![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/3b/2e6c1b59753102908919b8939ce79e5a.jpg)
直木賞受賞作品が文庫化され、いつか読みたいな、と思っていました。
ロケット開発をしていた研究者が 実験失敗を機に 実家の町工場を継ぐ。
彼の努力で 一度は業績を伸ばせたものの 大手の企業からの下請けがなくなり、銀行の融資も断られてしまう。
そんな彼に追い打ちをかけるように大手の企業から特許侵害で裁判を起こされてしまう。
多くの困難とどう戦っていくか、会社の従業員たちとの気持ちも溝もどう埋めていくのか・・・
下町の小さな企業が プライドを持って生き延びるために戦っていきます。
ハラハラしたり、銀行や大企業に腹を立てたり・・・あっという間に読める本でした。
これは小説ですが 実際にこういう話はたくさんあるんだろうな、と思わされました。
仕事に夢中になるあまり、家庭人として挫折を経験した主人公ですが 最後はちょっとほっとしました。