPPって何~?と質問されました。
おっと、日曜日の朝から勉強熱心なお方です。
そこで、A4のコピー用紙を一枚用意しまして勉強会が始まったのです。
まずね、TPPとは、環太平洋戦略的経済連携協定と言いましてと、いびつながら太平洋を中心とした世界地図を描きました。
最初はね、ニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイの4ヵ国。その後、米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアの5ヵ国がTPPへの参加を表明し、次いでコロンビアやカナダも参加を表明したの。日本もね。
それぞれの国の位置を赤く塗りつぶします。ブルネイってどの辺りだっけ・・・。
この国同士がね、貿易自由化を目指すのよ。と話したら、
すると、質問かと思いきや、
「この、オーストラリア変~」と来たもんだ
貿易自由化ってナアに?
関税って何~?
これでは、コピー用紙を一枚では足りそうにないぞ・・・。
話が、先へ進みません。
くじけそうな気持ちを抑え、
関税というのはね、輸出と輸入の際にかけられる税金のことを指すのです。
例えば、国内で生産されるもので、同じものが海外から輸入されたとして、その海外からのものが安い値段で売られたら、国内で生産されたものが高くて売れなくなってしまうでしょ。相場も崩れてしまうことになるのよ。
海外から輸入されたものは、関税が上乗せされた値段で販売されるのでバランスを取っている訳だ。
娘の顔を見ると、さっきより幾分まじめ顔です。
少し理解しているみたいです。
それでね、自由貿易は、関税を撤廃原則的に100パーセント撤廃しようという枠組みなのです。農産物や工業製品などのモノの貿易については段階的に関税を撤廃、投資、金融、労働者の移動、知的所有権などの広範囲な分野で規制緩和・民営化を進め、また医療や教育、福祉、上下水道など従来行政が担ってきた分野にも外国企業が参入できるようになるかもしれないのさ。
一番分かりやすいのは、農業だけど、外国の企業が作業員ごと連れてきて日本の建物作ったり、道を整備したりするかも知れないのです。
お父さんも勉強不足だけど、段々不安になってきたぞ。
一通り説明した後、分かった?と聞くと、
もう、学校で習ったから知ってるっ!
お父さんの説明で復習したの!だって
父親を試す末恐ろしい娘だ・・・
そんなの関税ねぇ!そんなの関税ねぇ!
はいっ!TPP!
小島よしおで〆ましたとさ