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自分のことが大嫌い、言い切る思春期の少女杏奈は喘息の発作を起こし、主治医から転地療養を勧められ、夏休みを利用して北海道の親戚の家に行く。
周囲になかなか馴染めず、人とうまくしゃべることもできない杏奈だったが 湖のそばにある『湿っ地屋敷』に興味を持つ。
そこは以前は人が住んでいたが今は空家になっているとのこと。
しかし、杏奈は そこで自分の夢で出会った少女とそっくりなマーニーに出会う。
マーニーと杏奈は お互いを認め、大切な存在となっていった。 ふたりで過ごす時間は杏奈にとって素直になれる大切な時間だった。
内容はネタバレになるのでこれ以上は触れませんが とても不思議だけど どこか懐かしい・・・そんな雰囲気の映画です。
イギリスの児童文学が原作だそうです。
先日テレビで観たのですが 宮駿さんは この舞台は瀬戸内海、とおっしゃっていたそうです。
米林監督は これは北海道だろう、と思い 舞台を北海道にされたそうです。 たしかに 北海道の方がしっくりきますが 宮監督の瀬戸内版も観たい気がします。
この映画ができるまで、という感じの番組で この作品でいろいろ新たな取り組みがあったことが話されていました。
美術監督は 実写の映画を作っていらっしゃる方でこれが初めてのアニメ作品だったそうで かなり細かなディテールまで神経を使ったそうです。
たしかに とても細かくて美しい背景でしたが『千と千尋の神隠し』などの方が 奥行とか迫力を感じました。本物にはない世界の迫力なのでしょうか?
でも、湿っ地屋敷などは 本物のお屋敷のようでした。
他者に対しても自分に対しても否定的だった杏奈がマーニーと出会い、他の人のことも考えられるようになってゆきます。
時系列が私には複雑な映画でイマイチ分かりづらかったので もう一度観てみたいかも、と思いました。
ちょっと感動するラストもあり、で 暑い夏休みのひとときを涼しい映画館でマーニーの世界に浸られてはいかがでしょう?