キュートなバアサンになるために

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「もういいでしょ?」という言葉の重み

2007-06-02 23:54:44 | 正しいバアサンへの道
 今日は同窓会の総会でした。
私の学年が幹事担当だったので 朝少し早めに行ってお手伝いしました。
ちょっと自慢すると私の学年、在学中から先生方の間でも評判の仲良し学年なのです。 だから、同窓会のお手伝いだよ、と声がかかると 人が結構集まってきます。
 同窓会のあと、学年の友達が集まっておしゃべりしたのですが なかなか深い話がたくさん出ました。
 
 私たちの年齢になってくると 自分自身や親の健康に対する不安が出てきます。
自分の最期を見据えて生活するようになるよね、という話、そろそろ子どもから手が離れてきて 自分自身の生き方を考えるようになってきた、という話も出ました。
 そんななか、ひとりの友達が一流大学を出て一流企業に就職の決まっていた息子さんが 突然伝統工芸の職人さんに弟子入りをしたい、と言い出し、反対する両親に向かっていった言葉が「今まで親の期待に答えようと一生懸命やってきたよ。
でも、もういいでしょ?」と言ったのだそうです。
 あまりにショックに友達は泣き出し、ご主人と息子さんはケンカをして口をきかなるなる、という状態が数ヶ月続いたのだそうですが 何がショックって『もういいでしょ?』という言葉だったそうです。
 別に友達も息子さんに無理やり自分たちの期待を押し付けてきたとは思えません。 でも、ちょっと勉強してね、と言ったらそれがちゃんとできて結果を出してくれば じゃあ・・・と次に進んでいった、とは思います。だからといって まさかそれを息子さんが我慢していたなんて きっと夢にも思わなかったでしょう。いや、息子さん本人も途中までは自分が無理してるなんて感じてはいなかったでしょう。

 私からみれば ウチの上の息子みたいにやりたいことが見つからない、とウジウジしてるのよりやりたいことが見つかった友人の息子さんは幸せだなあ、と思うのですけどねえ・・・
『もういいでしょ?』と言われてしまうと「はい。」というしかなくて 結局息子さんは自分の選んだ道を進まれることになったそうです。 良かったねえ。
 平凡で幸せそうに見えてもそれぞれの家庭で それぞれの悩みを皆かかえて暮らしているんですね。

 あと、突然「恋がしたいっ!!」と言い出した友達もいました。
私は恋なんて人間関係の面倒くさそうなもの、いらんわ、と言ったのですが いろんな考えの友達がいて それぞれ思いっきりしゃべり倒してきました。
 周囲から見たら ただのオバサンの集団ですが、オバサンだって 喜んだり、悲しんだり、笑ったり、怒ったりして生きています。

 いくつになっても迷いがなくなることはなく それぞれがそれぞれの場面で努力し、悩み、喜んで生きているなあ、と思った一日でした。
 いろんなことを教えてくれた友達に感謝です。
コメント (2)
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