
職場の同僚が勧めてくださった本です。
東京に暮らし、東大合格率トップの私立中学2年に通う陽介は 両親と三人で暮らしていた。
しかし、そんな平和に暮らす彼らをとんでもない事件が襲う。
父が愛人に貢ぐために会社の顧客の金を横領し、逮捕されてしまう。
そして父の逮捕から三日で一家の生活は激変。
父の横領した金の返済のため家を売ることになり 陽介は学校を辞め母の姉の住む北海道へ行くことに。
母の姉、恵子は 元演劇人。今は小さな養護施設を経営しており そこには大きな施設になじめなかった中学生たちが暮らしていた。
陽介は 名門中学は退学したが 大学受験を目指し勉強を続けていた。 他の子どもたちと自分は違う、と思っていた陽介だが徐々に施設に慣れていき
いろいろな経験をしていく。
おもしろい、とは聞かされていましたが 本当にあっという間に読み終わってしまいました。
普通に暮らしていた中学生が大人の勝手な行動でとんでもない目に遭うのですが そんな暮らしの中で父や母の気持ちを考えられるようになったり まわりの人たちのことも考えられるようになっていきます。
このお話は続編も出ていて 続編では東日本大地震を経験してしまうそうです。 そこで陽介は何を考えるのでしょう?
さっそく図書館に第二作、三作を予約しました。
おばさんと母の関係、施設の友達、そして初恋(?)・・・さて次はどんなお話になっていくのでしょうか?